【読むPodcast | ゲリラマーケティング】「正社員とアルバイトの違いを教えて欲しい」2019年10月2日配信

第366回
「正社員とアルバイトの違いを教えて欲しい」
という20代の方からのご質問。
法的にどう違うかよりも、もっと大事なことがあります。
それは・・・
栃尾

こんにちは。安田佳生のゲリラマーケティング。ナビゲーターの栃尾江美です。

金子

人のすごみに触れると自分がちっぽけに見えるのは、成長できる幅があるってことで、頑張りまーす。金子亜佑美です。

安田

安田佳生です。

栃尾

はい。今日は20代・アルバイト(医療・教育)の方からご質問いただいております。みなさま、こんにちは。

金子

こんにちは!

安田

こんにちは。

栃尾

いつも楽しく聴かせていただいています。お三方に意見を伺いたいなと思い質問いたします。私が最近気になっているのは、正社員・アルバイトの違いです。正社員とアルバイトでは、時給で働くか否か、福利厚生があるかないかなど、待遇に差があることは理解しています。私が疑問に思ってるのは、任せられる仕事内容の違いです。いま私は2つの仕事を掛け持ちしていますが、どちらも時給で働いているので、形としてはアルバイトだと思います。ただ、どちらも小さな組織なので、いわゆる言われたことをそのままやるようなアルバイトの働き方よりは、裁量がある仕事をさせてもらっている気がします。以前、働く女性を取り上げたテレビ番組で、ある芸能人が「アルバイトにはこんな仕事できないね」とコメントしているのを見て、「アルバイトという形で雇われていると、経験できることが狭まってしまうのだろうか」と、現状の働き方を不安に思うようになりました。働き方が多様化している中でも、多くの会社の求人は正社員採用とアルバイト採用が分かれています。現在、いまの働き方では経済的に厳しいということもあり、仕事を増やそうと考えていますが、別のアルバイトを増やすか、正社員としてひとつの企業に勤めるか、どうやって決めたらいいのかわかりません。正社員として週3勤務する人や、フリーランスとして会社に属しながら働く人が出てきているこの時代において、正社員とアルバイトの差って一体何なんでしょうか?安田さんやアシスタントのお二人の考えをお聞かせいただけると幸いです。よろしくお願いいたします。

安田

はい。じゃあ、金子さん、よろしくお願いします。

金子

まず私ですね。

安田

「正社員とアルバイトの違いとはなんぞや」と。

金子

人としてに差はまったくないんですけど、この方がおっしゃってた裁量っていう意味では、正社員に責任があるっていう体にして、会社はその正社員にそれを託してるわけですね、裁量権を。で、その正社員がアルバイトを動かしてると。……(笑)

安田

まあ、そういう組織もありますよね。

栃尾

そういうイメージってこと?

金子

イメージですけど。なので、差というか、役割の違いなだけな気がしていて、アルバイトはもうちょっと小回りがきいて、正社員がやらないことをかみ砕いてやっていく感じなんじゃないでしょうか。

安田

なるほど。

金子

……はい。

安田

(笑)じゃあ、栃尾先生はどうですか?

金子

先生!

栃尾

えーっ。

安田

「何が違うの?」って子どもに聞かれたら、何て言うんですか?

栃尾

子どもに聞かれたら、やっぱり福利厚生とか、出世する・しないとか、転勤ある・なしとか、そういうことを言うような気がするんですけど、概念的には、でも、やっぱり責任があるかないかとか、あと、雇う側からみたときに、すぐやめちゃうか・やめないか、そういうところとか、どれぐらいこの会社に賭けてくれてるかみたいな、そういう意識かなと思いますね。たとえば、「私はAさんの友達のひとりなのか、それともAさんと結婚しているのか」みたいな違いですかね。

安田

なるほど。

金子

なるほど!

栃尾

その人にとって唯一であるっていうのは、結構やっぱ大きなことかなと思うんですよね。正社員っていう。

安田

まあ、結婚と近いかもしれないですね、たしかに。契約書を交わしてお役所に出してるっていうね。

栃尾

うん。

金子

うんうん。

安田

企業と契約交わしますからね、社員っていうのは、雇用契約っていう。

栃尾

それよりアルバイトはやっぱり気軽にやめちゃうし、っていうイメージですね。

金子

イメージですね。

安田

ですね、一般的にはね。ということは、この人は今後アルバイトを増やしていくよりは、正社員になったほうがいいってことですか?

栃尾

アルバイトと、正社員と、ここに「フリーランス」っていうふうに書いてありますけど、フリーランスはまた別の考え方かなと思うんですよね。自分で独り立ちするみたいな。

金子

そうっすね。

安田

まあ、そうですね。正社員もアルバイトも雇われてるけど、フリーランスは雇われてませんもんね。

栃尾

そういうイメージなので、アルバイトを増やすより、フリーランスの何かを見つけたら広がりがあるんじゃないかな、なんて、自分がフリーランスだからかもしれないですけど、思ったりしますね。

金子

うんうん。

安田

でも、やっぱ20代とかだと、そんなに社会人経験もないじゃないですか。

金子

なるほど。

栃尾

まあ、20何歳かにもよりますけどね。

安田

よりますけどね、50代よりはないと。

栃尾

はい。

安田

それでいくと、たしかに悩みますよね。「正社員ここでなっといたほうがいいのか」とか。たぶん、そこに答えはあんま明確にないと思うんですけどね。いままでだったら「正社員になっといたほうがいいよ」みたいな、確率の問題で言えたんですけど。たぶん、働く会社にもよりますよね。「うちは正社員にはここまで仕事を委ねるし、責任ももたせるけど、バイトにはもたせない」って会社もあるし、一切そんなの関係なく「バイトだろうが何だろうが、やる気あるやつには任す」っていう経営者もいるし、職場によりますよね。だから、どういう形態で働くかよりは、どういう会社とか、どういう考え方の経営者と働くかっていうことのほうが……まあ、雇われるんだとしたらですよ。あと、栃尾さんがおっしゃってたように、雇われない働き方もあるんで。時給うんぬんでいくと、僕も自分で仕事やってますけど、自分の時給を自分で決めて時給仕事もやってますけど、時給で働くのが悪いっていうよりは、人に時給決められちゃうとか、人に仕事内容を決められちゃうほうがしんどいんじゃないかなって気はしますけど、僕は。

金子

うんうん。

栃尾

決めた方の基準として、私の知り合いの人は、将来自分のプロフィールに書くときに、「箔がつく」っていう言い方は嫌かもしれないですけど、「“いいか悪いか”みたいなことで仕事を選ぶ」って言ってる人がいたんですね。

金子

へぇ~。

栃尾

つまり、自分が成長できるかとか、自分のブランドになるかとか、そういう観点だと思うんですけど、いまの安田さんのお話だったら、たとえばイケイケのベンチャーだったら、アルバイトでもいいかもしれないなと思うんですよね。たとえば「メルカリでインターンしてました」とか、そういう感じだったらいいと思うんですけど。何もない正社員よりはそっちのほうがいいかもしれないとか、そういう選ぶ基準が、「自分にとって、どういうところであれば5年10年働いていいか」みたいな基準を設けると選びやすいかなって、ちょっと思いました。

金子

なるほど。

安田

いま、世の中的には同一労働・同一賃金になってまして。

栃尾

あ~、はいはい。

金子

同一労働・同一賃金?

安田

同じ仕事やってたら、正社員だろうが、アルバイトだろうが、パートだろうが、同じ待遇にしないといけないってことなんですよ。

金子

へぇ~。そうなんだ。

安田

そういうふうに世の中はなってまして、そもそも「正社員だから」とかっていうのが時代遅れだとも言えますよね。

栃尾

ふーん。

金子

ふーん、そうなんだ。

安田

「とはいえ、正社員になっときたい」とか、「とはいえ、社会保険に加入したい」とかはあるんでしょうけど、長い目で見たら、僕はやっぱり雇用形態よりは、自分がどういう働き方したいかとか、どういうスキルつけたいかとか、たとえば責任ある仕事がしたいのか、そんなの嫌なのか、言われたことだけやりたいのか、そこを考えて、自分がもっとも快適でやりたい仕事をさせてくれるのが社員だったら社員になりゃいいし、アルバイトでそういう環境があって、それが快適なんだったら、それでもいいと思いますけどね。あんまり、いまの時代に雇用形態は意味ない気がしますけどね。どうなんでしょう。

栃尾

気にする人はいて、気にする人と一緒に仕事したいかっていうのもありますよね。

金子

たしかにー。

栃尾

「気にしない人とだけ仕事できれいいや」って思ったら、本人も気にしなくていいかもしれないですね。ちゃんと実力を見てくれるっていうか。

金子

うん、ホントだ。

安田

証明とか社会的地位みたいなところでいくと、社員があって、パートさんがいて、アルバイトがその下、みたいなイメージはありますけど。

栃尾

そうそう。この方、男女書いてないですけど、もし男性で、たとえば今後結婚したいっていう場合に、「正社員のほうがいい」って言われるかもしれないなっていうのとか。

安田

栃尾さんは、じゃあ、「お嬢さんください」って来た人がアルバイトだったら、「娘はやらん!」と。

栃尾

えっ?娘!?ああ、私はわからないけど、そういう親御さんはいまだに多いんじゃないかなと思いますね。時代的にも。

安田

でも、どうなんですか、たとえば正社員で月給20万の人と、アルバイトで時給が80万の人だったら。

金子

え、ヤバーい!

栃尾

時給80万だったら、そっちのほうがいいんじゃないですか(笑)

安田

そっちのほうがいいですよね。

栃尾

はい(笑)

安田

だから、これからはそういう時代で、基本的に「バイトだから時給800円なんだろ」っていうところが古いんですよね、発想が。

栃尾

なるほどね。

金子

うんうん。

安田

自分の時給なんか自分で上げりゃいいんで。と思いますが、キレのあるおまとめをお願いします。

栃尾

(笑)

金子

お願いします。

栃尾

正社員とアルバイトということではなく、内容とか、雇われる・雇われない、仕事内容を自分で決められるとか、そういったことで判断したらいかがでしょうか。

金子

うん!

安田

はい。ということで、本日は以上です。ありがとうございました。

栃尾

ありがとうございました。

金子

ありがとうございました。


*本ぺージは、2019年10月2日、ポッドキャスト「安田佳生のゲリラマーケティング」において配信された内容です。音声はこちらからhttp://yasudayoshio.com/podcast/#/top


ポッドキャスト番組「安田佳生のゲリラマーケティング」は毎週水曜日配信中。

安田佳生
境目研究家

 

 

 

栃尾江美
emitochio.net

 

 

 

金子亜祐美
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