
今回は、30代戦略的ギャンブラーのブーヒロさんからいただいております。安田様、ゲリラ女子の皆様、はじめまして。単調な作業をしているときに何週か分をまとめて拝聴させていただいており、単調な作業を楽しくこなせさせていただいております。早速質問です。「ゆとり」と「ゆとりがない状態」ではどちらが能力を最大限発揮できると思われますか?たとえば世界中で賞賛される絵を後世に残すような著名な芸術家の中にはパトロンがいたりして、ゆとりがあるからこそ(全員が全員ではもちろんないでしょうが)絵に没頭でき、よい作品がこの世に残されていたり、一方、ジャンルは違いますが、戦国時代の武将を例に挙げると、常に死と隣り合わせだったからこそ、現代では考えられないような体の使い方ができ、敵を死に至らしめる技術が磨き上げられたわけですが、(前提は現代の格闘家や武術家より過去の武術家のほうが強いという認識でいます)「ゆとり」と「ゆとりがない(緊張状態)」どちらよい作品だったり能力を存分に発揮できると思われますか?安田様の見解を聞かせていただければ幸いです。ということです。

私はゆとりがあるほうが発揮できると思うんですけど、人によるんじゃないかなと思っていて、締め切りがあるほうが締め切りを意識してそこに向けて走ることができるっていう人もいれば、締め切りがないほうが自分の時間を自分の好きなように使えてできるっていう人がいて。私はゆとりが欲しいタイプなんですけど。

追い詰めてますか?すみません。無意識で(笑)。いや、なんか「火事場の馬鹿力」って言うじゃないですか。本当にピンチのときに思いもかけない重たいものを持ち上げられるとか、そういうのはあると思うんですけど一瞬かなと思いますね。で、そうじゃない、やっぱりゆったりしてるときのほうが自分の能力を出せる・・言い換えられない・・・言い換えの言葉が見つからないですけど。

それもあるかもしれないんだけど、結構何かあっても気持ちが「悲しい」に行っちゃう、怒るより。だからあんまり怒んないのはあるかな(子どもは除く)。成長することを「ストレッチ」って言いますよね。成長するっていうか、自分より120パーセント難しいことにチャレンジするみたいなことを「ストレッチする」って言いますけど、ストレッチするときってすごい筋肉が緩んでないとダメじゃないですか。お風呂上がりとか。だから、そういう意味でダラーっとしてるときとか、ちゃんと余裕があるときのほうがやっぱ自分の力以上のものがグッと出るのかなっていう気はちょっとします、そういうたとえ話で言うと。

たとえば失敗しても許される環境があったほうが新しいことにチャレンジできるとか。つまり気持ちが怖がってとか。プレッシャーをかけられてると「絶対失敗できない」みたいな気持ちでチャレンジできないとか、そういう感じですかね。

絶対赤信号渡らないし、エスカレーターは歩行しないし、みたいなことがあって。そうすると、「もし電車が遅れたら」とか「もし何かあったら」とかって「もし」を積み重ねていくと、えらい早く家を出なきゃいけなくなっちゃって(笑)

走らないために、はい。でも、ゆっくりだからこそ見えるものとかもありますね。走ってると見えなくなっちゃうっていうか。景色が。もちろん早く家出るみたいなことも大事なんですけど。勉強ができる人・できない人って、塾行ったりするじゃないですか。塾は学校で遅れたことを取り戻すために復習っていう意味でやったりもすると思うんですけど、やっぱり一番効果があるのは僕は予習だと思ってて。

だから、ゆとりはどこから生まれるかっていうと、追い込むか追い込まないかっていうよりは、予習なんじゃないかっていう気がしてます。結構勉強とかだったら予習する人いるじゃないですか。で、仕事とか人生とかで予習する人ってあんまいないんですけど、すごいそれが大事な気がするんですよね、僕は。

そうですね。「こうなったときはどうなんだ」っていうことをちゃんと考えとくっていうか。人間って目の前に困ったことが起こると考えるじゃないですか。困ったことが起こったら焦っちゃうんで、「火事場の馬鹿力」とかいいながら、ホント人によるんでしょうけど、なかなかやっぱその場で最適解出すの難しいんで。

そうですね。基本的に「どっちがやりやすいか」とか「効率がいいか」とかっていうよりは、僕の場合は体に聞いてんのか気持ちに聞いてんのかちょっとよくわかんないんですけど、「気持ちいいかどうか」で決めてます。だから、体に悪そうなことはするの嫌なんですよ。ドキドキしたり、焦ったりって嫌なんですよね。自分を追い込むとしんどいんで、基本的に「これは体によくないな」って思う人とは仕事しないし、そういうやり方はしないですね。

先行して最初からトップ独走していくっていうほうが勝ちやすいっていうか。最後に逆転するのが劇的でカッコイイんですけど、再現性という意味では逆転劇は何回もできそうな気がしないんです。追い込まれないようにするのが重要かなっていう気はしますけどね。
*本ぺージは、2018年2月28日、ポッドキャスト「安田佳生のゲリラマーケティング」において配信された内容です。
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