この記事について
自分の絵を描いてもらう。そう聞くと肖像画しか思い浮かびませんよね。門間由佳は肖像画ではない“私の絵”を描いてくれる人。人はひとりひとり違います。違った長所があり、違った短所があり、違うテーマをもって生きています。でも人は自分のことがよく分かりません。だからせっかくの長所を活かせない。同じ失敗ばかり繰り返してしまう。いつの間にか目的からズレていってしまう。そんな時、私が立ち返る場所。私が私に向き合える時間。それが門間由佳の描く“私の絵”なのです。一体どうやってストーリーを掘り起こすのか。どのようにして絵を紡いでいくのか。そのプロセスをこのコンテンツで紹介していきます。
『ハッピー・リンク|生き物への愛がオーダー絵画や仕事に結びつくWさんの在り方』
今回の記事では、
オーダーメイド絵画を手に入れた絵のオーナーの、
その後を紹介します。
紹介するのは、別の記事で紹介した
10周年記念でオーダーメイド絵画を依頼したWさんです。
Wさんは、
「日本が発展していく一助を、仕事を通して担いたい」
「仕事を通じて外国人と日本人をつなげる活動をしたい」
という志を持っています。
そして、日本とシンガポールを中心に活動している
ヘアメイク・和装・映像のプロ集団を率いています。
経営理念は、
【Move your heart 【心を動かす仕事をする】
この星でたった1つだけのSTORYを。。。 CREATE。】
ブライダルヘアメイクでは、
素人の好きなものを形にするのはもちろん、
プロとして高い技術力を誇ります。
Wさんは、10周年記念に絵をオーダーした後に、
シンガポールで関連会社を立ち上げてから、
日本に対する気持ちが一層強くなりました。
もともと、Wさんは日本的な思想を大事にしていました。
それは、10周年記念で依頼したオーダーメイド絵画でも、構想画、下絵を見ながら進んでいくセッション中でも現れてきました。
中でも、日本人らしいのが、
『関わった全て、犬猫までも全て感謝したい』という想いでした。
西洋に広く伝わるキリスト教では、自然とは神によって創造された被造物であり、人間は自然の、そこに生きる動植物も含め、管理者という立場に神によって置かれています。
一方、日本では八百万の神という考え方があり、森羅万象に神を感じるので、人と動物は管理する側とされる側ではなく、並列です。
だから、人だけでなく動物へも隔てなく感謝するWさんは、古来からの日本的思想の持ち主です。
「関わった全ての方々のお陰で今があります。
人間だけでなく、犬猫も、です。
思いを託してくれた同志、
去っていった人、
変わらずいてくれる人たち、
これから知り合う人。
関わったことで、
生まれるさまざまな思いや気持ちが、
入り混じって形になり、
そして、変化し続けると思っています」
そのWさんが、今回力を入れているのが、
武蔵一宮氷川神社の蛍放生祭。
武蔵一宮氷川神社では2023年6月3日に螢放生祭が執り行われます。
このお祭りで、生命の大切さや豊かな四季への感謝を
大宮の地を舞う蛍たちに託して祈ってきました。
蛍放生祭といえば、鶴岡八幡宮で6月上旬に行われる蛍放生祭が有名ですが、一般公開されません。
2023年の今年、大宮の武蔵一宮氷川神社では、事前申し込みをすることで、日本人、外国人隔てなく、お祭りに参加できます。
かつて、武蔵一宮氷川神社周辺は、
明治〜昭和初期にホタルの名所として知られ、
毎年、境内で捕まえたホタルを皇室に献上していました。
この当時、
「ほたる狩り」に行くと言えば
大宮に行く事を指していたと言われています。
キレイな水が豊富に流れる大宮には、
ほたるがたくさん自生していました。
実は、蛍に限らない「放生祭」は、
各地の神社で開催されています。
地域によっては「放生会」ともいいますが、
殺生を戒め、捕らえた生き物を池や野に放す行事です。
本来は仏教の戒律「殺生戒」でしたが、神社でも行うようになりました。
文献上は『日本書紀』天武天皇5(676)年8月17日の条に
「諸国に詔(みことのり)して放生せしむ」とあるのが初出です。
また、蛍に限らず様々な生物が放たれていました。
例えば、江戸時代の浮世絵師の歌川広重によって
1857年に描かれた『名所江戸百景 深川万年橋』には、
富岡八幡宮の放生会で放たれる亀の姿が描かれています。
仏教など、さまざまな宗教が日本に根付いて入り混じっていく中でも、日本独特の生物全てを慈しむ心が底流に流れているのです。
生命の大切さや豊かな四季への感謝を捧げるお祭りでの仕事は、
オーダー絵画で語った生き物全てへの感謝を捧げるWさんの想いと、
ぴたりと重なっています。
著者の自己紹介
ビジョンクリエイター/画家の門間由佳です。
私にはたまたま経営者のお客さんが多くいらっしゃいます。大好きな絵を仕事にしようと思ったら、自然にそうなりました。
今、画廊を通さないで直接お客様と出会い、つながるスタイルで【深層ビジョナリープログラム】というオーダー絵画を届けています。
そして絵を見続けたお客様から「収益が増えた」「支店を出せた」「事業の多角化に成功した」「夫婦仲が良くなった」「ずっと伝えられなかった気持ちを家族に伝えられた」「存在意義を噛み締められた」など声をいただいています。
人はテーマを意識することで強みをより生かせるようになります。でも多くの人は自分のテーマに気がついていません。ふと気づいても、すぐに忘れてしまいます。
人生
の節目には様々なテーマが訪れます。
経営に迷った時、ネガティブになりそうな時、新たなステージに向かう時などは、自分のテーマを意識することが大切です。
また、社会人として旅立つ我が子や、やがて大人になって壁にぶつかる孫に、想いと愛情を伝えると、その後の人生の指針となるでしょう。引退した父や母の今までを振り返ることは、ファミリーヒストリーの貴重な機会となります。そして、最も身近な夫や妻へずっと伝えられなかった感謝を伝えることは、絆を強めます。そしてまた、亡くなった親兄弟を、残された家族や友人と偲び語らうことでみなの気持ちが再生されます。
こういった人生の起点となる重要なテーマほど、大切に心の中にしまいこまれてカタチにしづらいものです。
でも、絵にしてあげることで立ち返る場所を手に入れることができます。