「日本一高いポスティング代行サービス」を謳う日本ポスティングセンター。依頼が殺到するこのビジネスを作り上げたのは、壮絶な幼少期を過ごし、15歳でママになった中辻麗(なかつじ・うらら)。その実業家ストーリーに安田佳生が迫ります。
第89回 プレオープン期間を長くした理由は「口コミ対策」

ありがとうございます。12月の頭から、ようやく『KOBITO BEIGNET(コビトベニエ)』を正式オープンさせることができました!

プレオープンの時は、商品の数を少し絞り、営業時間も若干短めにしていました。広告も出しませんでしたね。唯一、お店のInstagramで告知をしただけ。

そうですそうです。スタッフもオペレーションに慣れていないので、実際お客様にご迷惑をおかけすることも多いです。他にも「なかなか予約が取れない」とか「駐車場が混んでいる」といった意見もあります。そういうことをお客様に感じさせてしまうのが新規オープンあるある、とでもいいますか。

はい。1年くらいかけて何度も何度も試作して、すごく自信があった商品ではあったんです。でもいざ「お客様に提供するために量産する」と、ちょっと思惑と違ってしまう部分もあって。それでほんの数グラム単位ではありますけど、配合を変えたんです。

ええ。スタッフの子たちとも「この長いプレオープン期間に、できる限りブラッシュアップさせていこうね!」って士気を上げていました。結果的に改善点はものすごーく見つかったので、最初から大々的な告知をしなくてよかったとホッとしているところです(笑)。

なるほど(笑)。でも初めてのお店づくりで、そこまで考えを巡らせながら準備できるって、やっぱりすごいことですよ。自分のこだわりのお店がオープンするんだから、普通なら浮かれて宣伝もバンバンしちゃいそうじゃないですか(笑)。

いやぁ…そういうことは全く考えなかったですね。というのも、やっぱり仕事柄、MEO対策の重要性を身を以て実感していますので。

ありがたいことに、今のところかなり高評価をいただいておりますね。マイナス評価がゼロというわけではありませんが、そこは真摯に受け止めて日々改善しています。ただ私が危惧していたオペレーションや駐車場等でのマイナスな口コミは今のところほぼありません。

今、日額500円程度だけ使ってInstagramで広告を打っています。そうしたらお店のInstagramのフォロワーさんが凄まじい勢いで増えて、有難いことに毎日大忙しです(笑)。

すごいなぁ、すべて中辻さんの作戦通りというわけだ(笑)。これからも『コビトベニエ』の大躍進から目が離せませんね!
対談している二人
中辻 麗(なかつじ うらら)
株式会社MAMENOKI COMPANY 専務取締役
1989年生まれ、大阪府泉大津市出身。12歳で不良の道を歩み始め、14歳から不登校になり15歳で長女を妊娠、出産。17歳で離婚しシングルマザーになる。2017年、株式会社ペイント王入社。チラシデザイン・広告の知識を活かして広告部門全般のディレクションを担当し、入社半年で広告効果を5倍に。その実績が認められ、2018年に広告(ポスティング)会社 (株)マメノキカンパニー設立に伴い専務取締役に就任。現在は【日本イチ高いポスティング代行サービス】のキャッチコピーで日本ポスティングセンターを運営。
安田 佳生(やすだ よしお)
境目研究家
1965年生まれ、大阪府出身。2011年に40億円の負債を抱えて株式会社ワイキューブを民事再生。自己破産。1年間の放浪生活の後、境目研究家を名乗り社会復帰。安田佳生事務所、株式会社ブランドファーマーズ・インク(BFI)代表。