其の六十七 古民家ってなに?

イノベーションカードが知らせる

本日の斬り口:それはどこが重要?
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古民家

というと
どんなイメージが
脳内に想起されるだろうか?

大きな木の梁
天井が高い
広い縁側がある
瓦屋根
茅葺き屋根
京町家
囲炉裏
土間

などが
思い起こされるが、
日本は南北で
地域の気候も
さまざまなため、

地域の気候

に準じた
暮らしのデザインが
施されている。

そのため、
地域によって
古民家の形態も
いろいろでござる。

共通点というと、

風通しが良い

ということだと
拙者は感じる。

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拙者が暮らす
家は、

外界から隔離して
快適な暮らしを
守る

ことに
軸足を傾けて
建てられている。

自然=外の世界

なのでござる。
冬、どんなに寒くても
あったかい空気が
エアコンから吹き出すし、
電気こたつは
すぐに自分を
あたためてくれる。

冷たい外気が
入り込まないように、

ピッシリ閉まる

ドアや窓、
コンクリートの壁で
囲っている。

風通しどころか、

風遮断

な暮らしでござる。
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古民家は、

スカスカだ。

先人の知恵が
連なった

スカスカ=間(あわい)

がある。
縁側ひとつとっても、
そこは

外でもない
内でもない

という

あわい

だ。天井を見上げても
梁がみえみえで
壁と屋根のあわいがある。
床下を見れば、

石場建て

という伝統構法で
建てられてる
戦前の建物は、

大地と家

にあわいがある。
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ただ単に、

風が入る

が風通しではなく、
このあわいの存在、
異なるものが
混じり合う場が
風通しを生んでいる。

なぜなら、
そこには、

交流

が起きるからだ。
交流が生まれるように
建てられた家。

自然と家
家と住む人
住む人と来る人
来る人と去る人

暑さと寒さ
熱さと冷たさ

雨と土
大気と大地

時間と場
吸う息と吐く息

すべてが交じりながら
留まらずに、流れている。

見た目がクール

ってだけで
思考をとめずに、
古民家と交流すると

いろんなことを
教えてくれるでござる。

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ってことで
古民家とは、デザインだけではない。

古民家とは

暮らしの呼吸を再発見してくれる存在

でござる。

拙者、古民家ではない民家を改築する予定でござるよ。

 


パンダ侍のプロフィール

あまりの弱さに
天敵に追われ、
争いを避けて、
しぶしぶ笹を食べ始める。
しだいに美味しく
感じれらるようになり、
肉食であるにもかかわらず、
肉をまずく感じるようになった
熊を先祖に持つ。

育ての先生の
気まぐれから、

こやつは笹薮から
世間に出してみよう

ということで、
草むらを転がり、
川のせせらぎをまたぎ、
欄干をスキップして、
東京に生息。

ある日、笹かまを食べ、

こ、これは笹ではない

と、その驚きで、ほっぺが落ち、
その衝撃で震えがとまらなくなり、
その震えから膝ががくっと落ちた、
その瞬間、

本質を見定めよ。

と天啓をうける。

それ以来、
本人の意思とは関係なく
白いしっぽが
陰陽太極図となり
白黒混ざり合う世の中で、
そもそもを斬ることになる。

腰に非常食の竹笹を
さしていたところ、

侍だったんですねー。

と、たまたま勘違いされ、
パンダ侍と
呼ばれるようになり、
現在に至る。

 

 

生息地:世田谷区界隈ときどき旅
職業:パンダ侍
特技:白黒和合流そもそも斬
苦手:常識、規則、喧騒、争い
好物:笹かま
信条:昼寝と愉快を選ぶ

執筆者:小野裕子

食べること、人間観察、木彫を修行とし、
愛と誠と調和、そしてユーモアを信条とし、
対話によって内発と創発を起こす現場づくりを得意とし、
中小企業の理念づくりやブランディング、新規事業開発を通じた組織変容、
また、経営者の自己変容セッションを生業にしている。
日本大学大学院藝術学研究科修士課程修了後、
企画・コンテンツ開発会社で企画ディレクションを経験後、2006年、株式会社つくるひとを創業。
売上高2億~7,700億円規模の組織、業種業態を問わず、創業以来780を超えるプロジェクトを経験。
10年間でのべ3万人の現場会議を中心に据え、対話型の課題解決に関わる。
現場プロジェクトメンバーの個人成長と集団組織の変容を
常に後押しするプロジェクト型のコンサルティングスタイルを貫き、「考え方」や「対話デザイン」を修得してもらいながら、実際の課題解決をすすめる。
幼いときは宇宙人、変人と、揶揄され、学校社会になじめないまま成長したが、実社会では「変人視点」が求められることが増え続け、重宝されている。

ツクリビト株式会社 代表取締役
デキル。株式会社 代表取締役
一社)一般社団法人ビーイング・バリュー協会 理事/マスターコンサルタント

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