えー、安田佳生です。そのときによりますよね。でも、引っ越しのときの絶対自分が好きじゃない植物とか、出張先でもらう花束とか。すごい大きい花束とか講演するといただいたりするんですけど、「どうすんの？これ」って感じですよね。

はい。安田佳生でした。

もらって困るもんは結構多いですよ。

困らないもののほうが少ない。

だから、結婚式の引き出物も自分で選ぶようになってるじゃないですか。

ひどいこと言いますね。

だから20代からやってるってことですよね。

39歳かもしれないんでね。

30歳だったら15歳からやってるってことですよね。

会社のコンサルタントをやってるわけですよね。で、社長から「会社を良くしたい。社員をやる気にさせてほしい、育ててほしい」って言われて、でも社員さんはあんまりやる気がないんで、じっくり取り組みたいってことなんですかね。

本人はやりたくないんでしょ。だから、現状を変えたくない社員にやらされ感なくスピーディーに実践していただくにはどうしたらいいのか。

そうなんですかね。

いちばん手っ取り早いのは「洗脳しちゃうこと」じゃないですかね。

テクニックっていうか、まあ、優秀な人はそうだってだいたい言われてますけど。たとえば子どものときに「なんのために勉強すんのか」とか「なんのために宿題やんのか」とかってことに疑問を抱かずに、「えらい子っていうのは素直に言うことを聞いて勉強すんだよ」みたいな。

知ってます？最近、「宿題をやればやるほど頭が悪くなる」っていう研究結果が出まして。

どうしてくれんの？っていうね。

ええ、私もやんなくて良かったなっていう。

あんま好きじゃないですけど、そういうのは。

どうしてるんですか？栃尾さんは。お子さんがたとえば道端に座り込んで動かないときあるじゃないですか。

スピーディーにへばりついてるところから動いてほしいときは、どういう手を使うんですか？

ほぉ。

ライターでお尻をあぶるとかいうのはどうでしょう？

なるほど。

そうですよね。僕も「子どもによる」っていうのは賛成で、たぶん、だから、本当はニンジンぶら下げたりとか脅したりすんじゃなくて、自発的に「やろう」「やってみよう」と思うのがいちばんいいわけじゃないですか。内発的動機と言われてる。でも、それってたぶん人によって違うんですよね。何がきっかけでやろうと思うかっていう。

違いますからね。だから、やっぱ、それをやろうと思ったら1人ひとりに向き合うっていうことが大事で、だから社員さんを「お客様の社員」っていうふうに一括りにしちゃうのは良くないんじゃないかって気がしますね。そういう見方どうかなっていう。「デキる営業になるために方法を教えてください」みたいなのに近いと思うんですよね。

それって何を誰に対してどう販売してるのかでぜんぜん違うんで。同じ会社の同じ商品売ってても、販売する人とか販売する相手によって売り方って変わるじゃないですか。だから、1人ひとりに自発的に、その人がやりたくなるようなきっかけになる、そういうものを探してあげるってことなんじゃないですかね。

なるほど。まず社長を洗脳。

『三匹の子豚』の話と一緒ですよね。とりあえず言ってすぐに動くけど、自分ではまったく考えない、単に目の前の報酬で動くだけの社員になっちゃいますよねと。最終的には自分の頭で考えて、自分で自発的に「やりたい」と思ってやってくれる社員の集団ができたら、それがいちばん最速じゃないですか、みたいな。

レンガの話。

でもね、「そんなのはいいから、君の仕事はいま結果出すことだ」って言われたら、これはもう「その仕事を受けるかどうか」ってことになりますよね。

そうですよね。

はい。「余計なお世話」と「親切なアドバイス」の境目。何ですか？

はい。

だから「経営コンサルタント」っていう職種は良くないと（笑）

いや、僕、ちゃんちゃらおかしいとは思ってないんですけど……

経営コンサルタントっていう職種を名乗っちゃうのが……やっぱ、経営コンサルタントって頭いい人ってイメージなんで、プラスになんないよなっていう、もったいないなって感じはしますけどね。

思いません？なんか。「コンサルタント」って名刺に入れてる人の年収は意外と低いっていう。

そうですかね。

……はい。

ということで、おまとめの時間がなくなったんで本日は以上です。ありがとうございました。