第72回 日本ポスティングセンターの未来とは?

この対談について

「日本一高いポスティング代行サービス」を謳う日本ポスティングセンター。依頼が殺到するこのビジネスを作り上げたのは、壮絶な幼少期を過ごし、15歳でママになった中辻麗(なかつじ・うらら)。その実業家ストーリーに安田佳生が迫ります。

第72回 日本ポスティングセンターの未来とは?

安田

今日は『マメノキカンパニー』の今後の事業展開について深掘りさせていただこうかと思います。


中辻

はい、よろしくお願いします。

安田

前回の対談でも言いましたが、『日本ポスティングセンター』は今やポスティングだけでなく「集客全般」をサポートするようになっていますよね。


中辻

そうですね。チラシのポスティングだけでなく、最近はWebなども含め、「お客様にとって最適な集客方法」をご提案しています。

安田

ですよね。そうすると「事業展開」の次のステップとして考えられるのは「地域の拡大」だと思っていて。以前、東京でもやりたいと仰っていましたが、やはり次は関東進出を考えていらっしゃるんですか?


中辻

東京進出したいという気持ちに変わりはないんですけど、今はまず大阪でスイーツのお店をオープンさせることが先決かなぁと思っています(笑)。

安田

そうでした! ベニエ屋さんですよね。もう1号店はオープンしたんでしたっけ?


中辻

この夏にオープン予定だったんですが、いろいろと後ろ倒しになってしまい…(笑)。秋にはオープンします! なので、まずは関西圏でベニエ屋さんの店舗展開をしつつ、ゆくゆくはポスティング事業と一緒に関東進出しようと考えています。

安田

へぇ! ポスティングとベニエ屋さんをセットにして東京進出してくるんですか。


中辻

ええ。そうすればベニエ屋さんのチラシをポスティングするための配布スタッフさんも確保できますし、そのエリアに関する情報も得ることができるかなと。

安田

なるほどなるほど。ポスティング事業は、ベニエ屋さんと同時進出することで、東京でまず「ベニエ屋さんのチラシを配布する」という仕事が生まれるわけですね。すごいですね、その発想はなかったです!


中辻

ありがとうございます(笑)。とは言え、いつの話になるのやら…という感じではありますけれど(笑)。

安田

私としては、中辻さんには早く東京に出てきて経営者として実績を積んでもらいたいという気持ちが強くて。東京には面白い人もたくさんいますし、お金を持っている投資家も山ほどいますからね(笑)。


中辻

いいですね〜(笑)。私も早く挑戦したいと思っています。ただ以前の対談でもお話ししたように、東京に進出しても、今こっちでやっているクオリティと同等のレベルは担保しなきゃなと思っているので。そうなると慎重にならざるを得ないですね。

安田

なるほど。ちなみに中辻さんとしては、東京進出に向けてどんな人を採用したいですか?


中辻

うーん…やっぱり「営業をやってくれる人」ですかねぇ。

安田

ほう。今は営業は中辻さん1人でやっていますが、それと同じようなことができる人を、東京でも採用したいと。


中辻

ええ。正直な話、Zoomを使えば大阪にいながら東京の方と商談することは可能ではあります。でも2拠点になれば組織も大きくなるでしょうし、どのみち私がこの先もずっと1人で営業をやるのは無理だろうなと(笑)。

安田

そりゃそうですね(笑)。


中辻

結局のところ営業活動をして「仕事」を取ってこないと、事業としてお金は生み出せないじゃないですか。「仕事」さえあれば、極論、それに付随する作業はなんとか回せますし。

安田

そうですか? 私としては、ポスティングスタッフを採用して、育成して、マネジメントもしてくことのほうが、ずっと大事な気がするんですよ。だっていくら仕事があっても、きちんと効果の出るポスティングをしなければ、お客さんはすぐ離れていってしまいません?


中辻

それはそうなんですけど…そこは多分なんとかなります(笑)。ポスティングの求人は結構反響が良いんですよ。なので応募してくれた方の中からしっかり選りすぐれば、優秀なスタッフさんがちゃんと採用できると思います。

安田

でもスタッフさんたちのまとめ役はどうするんですか? 中辻さんが大阪と東京の2拠点分のスタッフさん、すべて管理できます?


中辻

あぁ…そうか、じゃあもう1人必要です(笑)。

安田

笑。中辻さんが1人でやっている「営業」と「管理」を、東京では2人に分担してもらうのが良さそうですね。


中辻

ですね(笑)。ただやっぱり私の中では「仕事を取ってくることができる営業」を採用する方がプライオリティは高いです。仕事がなければ、せっかく採用した配布スタッフさんたちも辞めていってしまうので。

安田

確かにコンスタントに仕事があるからこそ、配布スタッフも定着するわけですもんね。管理するのはそれからでも遅くないと。


中辻

ええ。ただ実は大阪でもすでに「悪さをしないように監視し続ける」というような管理はしてないんですよね。採用段階できちんと見極められていれば、ほとんどのスタッフさんはお仕事に対して高いプライドを持って取り組んでくれるので。

安田

なるほどなぁ。じゃあとにかく「東京の営業はすべて私に任せてください」という人、募集しましょう!


中辻

笑。そんな人、いますかねぇ? どうやったら見つかるんやろ(笑)。

安田

例えば、まずは大阪で採用して1年くらい中辻さんの下で修行させた後に東京に行ってもらうというのはどうです?


中辻

うーん、その人が思うように育たない場合も考えると、なかなかチャレンジングですよねぇ…。

安田

それはほら、以前から何度も言っていますが「中辻2世」みたいな人を100人くらい集めて、そこから1人選んで育てるという方法で。


中辻

うーん…うまくいきますかね?(笑)

安田

もちろん中辻さんみたいに経営全般を任せられるような人材を見つけるのは至難の業だと思いますよ? でも「営業」だけに特化してやってくれる人だったら、いい人材が現れるような気がしますけどね。


中辻

だとしたら嬉しいですね。やっぱり私としてもいろんな企業がある東京で早く挑戦したいという気持ちなので。それを支えてくれるような方がいればぜひお会いしたいです!

安田

いいですね! 我こそはという方はぜひこちらまでご一報いただければと思います!

 


対談している二人

中辻 麗(なかつじ うらら)
株式会社MAMENOKI COMPANY 専務取締役

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1989年生まれ、大阪府泉大津市出身。12歳で不良の道を歩み始め、14歳から不登校になり15歳で長女を妊娠、出産。17歳で離婚しシングルマザーになる。2017年、株式会社ペイント王入社。チラシデザイン・広告の知識を活かして広告部門全般のディレクションを担当し、入社半年で広告効果を5倍に。その実績が認められ、2018年に広告(ポスティング)会社 (株)マメノキカンパニー設立に伴い専務取締役に就任。現在は【日本イチ高いポスティング代行サービス】のキャッチコピーで日本ポスティングセンターを運営。

安田 佳生(やすだ よしお)
境目研究家

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1965年生まれ、大阪府出身。2011年に40億円の負債を抱えて株式会社ワイキューブを民事再生。自己破産。1年間の放浪生活の後、境目研究家を名乗り社会復帰。安田佳生事務所、株式会社ブランドファーマーズ・インク(BFI)代表。

 

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