vol.152 【メディテーション絵画『制約を外したもう一人の自分へ』】

 この記事について 

自分の絵を描いてもらう。そう聞くと肖像画しか思い浮かびませんよね。門間由佳は肖像画ではない“私の絵”を描いてくれる人。人はひとりひとり違います。違った長所があり、違った短所があり、違うテーマをもって生きています。でも人は自分のことがよく分かりません。だからせっかくの長所を活かせない。同じ失敗ばかり繰り返してしまう。いつの間にか目的からズレていってしまう。そんな時、私が立ち返る場所。私が私に向き合える時間。それが門間由佳の描く“私の絵”なのです。一体どうやってストーリーを掘り起こすのか。どのようにして絵を紡いでいくのか。そのプロセスをこのコンテンツで紹介していきます。

メディテーション絵画『制約を外したもう一人の自分へ』

 

画家でも、二ヶ月くらいで感性が鈍る‥‥。
この夏に身に沁みました。

経営者は、常にアップデートを準備されていると思いますが、画家も同じです。変化を恐れない、イノベーションを求める姿勢が必要です。変化のないイノベーションはない。リスクを犯しても、変化に取り組む。だからこそ、新しい問題が生まれてくる‥‥。

理系大学での実験を組み立てるために集中した、夏。
(説明すると長くなるのですが、オーダー絵画のプロセスを科学的に研究しています)
9月ごろに、「あれ?」と違和感を感じ始めました。

まったく絵を描かなかったわけではないのです。描く時間を注意深くつくっていました。
‥‥しかし、研究計画書を作ったり、2年ほどあたためてきた実験の実施をしたり、今までにないことを次々こなす日々‥‥。

いつも24時間、光や影、色や空間の美しさを味わう感性を軸にものを見る日常のリズムが、大きく崩れていました。

9月の初め頃に、見聞きする時の感性を軸とした感覚に<かすみ>がかかるような、かすかな違和感を感じるようになっていました。

正直、「これはマズイな‥‥」と強い危機感を感じました。

単に描くだけでなく、24時間日常から得られる美を掬い上げる感覚が軸にあるからこそ、【作品】を生み出せる。
画家の感覚から見てこそ、科学に新しい知見を見出せる。

また、私にとって感性でものを見ることは、多くの情報を一括で読み取り、情報を再構築する訓練でもあります。

画家としても、研究者としても、
軸がぶれてしまっては、独自の貢献ができなくなります。

だから大学での実験実施が一山(ひとやま)超えた後、活動の生命線を最優先。山積した研究や仕事を一旦脇に置き、一ヶ月ほど集中的に描くことを最優先にするスケジュールに組み換えました。
その後、感覚が戻ってきたことを感じました。
違和感がある間も、絵を描けていたので第三者から見たら微細な違和感だったと思います。でも、感性の働きに常に注意を払っている私にとっては大きな違和感でした。

その時に、改めて思ったのです。
今を生きる私たちは、

「私はセンスがない」
「感性がない」
「創造性がない」
と言うけれど、

スマートフォンやパソコンを使い、次々に業務をこなしていく中で、
多くの人は感性やセンスを生かす機会が圧倒的に少ない。だから、きっと感性が眠っている。
またはひょっとしたら、眠っていることさえ気がつかないのではないか?

感性が眠っていることに気づかないのでは、感性を働かせようがない。
しかし、ちょっと背中を押せば、それを揺り動かすことができるのです。例えば、絵を見て、思い浮かんだことを、そのまま言葉にしてみる。

「こんなことを言ってはだめ」
「変な連想」
「自分はおかしい」

という制限を取っ払う。

それだけでも、感性は開き始めます。

私はセッションで、何百回も一緒にこの制限を外してきました。この時のコツは、好奇心そのままに言葉にすることです。
一言でもメモにしてみることです。

多くの人は、感情を言葉にすることに慣れていません。

そもそも、感情を言葉にして何になるのか、意味がないのではないか、と思うかもしれません。しかし、うまくこれを使うことで、ビジネスや経営にイノベーションを起こすヒントが得られます。

セッションでは、私がクライアントの感情を絵と言葉にまとめていきますが、言葉でまとめている段階でも、

「門間さん、経営のヒントが浮かんだ!」
「自分に対する気づきがあった」

と言われることがよくあります。

情報量は感覚で見る方が圧倒的に多い。「モヤモヤする」と言ったものが、これに当たります。ここから感覚を活かすには、言葉に選び出す必要があります。
セッションで、感覚を言葉にできるように質問を投げかけるので、クライアントがモヤモヤと考えていることが浮かび上がってくる。

これが、私が絶えず24時間、感覚を鍛錬するもう一つの理由です。

今回、メディテーション絵画を準備しました。

ぜひ、普段と違う自分、解放された自分からの
思い浮かぶ言葉を、好奇心のままに楽しんでいただけたら幸いです。
「おかしい」「バカじゃないの」というくらいがちょうどいいです。純粋に湧き出る感情に、くだらない連想はただの一つもありません。

そして、好奇心のままに、絵を楽しんだら、好奇心のままにご自分や経営を見つめていただきたいのです。浮かんできた言葉を、ご自分や経営にも当てはめてみていただきたいのです。
当てはめるだけでなく、「なぜそう感じるのだろう?」「さらに連想できることはないか?」きっと、自然と変化に向かい合えるもう一人の自分と出会えます。普段と違う何かが見えてきます。

 

今回完成した作品 ≫メディテーション絵画『制約を外したもう一人の自分へ』

 

 

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 著者の自己紹介 

ビジョンクリエイター/画家の門間由佳です。
私にはたまたま経営者のお客さんが多くいらっしゃいます。大好きな絵を仕事にしようと思ったら、自然にそうなりました。

今、画廊を通さないで直接お客様と出会い、つながるスタイルで【深層ビジョナリープログラム】というオーダー絵画を届けています。
そして絵を見続けたお客様から「収益が増えた」「支店を出せた」「事業の多角化に成功した」「夫婦仲が良くなった」「ずっと伝えられなかった気持ちを家族に伝えられた」「存在意義を噛み締められた」など声をいただいています。

人はテーマを意識することで強みをより生かせるようになります。でも多くの人は自分のテーマに気がついていません。ふと気づいても、すぐに忘れてしまいます。

人生

の節目には様々なテーマが訪れます。

経営に迷った時、ネガティブになりそうな時、新たなステージに向かう時などは、自分のテーマを意識することが大切です。
また、社会人として旅立つ我が子や、やがて大人になって壁にぶつかる孫に、想いと愛情を伝えると、その後の人生の指針となるでしょう。引退した父や母の今までを振り返ることは、ファミリーヒストリーの貴重な機会となります。そして、最も身近な夫や妻へずっと伝えられなかった感謝を伝えることは、絆を強めます。そしてまた、亡くなった親兄弟を、残された家族や友人と偲び語らうことでみなの気持ちが再生されます。

こういった人生の起点となる重要なテーマほど、大切に心の中にしまいこまれてカタチにしづらいものです。

でも、絵にしてあげることで立ち返る場所を手に入れることができます。

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