人はなぜ絵を買うのか?オーダー絵画という小さなブルーオーシャン
vol.4【いくつになっても、ワクワクした気持ちが夢を叶えてくれる】

 この記事について 

自分の絵を描いてもらう。そう聞くと肖像画しか思い浮かびませんよね。門間由佳は肖像画ではない“私の絵”を描いてくれる人。人はひとりひとり違います。違った長所があり、違った短所があり、違うテーマをもって生きています。でも人は自分のことがよく分かりません。だからせっかくの長所を活かせない。同じ失敗ばかり繰り返してしまう。いつの間にか目的からズレていってしまう。そんな時、私が立ち返る場所。私が私に向き合える時間。それが門間由佳の描く“私の絵”なのです。一体どうやってストーリーを掘り起こすのか。どのようにして絵を紡いでいくのか。そのプロセスをこのコンテンツで紹介していきます。

いくつになっても、ワクワクした気持ちが夢を叶えてくれる

「自分は何者か?」
という問いは、若者の特権だと思っていませんか?
実は、【何歳になってもたいせつな質問だ】と心理学で言われています。

自分は誰で、何者か。
アイデンティティーは、子供時代だけでなく、大人になっても、再構築されるのです。

年を重ねれば、環境、きもちが変わり、価値観も変わります。
いつの間にか大切にしてきたことが、変わっていることも少なくありません。

私たちは、絶えず何か目標を持ちますが、
そのために、課題を取り組んでいくと、目標そのものが変わることもあります。

そんな時は、「変わってしまってはダメだ」とむやみに否定しなくてもいい。
静かに振り返ってみたら、次のステージへの道を示しているかもしれないのです。
そんなふうに、【自分を再発見する】大事さを、Bさんのオーダーは教えてくれました。

もともとBさんは、企画を作るのが大好きでした。マンションの修繕計画から、日々の生活改善まで、企画力を発揮。中でも力を入れたのが、母として、子供たちの勉強をサポートすること。子供たちと受験に取り組む中で、教育教材の盲点に気がついていきます。
ついには、「他の子供たちの役に立つのでは」と、教育教材を開発して、電話での教育相談を始めます。そして、きめ細やかなBさんの指導によって、次々と生徒たちは受験に合格。年々評判が高まり、ついには、自宅の外に教室を構えるようになりました。
すると、Bさんに、迷いが生まれます。

「今まで、自分の個別指導で子供たちが合格するのが嬉しかったけど、従業員を雇って、教室を大きくしたい」と新しい想いがわき上がってきたのです。

この時、Bさんは、「主婦から始めた自分が、そんなチャレンジしても無駄」と否定しませんでした。
勇気を持って「自分は何者か?」問い直すことにしました。

そして、自分の定義を【企画者】から【経営者】へと変えたのです。

次に、Bさんは、新たな目標を達成するために行動を起こしました。
達成のコツは、目標と今を照らし合わせて、「課題が何か」を知ることです。
H Pの作成、従業員の募集、組織を作るための勉強、誰が教えても成果が出るよ教材の開発…。Bさんは、それらに取り組みながら、「覚悟と強さを持ち、飛躍するために青龍の絵がほしい」と、依頼しました。教育の実績で、脳を体感で理解していたのでしょう。

脳科学からいうと、感情にも記憶があって、心地よいなとかんじることを繰り返していると、
定着していきます。青龍は、中国の神話に出てくる聖獣で、経営者が好む画題なのを、Bさんは知っていました。つまり、青龍を飾って、心地よいと感じれば感じるほどリーダーのメンタル力がアップするのです。

でも、青龍のイメージだけでは、大きな力を発揮しません。自分との意味のつながりを感じてこそ、アイデンティティを支える龍になるのです。
ここで、画家の出番です。強さの象徴である青龍と、きめ細やかなBさんの感性を絵の中でつなぎ合わせることにしました。

細やかに繊細にえがくことで、Bさんの優しさと柔らかさを表現しました。青龍自体は、強い存在感を感じさせるように描きました。絵の技術によって、【Bさんだけの龍】を生み出したのです。
また、完成した絵を渡す時に、「経営者としての強さをサポートし、企画者としての豊かな感受性も守る龍です」と、ビジョンクリエイターとして解釈をアドバイスしました。

完成した絵をみたBさんは、「想像以上の迫力と存在感です」と喜んで、書斎にあるデスクの前に絵を飾りました。

心地よいイメージを持てる場は、危機や移行期を支えるチカラになります。「これでいいの?」
「うん大丈夫」と自問自答を繰り返すことで、その日のささやかな夢を叶える。そうすれば、自然に大きな夢に向かうことができます。

「毎日、書斎で対話しています。願いを投げかけるとそのあとで叶うのです。 すごい守り神を描いていただきました。わたしのために、会社や従業員を守ってくれる。とても大切な精神的パートナーです。」

 

今回完成した絵
『青龍図』

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 著者の自己紹介 

ビジョンクリエイター/画家の門間由佳です。
私にはたまたま経営者のお客さんが多くいらっしゃいます。大好きな絵を仕事にしようと思ったら、自然にそうなりました。

今、画廊を通さないで直接お客様と出会い、つながるスタイルで【深層ビジョナリープログラム】というオーダー絵画を届けています。
そして絵を見続けたお客様から「収益が増えた」「支店を出せた」「事業の多角化に成功した」「夫婦仲が良くなった」「ずっと伝えられなかった気持ちを家族に伝えられた」「存在意義を噛み締められた」など声をいただいています。

人はテーマを意識することで強みをより生かせるようになります。でも多くの人は自分のテーマに気がついていません。ふと気づいても、すぐに忘れてしまいます。

人生

の節目には様々なテーマが訪れます。

経営に迷った時、ネガティブになりそうな時、新たなステージに向かう時などは、自分のテーマを意識することが大切です。
また、社会人として旅立つ我が子や、やがて大人になって壁にぶつかる孫に、想いと愛情を伝えると、その後の人生の指針となるでしょう。引退した父や母の今までを振り返ることは、ファミリーヒストリーの貴重な機会となります。そして、最も身近な夫や妻へずっと伝えられなかった感謝を伝えることは、絆を強めます。そしてまた、亡くなった親兄弟を、残された家族や友人と偲び語らうことでみなの気持ちが再生されます。

こういった人生の起点となる重要なテーマほど、大切に心の中にしまいこまれてカタチにしづらいものです。

でも、絵にしてあげることで立ち返る場所を手に入れることができます。

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