「オモシロイを追求するブランディング会社」トゥモローゲート株式会社代表の西崎康平と、株式会社ワイキューブの代表として一世を風靡し、現在は株式会社ブランドファーマーズ・インク(BFI)代表および境目研究家として活動する安田佳生の連載対談。個性派の2人が「めちゃくちゃに見える戦略の裏側」を語ります。
第5回 実はバリバリの「ワンマン経営者」でした。

先日も話題に出た田端信太郎さんとの動画、あらためて拝見させていただきました。

田端さんから「企業なんだから、まずお客さんの満足を考えないと」というようなことを言われていましたよね。でも西崎さんは、田端さんの意見も認めつつ、やっぱり社員の満足の先にお客さんの満足があるんだと譲らない(笑)。

そうするようになってから事業がうまくいき始めたんですよね。というのも、うちは創業して14年目なんですが、最初の7~8年食べていくのに必死で売上のことばかり考えてました。それを担保するためにいわゆる「ワンマン経営」をしてたんです。

そういうことです。もっとも、僕の中では売上優先から顧客優先にしないと利益が生まれないと感じてました。顧客満足度を高めるためにまずやるべきは、顧客の対応をしてくれている社員の意識や働き方を変え、仕事をオモシロクすること。そのためには会社のビジョンを明確化して、そこに向けた会社創りに共感する社員を集め、ビジョンに向けたアクションを体感させ続ける必要がありました。

ね。だからトゥモローゲートさんがそうじゃないやり方で有名になって、結果業績もよくなっているんだから、大成功じゃないですか。そういう意味では、田端さんの指摘を受け入れる必要なんてないんじゃないかと。

ありがとうございます。確かに安田さん仰るように、これまでの発信は狙ってやっていました。それで結果も出せたので、確かに成功です。ただ、田端さんのご指摘は僕にはこう聞こえたんです。つまり「今まではそれで良かったけど、もう君たちはそのフェーズじゃないんじゃない?」っていう。

なるほどなぁ。とはいえ、ですよ。やっぱりトゥモローゲートさんのファンの方たちって、今までの発信のような「ギリギリ」の感じが好きなんじゃないですかね。急に事業のことばかりになると、登録解除されてしまうんじゃ……

笑。もちろん全部をそういう発信にするわけではないです。安田さん仰るように「ギリギリ」のコンテンツが注目を集めやすいのは事実なので。要するにバランスですよね。少しずつ事業や顧客の発信も入れていこうかな、くらいの感じです。
対談している二人
西崎康平(にしざき こうへい)
トゥモローゲート株式会社 代表取締役 最高経営責任者
1982年4月2日生まれ 福岡県出身。2005年 新卒で人材コンサルティング会社に入社し関西圏約500社の採用戦略を携わる。入社2年目25歳で大阪支社長、入社3年目26歳で執行役員に就任。その後2010年にトゥモローゲート株式会社を設立。企業理念を再設計しビジョンに向かう組織づくりをコンサルティングとデザインで提案する企業ブランディングにより、外見だけではなく中身からオモシロイ会社づくりを支援。2024年現在、X(Twitter)フォロワー数11万人・YouTubeチャンネル登録者数18万人とSNSでの発信も積極的に展開している。
安田 佳生(やすだ よしお)
境目研究家
1965年生まれ、大阪府出身。2011年に40億円の負債を抱えて株式会社ワイキューブを民事再生。自己破産。1年間の放浪生活の後、境目研究家を名乗り社会復帰。安田佳生事務所、株式会社ブランドファーマーズ・インク(BFI)代表。