【読むPodcast | ゲリラマーケティング】「永代供養について考えました。 これって本当に供養なの?」2019年10月23日配信

第369回
永代供養について考えました。
これって本当に供養なの?それとも供養の放棄?
栃尾

こんにちは。安田佳生のゲリラマーケティング。ナビゲーターの栃尾江美です。

金子

『ギブの実験室』では、私からギブとして、ご希望の方にイラストを書いております。金子亜佑美です。

安田

安田佳生でーす。

栃尾

いいよね、あのイラスト。

金子

ありがとうございます!

栃尾

私も、もう3回ぐらい書いてもらったけど。

金子

書きやすい。

安田

あれ、ギブだったんですね。

金子

1ギブとして書いてます。

安田

へぇ~。

栃尾

お互いにだよね、でも。

金子

そうそう、お互いに。

栃尾

亜佑美ちゃんも練習になるし。

金子

そうですそうです。いつもお互いにギブにさせていただいて、って感じなんで。

栃尾

はい。ありがとうございます。

金子

はい。ありがとうございまーす。

栃尾

で、ですね、質問がないです、今日は。

安田

「ないです!」って…(笑)

栃尾

(笑)

金子

(笑)

安田

「質問がない」とか言ったら、ものすごいネガティブなね。

栃尾

ネガティブじゃないんですか?

安田

はい。質問がないわけじゃなく、質問が来なかったと。

金子

一緒(笑)

安田

一緒か(笑)

栃尾

一緒(笑)でもね、ウダウダマーケティング、ファンも多そうな感じがしますから。

安田

そもそも質問を受け付けていない番組であるという前提でいきましょう。

金子

なるほど(笑)

栃尾

これから?いつの間に?(笑)

安田

これからは、はい。

栃尾

それで、安田さんがテーマをくださるということで。

金子

ありがとうございます!

安田

「くださる」っていうほどじゃないんですが。

金子

お願いします。

安田

最近、地下鉄でよく見かける「永代(えいたい)供養」。

金子

エイタイ?

栃尾

「えいたい」って読むんだ、あれ。

安田

はい。永遠の供養ですね。

金子

エイタイクヨー?

安田

はい。知ってます?

金子

いや、はじめて知りましたね。

安田

最近「墓じまい」とかが流行ってまして。お墓参りとか大変じゃないですか。

栃尾

たしかに。

安田

どんどん子どもが減っていくんで、両親のお墓とか、どんどん子どもが減っていくと、いっぱい見ないといけないんですね、面倒を。

金子

うんうん。

栃尾

たしかに。

安田

大変なんで、墓じまいといって、墓をしまって都会のちっちゃいとこに持っていくるとか、最近はバーチャルなお墓とか「バーチャル位牌」みたいなやつがありまして、テレビみたいなモニターがあって、名前入れると映像で位牌が出てくるわけですね。

栃尾

あ、映像が出てくるんですか?

安田

映像がね。映像に向かって拝むっていう。

金子

へぇ~。

栃尾

でも、その場には行かなきゃいけないんですか?

安田

その場には行かなきゃいけない。

栃尾

自宅で、っていうわけにはいかないと。

安田

自宅でもいいんじゃないですかね。

栃尾

ね。いいですよね。一緒な気がするけど。

金子

まあ、たしかに。

安田

だんだんと、だから、ご先祖へのお祈りといいますか、供養といいますか……供養って何なんですかね、そもそも。

栃尾

えっ。

金子

えっ。

栃尾

難しい。

安田

栃尾先生、供養とは?

栃尾

あんまり考えてないジャンルですね。わかんないな。

金子

たしかに。供養って家族にするもんなんですかね。……あれ??(笑)

安田

成仏してもらうためなんじゃないですかね。化けて出ないように。

栃尾

あ~、なるほど。

安田

どうなんでしょうね(笑)

栃尾

「現世に悔いが残らないように」みたいな?

安田

なんか、そんなイメージですよね。

栃尾

ですよね。

安田

「あちらの世界でもお幸せにね」みたいな。それを、だから、子どもがいない人とかってなってくると、「じゃあ誰がお祈りするの?」ってことになるわけですね。

金子

うんうん。

栃尾

たしかに。

安田

で、いま電車にステッカー貼ってあるのは10万円なんですね。

金子

ステッカー?

安田

ステッカーが10万じゃない(笑)そんなに安くない。

安田

はい。

金子

永代供養をするのが10万?

安田

はい。

金子

お~。

安田

それで、樹木葬が18万って書いてありました。

金子

ジュモクソウ?

安田

はい。

金子

ジュモクソウ???

栃尾

葬式の葬ってことですか?

安田

そういうことですね。

栃尾

樹木の樹木に?

安田

はい。まあ、だから、それで1個1個お墓とか建てれないんで、みんなでガサッと、合同墓地的なもんで。

栃尾

あ、そういう意味なんだ。

安田

まあ、お骨があるのかどうかわかりませんが、とにかく「あなたがやらなくても、あなたの子どもに負担かけなくても、永遠にわれわれが代わりに供養し続けます」みたいな。というのがありましてね。

金子

というのが。

安田

ありまして。

金子

ありまして。

安田

それ、果たして供養って言うのかな、っていうふうにですね。

金子

なるほどねぇ。

安田

そもそも「永遠に」とか言って誰が約束できんの?って感じじゃないですか。

金子

たしかに。

栃尾

ああ、そっちですか。

安田

だって、その、いまやってる会社があるかどうかもわかりませんし。

金子

たしかに。

安田

たとえばお寺だったら、お寺継ぐ人が「そんなのやりたくない」って言うかもしれないじゃないですか。そもそも供養って、たぶん、あと2・3代たっちゃったら誰を拝んでるのかすらわかんなくなっちゃって、誰が拝んでるか・誰を拝んでるかに相関関係ほとんどなくなるじゃないですか。

金子

うん。

栃尾

どういうことですか?

安田

「私が拝みます」って引き受けた人の次の世代の、さらにその次の世代ぐらいになってきたら、引き受けた覚えもないし、そもそも、たくさんの人をいっぺんに供養するんで、誰がそこにいるのかすらわかんないし。

栃尾

先祖ですらないっていうことですもんね。

安田

もちろん自分の先祖ではないし。

栃尾

そっか。たしかに。

安田

それをもって供養って言うんだろうか?みたいな。つまり、供養の放棄というか、「もう供養しない」ってことだと思うんですけど。だけど、お盆に……まあ、僕なんかはあんまり信心深くないんで、お盆とか、ちっともお墓参りとかしないんですが。そもそも、うちはお墓ないんですけどね。両親の遺言で「墓つくるな」って言われたんで。だけど、ちょっと後ろめたさがあるじゃないですか、普通は。だから、その後ろめたさをなくしてあげるっていうビジネスなのかなって思うんですよ。

金子

なるほど。

栃尾

「後ろめたい」って、「残された人が」ってことですか?

安田

先祖をお参りできない自分が。

栃尾

あ~。

安田

で、そこで10万円払っとけば、自分はやってないけど、「あの10万円によって、うちの先祖とか両親は供養されてるんだ、たしかに」みたいな気持ちでいれるという。

栃尾

ふーん。たしかにね。

安田

どうですか?永代供養。

金子

……なんか、よくわかんないですね。

安田

よくわかんないですよね。

栃尾

代々続いてるものって、やめるの結構大変ですよね。

金子

あ~、なるほど。

安田

そうですね。

栃尾

私は、学校教育で特に、自分ごとなのでよく考えるんですけど、続いてることをやめるっていうのはめちゃくちゃ難しくて。

安田

そうですね。

栃尾

だから、少しずつ形を変えていくっていう。急にやめるわけにいかないから。そういう流れなのかなって、いま聞いてて思いましたけど。

安田

でも、たとえば供養するとか墓つくるっていうのが、いま、当たり前じゃないですか。でも、これもたぶん、どっかで誰かが始めたわけで、たとえば「お墓を建てる」っていう常識がいま現在の人間にゼロだとしたらね、そうしたら、「墓を建てよう」っていうのはニュービジネスになるわけですよね。

金子

うん。

栃尾

なるほど。

安田

そこにあるからやって当たり前、みたいになっちゃうんですけど、ないものもいっぱいあって。だから、誰かが始めて、なんとなく続いてるだけかもしれないですよね。バレンタインデーのチョコも、チョコレート屋さんがチョコを売るために考えたって言われてますが、永代供養は何なんだろうかっていうふうに考えた次第でありまして。

金子

なるほど。

栃尾

安田さんはどうするんですか?

安田

僕自身ですか?

栃尾

自身が、はい。

安田

まあ、両親もお墓ないですし、僕自身もお墓はいらない派ですね。

栃尾

ご両親の親御さんっていうのは、お墓あるんですか。

安田

ありますね。おばあちゃんでしょ?

栃尾

でも、墓参りはしてなかった?

安田

墓参りは子どもの頃はやってましたね。

栃尾

あ、そうなんですね。

安田

だけど、たぶん、それを僕にさせるのが嫌だったんでしょうね。つまり、自分たちも嫌だったんでしょうね、墓守をするのが。

栃尾

でも、自分たちの代でそれを断ち切るっていうのは、結構な勇気と決断。

安田

まあ、長男じゃないからできたんでしょうね。うちの両親が長男長女じゃないんで。

栃尾

なるほど。そっか。やっぱ長男は難しいですよね、やっぱり。代々続いてきたものをやめてしまう。

安田

難しいですよね。長男の長男の長男は結構大変ですよね。

栃尾

うんうん。そうですね。

安田

まあ、でも、僕はどちらかというと、お墓もそうですけど、お骨も完全焼却してもらいたい派ですね。

栃尾

ふーん。

金子

ふーん。

安田

お骨拾いとかしてほしくないっていうか、「燃やして終了」みたいなのでぜんぜんOKですね。

栃尾

「してもらいたい」っていうことは、やっぱ、残って、それをしてくれる人がいる前提ですよね。

安田

そうですね。

栃尾

誰もいなかったら、やっぱり、跡形もなくなっちゃうのって寂しいのかなって。

安田

えーと、子どもとか……(笑)

金子

ゲップしましたね(笑)

栃尾

すいません、言っていいですか?いま、うちの子が一緒におりまして、すいません(笑)

安田

参加してる。

栃尾

はい。

安田

いや、いいんですよ、べつに。ダラダラやってるだけなんでね、はい。……何の話だったか忘れてしまいましたけど。

金子

(笑)

栃尾

残る人がいるから。

安田

あ、残る人がね。どうなんでしょうね、いまの奥さんに捨てられ、「子どもとも会わないでくれ」って言われて、ひとりになって野垂れ死ぬっていうのも、ま、それはそれでいいかなって感じですかね。

栃尾

ああ、誰も見送ってくれなくても?

安田

どちらかというと、僕はいっぱい書いて残したりするほうなんですけど、インターネットっていう永久に残るメディアの中に、自分の言葉とか自分が考えたことが残っていくっていうことのほうが大事ですね。

栃尾

たしかに。それがありますもんね。

金子

うん。考えてみよう。

安田

ということでグダグダしましたが、本日は以上です。ありがとうございました。

栃尾

ありがとうございました。

金子

ありがとうございました。


*本ぺージは、2019年10月23日、ポッドキャスト「安田佳生のゲリラマーケティング」において配信された内容です。音声はこちらからhttp://yasudayoshio.com/podcast/#/top


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安田佳生
境目研究家

 

 

 

栃尾江美
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金子亜祐美
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