其の伍 会社

パンダ侍が斬る 其の伍

 安田からの紹介。「パンダ侍とは?」 

女性と出会うことは稀有な私ですが、こんな面白い人がいたのか!と初対面で衝撃を受けた女性。それがパンダ侍の小野ゆうこさんです。ものの見方が面白い、表現の仕方が面白い、そして彼女が作った「イノベーションカード」がこれまた面白い。ということでイノベーションカードを使ったコンテンツを書いてください!とお願いしました。(イノベーションカードとは?

 のコンテンツについて 

このコンテンツはその日のお題から始まります。たとえば「めがね」というお題に対してパンダ侍さんが「イノベーションカード」を一枚引く。するとそこには「違う場所に置いてみる」というメッセージが。「めがね×違う場所に置いてみる」というテーマでパンダ侍があなたの先入観と思考を斬りまくります。

本日のそもそも:会社

いまの会社、
私に合ってないのかもー。
転職しようかな。。。
会社に行っても
毎日、同じ感じで。
このままでいいのかなーって。

と、◯手線の
つり革に手をかけ
スマホをいじりながら
女子がいう。

わかる、わかる。
わたしもねー、
そーゆーときある。
会社にいっても
むなしいって感じ?

と別の女子がいう。
3人目の女子は
うんうん、と頷いている。

勝手ながら
会社のそもそも、

パンダ侍、
ふんわりズバッ!と
斬らせていただきます。
ゴゴゴゴゴッ。

イノベーションカードが知らせる


本日の斬り口:好きに使う

日本で初めて、
株式会社を作った男、
それは坂本龍馬と
言われている。

彼が設立した
亀山社中がそれだ。

長崎の亀山社中跡の
近くに

龍馬のぶーつ

という像というか
金属でできた、
でっかいぶーつがある。

足を入れて
履ける。

拙者が、日本見聞の旅路で
これを見た時、
前日が雨だったので、
ぶーつの中がぐちょぐちょで、
まったく履く気が
しなかった。

同行してた社長たちは、
裸足になって、
変なテンションで
かわりばんこに
履いては互いの姿を
写真におさめていた。

龍馬熱の凄まじさを
かいまみたでござるよ。

ーーーー
って、こんな
社長たちが経営する
会社。

そんなにむなしいなら
会社を「好きに使ってみなよ」

と言われて、
先の女子たちは
果たして

(∩́∀`)∩ワーイ
まってましたよ!
その言葉!!!

前からこのままじゃいけないって
思ってて
やってみたいことが
あるんです!

となるだろうか。

仮になったとする。

あれをこうして、
それをあーして
と好きに会社を
使い始める。

女子たちが楽しそう

そんなに楽しいなら
俺も変わってみようかな
と男子たちが感化される

みんな楽しそう

業績上がる。
みんな喜ぶ。
やりがいを感じ、
ワイワイ働く。

サイコーでござる。

ーーーー
今度は逆に、

そんなにむなしいなら
会社を「好きに使ってみなよ」

と言われて、

えーーーー!
そんなこと
無責任じゃないですかっ。
会社がちゃんとしてくれなきゃ!!!
わたしは会社のために
時間を使って、
気を使って
あれもこれも我慢してるのに。。。

となるとすると、

ほんといやだ。
無責任すぎる。
こんな会社で大丈夫なの?

会社の悪口が
蔓延していく。
女子たちがイライラ
怒りっぽくなる。

男子たちも
感化されて、
怒りっぽくなる。

客先にだけ笑顔の自分が
演じてるように感じ、
自分が自分でいやんなる。

満員電車で
カチン!とくることが
増える。

仕事してやってるのに!
こんなに不快なのは、
◯◯◯のせいだ!と
陰口、悪口、なすりあいが
蔓延する。

クレームが増える
客が離れる

他責思考パンデミック

喧嘩上等
業績下降

サイテーでござる

ーーーー
会社とわたし。

という構図は
成り立たない。
この分離構図を
思い込んでいると、

会社はあなたを
含んでいるのだ。
というより、
あなたなのだ。

あなたの意識、
あなたのふるまい、
あなたのはたらきがけ
それらのかけ算が
関わる人の数だけ
生じては消えていく。
ーーーー
会社は形あるものではない。
そこに集う全体が生じる現象である。

そもそも会社は、

意識が伝播する形のない活動

でござる。
拙者は、会社が面白いでござるよ。さらば!

パンダ侍のプロフィール

あまりの弱さに
天敵に追われ、
争いを避けて、
しぶしぶ笹を食べ始める。
しだいに美味しく
感じれらるようになり、
肉食であるにもかかわらず、
肉をまずく感じるようになった
熊を先祖に持つ。

育ての先生の
気まぐれから、

こやつは笹薮から
世間に出してみよう

ということで、
草むらを転がり、
川のせせらぎをまたぎ、
欄干をスキップして、
東京に生息。

ある日、笹かまを食べ、

こ、これは笹ではない

と、その驚きで、ほっぺが落ち、
その衝撃で震えがとまらなくなり、
その震えから膝ががくっと落ちた、
その瞬間、

本質を見定めよ。

と天啓をうける。

それ以来、
本人の意思とは関係なく
白いしっぽが
陰陽太極図となり
白黒混ざり合う世の中で、
そもそもを斬ることになる。

腰に非常食の竹笹を
さしていたところ、

侍だったんですねー。

と、たまたま勘違いされ、
パンダ侍と
呼ばれるようになり、
現在に至る。

 

 

生息地:世田谷区界隈ときどき旅
職業:パンダ侍
特技:白黒和合流そもそも斬
苦手:常識、規則、喧騒、争い
好物:笹かま
信条:昼寝と愉快を選ぶ

執筆者:小野ゆうこ

食べること、人間観察、木彫を修行とし、
愛と誠と調和、そしてユーモアを信条とし、
対話によって内発と創発を起こす現場づくりを得意とし、
中小企業の理念づくりやブランディング、新規事業開発を通じた組織変容、
また、経営者の自己変容セッションを生業にしている。
日本大学大学院藝術学研究科修士課程修了後、
企画・コンテンツ開発会社で企画ディレクションを経験後、2006年、株式会社つくるひとを創業。
売上高2億~7,700億円規模の組織、業種業態を問わず、創業以来780を超えるプロジェクトを経験。
10年間でのべ3万人の現場会議を中心に据え、対話型の課題解決に関わる。
現場プロジェクトメンバーの個人成長と集団組織の変容を
常に後押しするプロジェクト型のコンサルティングスタイルを貫き、「考え方」や「対話デザイン」を修得してもらいながら、実際の課題解決をすすめる。
幼いときは宇宙人、変人と、揶揄され、学校社会になじめないまま成長したが、実社会では「変人視点」が求められることが増え続け、重宝されている。

株式会社つくるひと 代表取締役
デキル。株式会社 代表取締役
一社)ブランド・バリュー協会 理事/マスターコンサルタント

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