「日本一高いポスティング代行サービス」を謳う日本ポスティングセンター。依頼が殺到するこのビジネスを作り上げたのは、壮絶な幼少期を過ごし、15歳でママになった中辻麗(なかつじ・うらら)。その実業家ストーリーに安田佳生が迫ります。
第102回 コビトベニエの商品が、高めの値段設定でも売れ続ける理由

例えば「どんなポスティングでもお任せください」という会社は「商品がない会社」。でも「日本一高いポスティング会社です」という会社は「商品がある会社」。

そうだなぁ…やっぱり「自分たちが自信を持って販売できるもの」じゃないですかね。要は、「自分がその価格を出してでも買いたいもの=商品」なのかなと。実はこれ、昔安田さんに言われた言葉からの発想なんですけどね。

仰る通りです。だから例えば、商品価値としては100万円くらいだけど「儲けたい」から150万円に設定する、っていうのはダメ。150万円で売りたいなら、ちゃんと150万円の価値がある商品を考えないと、っていうことです。

そうなんですよ。もちろん利益計算が大事なのはわかります。ただ、「自分がお客さんだったら、この商品を買いたいか」というのは常に意識するべきで。それでもし「買いたくないかも」と思ってしまうのであれば、もっと商品のブラッシュアップをしたり、プラスアルファの強みや付加価値をつけるべきだろうなと。

ふむふむ。じゃあ『コビトベニエ』の商品も、価値と値段が釣り合っているわけですね。

素晴らしい。つまりお客さん側からみても、値段と価値のバランスが取れているわけですね。そういえば以前の対談でも、プレオープン期間にも関わらず、材料の配合を変えてみたって仰っていましたよね。

ええ。その当時って、私以外のスタッフが仕込みをすると、微妙に味が変わってしまうことがあったんです。私が求めているよりも低いクオリティのものしかできなかった時は、すぐにお店を閉めてやりなおしたりして。
対談している二人
中辻 麗(なかつじ うらら)
株式会社MAMENOKI COMPANY 専務取締役
1989年生まれ、大阪府泉大津市出身。12歳で不良の道を歩み始め、14歳から不登校になり15歳で長女を妊娠、出産。17歳で離婚しシングルマザーになる。2017年、株式会社ペイント王入社。チラシデザイン・広告の知識を活かして広告部門全般のディレクションを担当し、入社半年で広告効果を5倍に。その実績が認められ、2018年に広告(ポスティング)会社 (株)マメノキカンパニー設立に伴い専務取締役に就任。現在は【日本イチ高いポスティング代行サービス】のキャッチコピーで日本ポスティングセンターを運営。
安田 佳生(やすだ よしお)
境目研究家
1965年生まれ、大阪府出身。2011年に40億円の負債を抱えて株式会社ワイキューブを民事再生。自己破産。1年間の放浪生活の後、境目研究家を名乗り社会復帰。安田佳生事務所、株式会社ブランドファーマーズ・インク(BFI)代表。