「遊んでいるかのように働きたい」をモットーに、毎日アロハシャツ姿で働く“アロハ美容師”こと岩上巧さん。自身が経営するヘアサロン「mahaloco(マハロコ)」には、岩上さんしか実現できない<ココロオドル髪型>を求め多くのお客様が訪れます。その卓越したビジネスセンスの秘密に、ブランディングの専門家・安田佳生が迫る対談企画です。
第3回 オーナーと大喧嘩した理由

今回も前回に引き続き、岩上さんが吉祥寺の美容室で店長をしていた頃の話をお伺いしたいと思います。「もうすぐクビになる店長」の話ですけど(笑)。

最初は高齢の女性が多かったですね。前回も話していた「ベル・ジュバンス」というパーマ液目当てのご婦人たちで。

ああ、なるほど、おもしろい。単に技術を売っているだけだと、同じスタイルをしたい同年代の方しか集まらない。でもコミュニケーション自体が価値の一つになると、もっと広いターゲットの方が集まるようになると。

ええ、増やしました。ただあまり広い店ではなかったので、どんどん手狭になっていって。そんな折、近所のビルオーナーから「ウチの物件で美容室をやらないか」と誘われて。それでもう1店舗出すことになったんです。

事件(笑)。まぁでも、結果から言うと確かに、オーナー及び娘さんと僕の価値観が合わなかったんですよね。それでいろいろあって、僕が信頼している部下が彼らに難癖をつけられて、クビにされちゃうようなことが続いて。

すごい! 私がオーナーだったら、そんな嫌がらせをするどころか、VIP扱いしますけどね(笑)。あ、そういえばその時の岩上さんの給料はどのくらいだったんですか? さすがに18万円のままじゃないですよね。
対談している二人
岩上 巧(いわかみ たくみ)
アロハ美容師/頭髪改善特許技術発明者/パーソナルブランディングプロデューサー/株式会社 OHANA 代表
美容専門学校卒業後、都内のサロンに就職するも、オーナーと価値観の違いから大喧嘩し即クビに。出身地である水戸に戻り実家の美容室で勤務しながら技術を磨き、2008年自身のヘアサロン「mahaloco(マハロコ) 」をオープン。結婚式のプロデュースやイベント企画なども行うパーソナルブランディングプロデュースサロンとして人気を博す。2014 年、髪質改善技術「美髪矯正 hauoli®(2021 年特許取得)」を開発。「まるでハワイで暮らしているように」をテーマに、毎日アロハシャツを着、家族・仲間・お客様と共にハワイアンライフを満喫中。
安田 佳生(やすだ よしお)
境目研究家
1965年生まれ、大阪府出身。2011年に40億円の負債を抱えて株式会社ワイキューブを民事再生。自己破産。1年間の放浪生活の後、境目研究家を名乗り社会復帰。安田佳生事務所、株式会社ブランドファーマーズ・インク(BFI)代表。