「日本一高いポスティング代行サービス」を謳う日本ポスティングセンター。依頼が殺到するこのビジネスを作り上げたのは、壮絶な幼少期を過ごし、15歳でママになった中辻麗(なかつじ・うらら)。その実業家ストーリーに安田佳生が迫ります。
第53回 困難な状況でも「人生詰んだ」にならなかった理由

確かにそうかもしれないですね。「親ガチャ」なんて言葉もよく聞きますしね。なんとなく「自分ではどうしようもないんだ」っていう諦めを感じます。

まあ確かに(笑)。小学生の時から不良になったり、15歳で妊娠したり、最初の結婚相手がとんでもない借金を抱えていたり…そんな話ばかりですからね(笑)。

なるほど。とは言え、自分ではどうしようもないことも多かったと思うんです。一般的な家庭に生まれていたら10代で子どもを産むこともなかったかもしれないし、旦那の借金を背負うこともなかったかもしれない。

そうですよ。でもそういえば中辻さんは、あまり悲観的に物事を捉えないタイプでしたもんね。

もちろん反対されましたよ。当時の夫にも「頼むから今回は諦めてくれ」というようなことを言っていたみたいですし。でも私にとって、15歳で妊娠して16歳で出産するということが、全然マイナス要素ではなかったんですよね。

もちろん戸惑いが全くなかったわけではありません。でもそれ以上に、「これでようやく私が生きる理由ができた」と感じたんですよね。たぶん当時の私は「自分が守らなくてはいけない存在」が欲しかったんだと思います。
対談している二人
中辻 麗(なかつじ うらら)
株式会社MAMENOKI COMPANY 専務取締役
1989年生まれ、大阪府泉大津市出身。12歳で不良の道を歩み始め、14歳から不登校になり15歳で長女を妊娠、出産。17歳で離婚しシングルマザーになる。2017年、株式会社ペイント王入社。チラシデザイン・広告の知識を活かして広告部門全般のディレクションを担当し、入社半年で広告効果を5倍に。その実績が認められ、2018年に広告(ポスティング)会社 (株)マメノキカンパニー設立に伴い専務取締役に就任。現在は【日本イチ高いポスティング代行サービス】のキャッチコピーで日本ポスティングセンターを運営。
安田 佳生(やすだ よしお)
境目研究家
1965年生まれ、大阪府出身。2011年に40億円の負債を抱えて株式会社ワイキューブを民事再生。自己破産。1年間の放浪生活の後、境目研究家を名乗り社会復帰。安田佳生事務所、株式会社ブランドファーマーズ・インク(BFI)代表。