「日本一高いポスティング代行サービス」を謳う日本ポスティングセンター。依頼が殺到するこのビジネスを作り上げたのは、壮絶な幼少期を過ごし、15歳でママになった中辻麗(なかつじ・うらら)。その実業家ストーリーに安田佳生が迫ります。
第57回 離職を防ぐために必要な「社員を大事にする」という考え方

そりゃそうですよね(笑)。とは言え現実として、新卒入社でも3年くらいで辞めてしまう人がめちゃくちゃ多いらしいんですよ。

そういう理由もあるかもしれませんが、単純に「次」に行きたいと考える人が多いみたいです。「この会社で学べることは学んだ。だから次の場所で別のスキルを学んで、より稼げるようになりたい」というように。

それでいうと、もはや「いい会社」というのが存在できなくなっているんですよね。昔は終身雇用が当たり前で、会社が半永久的に社員の面倒を見てくれた。だから社員側もある程度会社にロイヤリティを払っていたわけですけど、今はそんなの無理じゃないですか。

ですよね?(笑) 部下や一緒に働いてくれる仲間の助けがあってこそ、社長は「社長職」に集中できるわけで。だから日々働いてくれている社員のみんなには常に感謝をして、しっかりと会社につなぎとめておかないと。

全く問題ないですね。もちろんスタッフ間で相談したり助け合ったりはしてくれていますけど。子どもの学校行事とか、子どもが熱を出して急に休まなきゃいけなくなった時とか、みんながすぐにフォローに回ってくれて。

それからお給料面も重要ですよね。シングルマザーだからとか子育て中のママだからとか関係なしに、「1人でしっかり生活していけるだけのお給料」をきちんと渡すようにしています。それがないのに「社員を大事にしている」とは言えないので。
対談している二人
中辻 麗(なかつじ うらら)
株式会社MAMENOKI COMPANY 専務取締役
1989年生まれ、大阪府泉大津市出身。12歳で不良の道を歩み始め、14歳から不登校になり15歳で長女を妊娠、出産。17歳で離婚しシングルマザーになる。2017年、株式会社ペイント王入社。チラシデザイン・広告の知識を活かして広告部門全般のディレクションを担当し、入社半年で広告効果を5倍に。その実績が認められ、2018年に広告(ポスティング)会社 (株)マメノキカンパニー設立に伴い専務取締役に就任。現在は【日本イチ高いポスティング代行サービス】のキャッチコピーで日本ポスティングセンターを運営。
安田 佳生(やすだ よしお)
境目研究家
1965年生まれ、大阪府出身。2011年に40億円の負債を抱えて株式会社ワイキューブを民事再生。自己破産。1年間の放浪生活の後、境目研究家を名乗り社会復帰。安田佳生事務所、株式会社ブランドファーマーズ・インク(BFI)代表。