
私は商品(包装資材など)の販売をしている会社の営業をしています。担当先の企業は大小合わせて100社ほどで、地元の会社になります。最近いつも考えているのが、「優秀なルート営業マンとダメ・普通なルート営業マンの境目はどこか」ということです。売上や案件の数自体が担当先の企業の業績にされがちで、大して営業してなくても売上がある場合もあるし、売上が伸ばせないが手間がかかる客もいたりします。営業マンの判断で客を切ることもできません。そんな中でデキる営業マンに表れる特徴を教えていただきたくお願いします。ということです。

新規の顧客開拓をバンバンやるわけじゃなくて、お客さんがもう決まってるんですよね、固定で。決まったところに行って「今月は何個必要でしょうか?」みたいな感じで注文をとってくるということで、ルートが決まってるんでルート営業マンと言われてますね。だから顧客は決まってるし、お客さんのニーズがあれば売れるし、なければ売れないし、「営業マン、差出ないよね、ルート営業」っていうことだと思うんですよね。

ひとつはそういう特徴がありますよね。自社の商品を売るっていう以外のことをお客さんのためにやってるっていう。あとは経営者の立場で言わせていただくと、「ルート営業だから、ここは現場の営業マンはコントロールできないよね」っていうのはちょっとイマイチかなっていう感じがします。たとえばお客さんが断れないとか、自分でお客さん選べないとか。やっぱりルート営業だったとしても本当にトップって言われているデキる人は、たぶん会社の指示どおりにやってないと思います。

だから、新たなお客さんつくるとか、あるいは任されてる商品だけじゃなくて新たな商品自分で考えて売るとか、さっき言ってたような商品は売れないんだけどお客さんの役に立つことをやって、商品をそのかわり買ってもらうとか。あるいは売るための戦略をべつにルートセールスって決まってるわけじゃない。今までがそうだっただけなんで、会社全体のことを考えて「もっとこういうやり方したほうが会社の売上とか利益伸びんじゃないの?」っていうことを考えて、そういう人がたぶん「こいつ現場に置いとくのもったいないから、上に引き上げよう」ってことで経営幹部になっていくんだと思うんですよね。

「ルート営業マンはここまでが仕事で、こっから先やっちゃいけない」みたいな。でも、たしかにそういう仕事もあるんですよ。たとえばマクドナルドでバイトに雇われて、「新しいハンバーガー今つくってます」とか言ったら「おまえふざけんなよ」っていうことになるわけじゃないですか。

「ふざけんな!」ってことになるわけなんで。だから、とにかくもう完璧にビジネスモデルが決まってて、「言われたとおりとにかくやってくれ」っていう仕事はスキルアップしようがないんですよね。だから、もしそういう仕事なんだったら、デキる・デキないとかではなく「そういうもんなんだ」っていうことでやりゃ良いし、そうじゃなくて「やっぱり自分はデキる人になりたい」とかっていうんだったら、デキるっていうことを評価してくれるところにやっぱり移るべきだと思いますけどね。

僕は普通の経営者の常識から考えたら、一応ルールはあるものの、ルールを超えて会社のために「こうやったほうがもっと売上が伸びんじゃないか」って言ってくれる人、たとえばさっきのマクドナルドの話で言うと勝手に集客してきちゃったりとか、「こうやったら売れんじゃないか?」っていう方法を勝手に考えてくれるバイトがもしいたら、店長レベルだったら「ふざけんな」って言うけど、もし経営に近い人がその子見たら「こいつはこんなとこに置いとくのもったいない」っていうことで絶対マーケティング部隊とかに引っ張ると思うんですよね。

そうすると、でも、ちょっと時間が必要じゃないですか。決まってることより余計なことをするっていう。それは普段の仕事をギュッと濃縮するなりして効率アップするとか、必要がないところは手を抜くとかして時間を作らないと、ってことになりますかね。

たとえばこの人は「売上伸ばせないけど手間がかかるお客さんがいる」って書いてるじゃないですか。売上伸ばせないけど手間かかるお客さんのところに売上伸ばせないけど手間をかけにいく営業マンが果たして優秀なのかな?ってことですよね。

会社の側から見たら「1円でも売上になるんだったら落としてくるな」って言われるかもしれないんですけど、やっぱり僕だったら面倒だけど売上になんないところは仕事として減らしますね。先に時間つくんないと何もできないんで、つくった時間でそれ以上の成果を上げる方法を考えるっていうことをやりますね。

収入が増えていかない人も同じなんですけど、構造は。やっぱ今の仕事を減らしたら絶対収入が下がっちゃうんで、安い仕事なんだけど受けちゃって、減らしたくないっていう思いで。1回それを減らさないことにはやっぱ増えないんですよね、売上も収入も。だから、いったん減らす勇気っていうか、そういうのが必要なのかと思いますけど。

まとめると、優秀なルート営業マンと普通なルート営業マンを境目を決めるというよりは、ルート営業マンを超えた動きをすると良いんじゃないかっていうことですよね。売る以外の付加価値を付けるとか、新規顧客を連れてきちゃうとか、あと何でしたっけ、経営のこととかも考えるとか?
*本ぺージは、2018年10月10日、ポッドキャスト「安田佳生のゲリラマーケティング」において配信された内容です。音声はこちらから
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