「日本一高いポスティング代行サービス」を謳う日本ポスティングセンター。依頼が殺到するこのビジネスを作り上げたのは、壮絶な幼少期を過ごし、15歳でママになった中辻麗(なかつじ・うらら)。その実業家ストーリーに安田佳生が迫ります。
第8回 「良いチラシ」と「ダメなチラシ」

もちろんそういう要素もあります。チラシって見てもらうだけで記憶には残りますし。でも私が続けてほしいとお伝えする一番の理由は、他の広告に比べて、ポスティング広告は配布エリア内のデータを取りやすいからなんです。

そうです。例えば40代がターゲットなのに、実際は20代からの問い合わせが多かったとしたら、チラシが若い人向けになっているのかな?エリアが違うのかな?とかいろいろ考えながらブラッシュアップし、より費用対効果を上げていけるんです。

おっしゃるとおりです。もちろん1回だけですごくうまくいくこともありますよ?でも1回だけしかやらない博打みたいなものであれば、わざわざお金をかけてチラシを作って印刷して配布エリアを決めるといういう費用が逆にもったいないな、と。

はい、しますね。あとは地域性も加味したアドバイスもします。過去には、市営住宅が多く世帯所得の低めなエリアに向けて「大阪府の助成金を使うとこれくらいの安い費用で塾に通えますよ」といった打ち出し方のチラシはどうか、という提案もしましたね。

逆にそこまで考えられないと、ポスティング会社や広告屋って務まらないかなと思います。どこの会社さんも、自分達で良いと思った販促や集客をしているけどそれがうまくいっていないから、私にご相談してくださるので。
対談している二人
中辻 麗(なかつじ うらら)
株式会社MAMENOKI COMPANY 専務取締役
1989年生まれ、大阪府泉大津市出身。12歳で不良の道を歩み始め、14歳から不登校になり15歳で長女を妊娠、出産。17歳で離婚しシングルマザーになる。2017年、株式会社ペイント王入社。チラシデザイン・広告の知識を活かして広告部門全般のディレクションを担当し、入社半年で広告効果を5倍に。その実績が認められ、2018年に広告(ポスティング)会社 (株)マメノキカンパニー設立に伴い専務取締役に就任。現在は【日本イチ高いポスティング代行サービス】のキャッチコピーで日本ポスティングセンターを運営。
安田 佳生(やすだ よしお)
境目研究家
1965年生まれ、大阪府出身。2011年に40億円の負債を抱えて株式会社ワイキューブを民事再生。自己破産。1年間の放浪生活の後、境目研究家を名乗り社会復帰。安田佳生事務所、株式会社ブランドファーマーズ・インク(BFI)代表。