
今年で30歳になる会社員です。「逃げの転職」についてどう考えますか?異業種に転職して1年半がたちますが、なかなか成果が出てきません。前職より給与が7割に下がりましたが、これからは個の時代だと考え、自分に力をつけて会社に頼らない生き方をしたいと考えていました。転職先はまったくの異業種・異職種(販売から事務)ですが、「この業界でもやってやる!」という思いと、前職でもそれなりに結果を出していたので、「自分はできる人間だ」と思い、取り組んできました。しかし、前述のように1年半たっても、なかなか成果が出ません。自信もモチベーションもなくしてしまいました。また、成果主義なので、結果を出さなくては年収アップは期待できません。基本給はあまり上がらない。まわりの社員に聞いたところ、給与は年1回のみ。家庭を持っており(妻と子ども1人)、妻にパートで働いてもらうことで年収のマイナスを補填しようと考えていましたが、妻の仕事もなかなか続かず、貯金をだいぶ削りながらの苦しい生活が続きました。金銭面を見ると前職のほうがかなりよく、やりがいもあったので、家庭のことを考えると、転職は失敗だったのかもしれないと思っています。そこで、自分として力を発揮でき評価もされていた前職の業界に戻り、給与を上げて生活を改善させるのか、現職で歯を食いしばって成果を出すまで頑張るべきか、と悩んでいます。これに関しては自分でも「逃げの転職なのではないか」と思っています。逃げの転職については、よい意見が多くありません。自分のなかでは、現職に適性がないと見切りをつけ、自分が活躍できる業界に身を置くのがいいという考えですが、おそらくその考えでも「逃げ」と捉えられるのかと思います。両親や知人にも相談しましたが、「もう少し頑張ってみたら?いまの業界のほうがいいよ」ということを言われています。逃げの転職について、みなさんはどう考えますか?また、家庭や自分の適性も踏まえての転職でも、やはり逃げているのでしょうか?よろしくお願いします。ということです。これ、事務なのに成果主義っていうのが、あんまりイメージがわかないんですけど。

「個の時代で、言われたことをやるんじゃなくて、自分の実力磨こう」っていう発想はとってもいいと思うんですけど、それで販売から事務職に行ったっていうのが、ちょっとよくわかんないとこでもあるんですけど。

逃げじゃないです。逃げじゃないし……まあ、ただ、お金がよくてそっちに移るっていうと、お金が悪くなったときに、また違う転職をしないといけなくなっちゃうような気がするんですけど。それ以外で自分の適性が販売にあるんだったら、戻ってもいい気はします。

そうですね。まず、「逃げの転職とは何ぞや」っていう定義がすごい大事だと思うんですけど。僕は、いまやってる仕事が合わないとか、たとえば人と合わないっていうのもありますよね、上司と合わないとか、いろいろ原因あると思うんですけど、それで辞めるのが逃げの転職だとはあんま思わないんですけどね。

合う・合わないはあるし、しょうがないんで。だけど、その職場選んだのも自分だし、そこで活躍できなかったのは自分なんで、そこをちゃんと肯定して、「なんで選び方間違えたのか」とか、「自分はこういう仕事には向いてなかったんだ」っていうことをちゃんと受け止めて転職するんだったら、ぜんぜん逃げじゃない気がするんですけど。

自分はすっごい能力高くて頑張ってたのに評価されなかったとか、商品が悪いから売れなかったとか、会社の言ってるやり方が問題があったとか、誰かのせいにしちゃうような。それは、やっぱりどこに行ってもあんま変わんない気がするんですよ。

たぶんこの人が言いたいのはですね、次の転職でうまくいきたいわけじゃないですか、「逃げたってうまくいかないよ」って言う人って多いじゃないですか、世の中に。たしかに人のせい、前職のせいにばっかりしている人って、何回転職しても同じ失敗したりはするんですよね。だから、「自分が成功するために」っていうとこでいくんであれば、なんでうまくいかなかったのかっていうのを、環境だけじゃなくて、そこになんで自分が合わなかったのかっていうのもひっくるめて、だから「あの会社の商品が悪い」っていうんだったら、「じゃあどういう商品だったら売れるのか」とか、「どういう売り方だったら売れたのか」とか、「なんで自分はそれができなかったのか」っていうことをちゃんと考えたらいいんじゃないですかね。
*本ぺージは、2019年5月15日、ポッドキャスト「安田佳生のゲリラマーケティング」において配信された内容です。音声はこちらから
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