第67回 「日本ポスティングセンター」、全国展開への道のり

この対談について

「日本一高いポスティング代行サービス」を謳う日本ポスティングセンター。依頼が殺到するこのビジネスを作り上げたのは、壮絶な幼少期を過ごし、15歳でママになった中辻麗(なかつじ・うらら)。その実業家ストーリーに安田佳生が迫ります。

第67回 「日本ポスティングセンター」、全国展開への道のり

安田

最近、私の周りで中辻さんにチラシやポスティングについて相談したいっていう人がすごく増えていて。先日、経営相談を受けた方は、すでに中辻さんにポスティングについて相談したって言っていましたよ。


中辻

え、本当に!? どなただろう…(笑)。

安田

あとでこっそりお伝えします(笑)。ただね、中辻さんの会社がポスティング対応してくれるのは大阪中心じゃないですか。つまり、せっかくチラシの相談に乗ってもらっても、ポスティングまではしてもらえないこともあるわけですよね?


中辻

残念ながらそうですね。チラシのデザインは全国から受けているんですが、ポスティングに関しては「ポスティング業者さんを一緒に探す」ということでしかお手伝いできないのが現状です。

安田

今後、中辻さんの知名度がどんどん上がって、チラシの無料診断やデザインの依頼が殺到するようになったら、当然、「効果の高いポスティングをしてほしい」という依頼も増えていきますよ。そろそろ大阪以外にもエリアを広げようとは思われないんですか?


中辻

うーん…そこが難しくて。というのも以前もお話ししたと思うんですが、今と同等のクオリティを保てないのであれば、闇雲に対応エリアは広げたくないという思いが強くて。

安田

なるほど、反響を出す自信がないままエリアを拡大するわけにはいかないと。そこはやはりブレないんですね。


中辻

はい。もちろん自分たちで作ったチラシだから、ポスティングも自分たちで請け負って、しっかりと成果を出したいという思いもあるんです。チラシを作っただけではお客様にとって何の成果にもなりませんから。

安田

そのチラシで「集客」できて初めて利益が生まれるわけですもんね。


中辻

そうそう。それでようやく集客支援が完結するわけで。とは言え、今のウチと同じレベルのクオリティを保ちながら、ウチの「志」をしっかり持ってポスティングしてくれるスタッフさんを探すのって、本当に難しいんです。

安田

じゃあ例えば、全国各地のポスティング業者さんとコラボするのはどうでしょう?


中辻

うーん…どうかなぁ…。一応私も業者さんとの横のつながりはそれなりにあるんですけど、コラボという形でご一緒したことはないですね。

安田

全国規模で探せば、中辻さんと志が似ている業者さんもいる気がしますけどね。いやでも、探すのが大変か。


中辻

そうですね。それに「一見すごくよさそうな会社なのに、実態はひどかった」みたいな話も聞いたりするんですよ。

安田

ひどいというと、スタッフがチラシをこっそり捨てていたとか?


中辻

それもありますし、「会社ぐるみで捨てていた」なんてケースもありましたね。元従業員さんがこっそり教えてくれたんですけど。

安田

えぇ? それはもう大問題じゃないですか!(笑)


中辻

そうなんですよ(笑)。その会社には「余ったチラシを保管する開かずの間」があると。で、配りきれなかったチラシは、別日に配るのではなく、そのまま「開かずの間」へ。そして一定期間が過ぎると、全部まとめて捨てるんですって!

安田

うわぁ…そんなことをやっている会社があるんですか…。


中辻

本当に驚きました。「すごく頑張ってくれそうな会社さんだな」という印象だったので余計に。

安田

確かにそういう話を聞いてしまうと、コラボするのも躊躇してしまいますね。ちなみに先ほど、ポスティングに対応していないエリアのお客さんには「業者を探してあげる」と仰ってましたが、何を基準に業者を選定するんですか?


中辻

真面目かどうか。ただそれだけですね。

安田

うーん、でもそれは実際に仕事を発注してみるまでわからないじゃないですか。


中辻

そうなんです。だからいつもすごく悩むんですよね。実際「真面目にやる」って本当に大変で。正直な話、ウチも真面目にやりすぎたせいで赤字になってしまったこともありました。

安田

そうでしたか…。逆に言えば、真面目にやろうとするのであれば値段もある程度高くなるのは当然じゃないですか。でも多くの会社は、高くすると売れない。それでも利益を出さなきゃいけないので、結局、クオリティを下げているんでしょうね。


中辻

確かにそれはありますね。だからこそウチは「値段は高いけど効果は出します」というのを貫きたい。それにはやはり私が責任を持ってエリアの特徴を研究して、信頼できる配布スタッフの採用をしないといけない。だからなかなかエリアの拡大が難しいというのもありますね。

安田

なるほどなぁ。じゃあ「この人だったら信頼できる」というパートナーを見つけて、半年くらい中辻さんの元で修行してもらうのはどうですか? で、その人が地元に戻って、そこで子会社化してやっていく、と。


中辻

…そんな人、現れると思います?(笑)

安田

募集したら絶対来ると思いますよ。もちろん中辻さんのように優秀な人はなかなか見つからないとは思いますけど。少なくとも中辻さんのような真面目さと情熱を持った人であれば、きっとうまくいきそうな気がします。


中辻

本当ですか?(笑) まぁ確かに、私が大切にしてきた「志」とか「想い」を確実に守ってくれる人たちがいれば、『日本ポスティングセンター』を全国に広げていくことはできそうな気がしますけれど…。

安田

いいじゃないですか。「中辻2世」を育てましょうよ(笑)。


中辻

笑。とは言え、今、私の中でも東京進出したいという想いは強くあって。「大阪でこれだけ支持してもらえてるんやから、きっと東京でも売れるやろ!」って、謎の自信があるんですよね(笑)。

安田

いいですねぇ〜。私も絶対成功するって思っていますので、ぜひ東京だけと言わず、首都圏全域への進出をお待ちしています!

 


対談している二人

中辻 麗(なかつじ うらら)
株式会社MAMENOKI COMPANY 専務取締役

Twitter

1989年生まれ、大阪府泉大津市出身。12歳で不良の道を歩み始め、14歳から不登校になり15歳で長女を妊娠、出産。17歳で離婚しシングルマザーになる。2017年、株式会社ペイント王入社。チラシデザイン・広告の知識を活かして広告部門全般のディレクションを担当し、入社半年で広告効果を5倍に。その実績が認められ、2018年に広告(ポスティング)会社 (株)マメノキカンパニー設立に伴い専務取締役に就任。現在は【日本イチ高いポスティング代行サービス】のキャッチコピーで日本ポスティングセンターを運営。

安田 佳生(やすだ よしお)
境目研究家

Twitter  Facebook

1965年生まれ、大阪府出身。2011年に40億円の負債を抱えて株式会社ワイキューブを民事再生。自己破産。1年間の放浪生活の後、境目研究家を名乗り社会復帰。安田佳生事務所、株式会社ブランドファーマーズ・インク(BFI)代表。

 

感想・著者への質問はこちらから