この記事について
自分の絵を描いてもらう。そう聞くと肖像画しか思い浮かびませんよね。門間由佳は肖像画ではない“私の絵”を描いてくれる人。人はひとりひとり違います。違った長所があり、違った短所があり、違うテーマをもって生きています。でも人は自分のことがよく分かりません。だからせっかくの長所を活かせない。同じ失敗ばかり繰り返してしまう。いつの間にか目的からズレていってしまう。そんな時、私が立ち返る場所。私が私に向き合える時間。それが門間由佳の描く“私の絵”なのです。一体どうやってストーリーを掘り起こすのか。どのようにして絵を紡いでいくのか。そのプロセスをこのコンテンツで紹介していきます。
時代の荒波を乗りこえるために、自分と環境を整える
「決して心の強い自分ではないことを受け止めよう、と思ってきました。だから、起業したときから自分を支えてくれる名言を集めてきました」という言葉から、地道な努力を垣間見た気がしました。
「チャールズチャップリンの「私の最高傑作は次回作だ(Next one!)」とか大好きで、成功しても失敗しても、次の一歩を踏み出す糧にしてきました。いつも、繰り返し読んだり、自分に置き換えたりして、脳に刷り混んでいます。」
最初は1万円を勉強会に使うのもためらうようなところから、スタートしたそうです。いつも最高を目指していこう、と繰り返した結果、今では、何千万ものビジネスプロデュースをするまでになったと話してくれました。
多くの人は、Lさんのように「大切なことを脳に刷り込むこと」をしません。そうすると日々の雑事に埋もれてしまいます。目先の損得や、一時の感情でブレてしまいます。
逆に自分の脳にしっかり刷り込んでおけば、知識は智恵となり必要な場面で浮かび上がってきます。
Lさんは、「脳に刷り込んでいくことを、繰り返せば、行動はだんだん加速していきます。それを、20年以上、実感してきました」と続けました。
「だから、門間さんの話を聞いて、想いを映し出す絵を見ることで、脳に刷り込める
にちがいない、と浮かんだのです。
実は、富士山が見える別荘を持っていて、富士を眺めながら原点を思い起こすのが原動力になっています。でも、忙しいとそこに行けません。そんな時に絵を見て、同じように気持ちを奮い立たせられたらどんなにいいだろう、と考えました」
確かに、それは、理にかなっています。脳には可変性があることが最近の脳科学でわかってきました。まるで、筋トレと同じように何回もなんかいも繰り返したものを、書き込んで、細胞や分子のレベルで変化できるのです。つまり、誰でも、自分の脳に望む変化を起こせるのです。
さらにLさんは、
「だから、湖畔(湖畔)から見える富士山と太陽を描いてほしいのです。描きかたは、門間さんに委ねたいと思います」と言いました。
テーマとなる富士と太陽をどう描き出すのか。ここで、ビジョンクリエイターの出番です。別荘から眺める時を小さな画面で再現しますから、現実以上のイメージが必要です。そこで、
Lさんの悩みや葛藤を思い浮かべ、追体験をしました。
Lさんは、ビジネスプロデューサーですから、経営にいき詰まっているクライアントを助ける仕事です。頑張って、会社を軌道に載せても時代の波をまたかぶることもあるでしょう。
生きている限り、穏やかな春や実りの秋だけでなく、いてつくような寒さも、厳しい酷暑も訪れます。誰も避けられません。だから、辛く厳しい時に原点を思い起こすのが大切なのです。
ここまで思い描いたとき、凛とそびえ立つ富士山が、鮮やかに浮かんできました。それにエネルギーあるれる巨大な太陽が重なりました。これしかない!と、確信しました。
そして、作品が完成しました。
絵をみたLさんは「すごい‥‥富士山を描いてって、オーダーして、なんでこんなに大きな太陽が描けるのか、訳がわからない!」すっかり興奮していました。
「すごい波動を感じる、素晴らしい!」
Lさんの感じたすごさは、自分の想いの強さです。人は、鏡に映し出すように、客観的に見ることで、自分の力を感じることができるのです。
著者の自己紹介
ビジョンクリエイター/画家の門間由佳です。
私にはたまたま経営者のお客さんが多くいらっしゃいます。大好きな絵を仕事にしようと思ったら、自然にそうなりました。
今、画廊を通さないで直接お客様と出会い、つながるスタイルで【深層ビジョナリープログラム】というオーダー絵画を届けています。
そして絵を見続けたお客様から「収益が増えた」「支店を出せた」「事業の多角化に成功した」「夫婦仲が良くなった」「ずっと伝えられなかった気持ちを家族に伝えられた」「存在意義を噛み締められた」など声をいただいています。
人はテーマを意識することで強みをより生かせるようになります。でも多くの人は自分のテーマに気がついていません。ふと気づいても、すぐに忘れてしまいます。
人生
の節目には様々なテーマが訪れます。
経営に迷った時、ネガティブになりそうな時、新たなステージに向かう時などは、自分のテーマを意識することが大切です。
また、社会人として旅立つ我が子や、やがて大人になって壁にぶつかる孫に、想いと愛情を伝えると、その後の人生の指針となるでしょう。引退した父や母の今までを振り返ることは、ファミリーヒストリーの貴重な機会となります。そして、最も身近な夫や妻へずっと伝えられなかった感謝を伝えることは、絆を強めます。そしてまた、亡くなった親兄弟を、残された家族や友人と偲び語らうことでみなの気持ちが再生されます。
こういった人生の起点となる重要なテーマほど、大切に心の中にしまいこまれてカタチにしづらいものです。
でも、絵にしてあげることで立ち返る場所を手に入れることができます。