
そう考えたらですね、やっぱり生きてる人がいちばん大事ってことになるじゃないですか。うちの両親は「墓つくるな」って遺言で死んでいきましたけど、そのぐらい強く言わないと作っちゃうんじゃないかなって思うんですよね。

「頼むから作ってくれんな」ぐらい言えば、もうこれは作らないことの大義を得たみたいなもんで、「その場で祈ってくれれば、そこに行くから」って言われて、なかなかいい遺言を残してくれたというかですね、心にわだかまりないし。

で、僕は子どものいる立場なんで、やっぱ子どものことを考えると、親たるもの、死んだあとに子どもにあんま負担かけたくないっていうか、その子ができるだけハッピーに心地よく生きてほしいって思うと思うんですよね。

そう考えるとですね、そのような遺言を残していくのが非常にいいことなんじゃないかと。つまり、その場で渋滞に巻き込まれて、お盆の大混雑で20時間ぐらい車を運転するとか、そんなのご先祖は求めてないと思うんですよね。

やっぱり、墓って先祖のためにあるような感じするんですけど、栃尾さんの「死んだら『無』理論」からいくとですよ、先祖なんていうのは「無」なわけですから、やっぱ、生きてる人がいかに快適かっていうことを考えたほうがいい気がするんですけどね。

なんか、国どうしの戦争とか宗教どうしの戦争とかあるじゃないですか。かつて人類の歴史の中でなくなったことないんですよ、争いごとが。人間をいちばん殺すのは人間なわけで。で、それをなくす方法というのをいろいろ考えたんですよ。「お金が悪い」とかですね……あ、もう締めの時間に入っちゃいましたけど(笑)

だけど、「生まれ変わる前は自分は韓国人だった」とか、自分の親父が生まれ変わって、「うちはキリスト教だけど、こんどイスラム教になってる」とか、だから、実はいま目の前で憎んでる人は、自分の親とか子どもだったりするっていうことになる可能性があるわけで、そしたら争う理由がなくなっていくるっていうかですね。僕は、だから、人類の争いごとをなくすいちばん手っ取り早い手段が、生まれ変わりの証明じゃないかと思ってたんですけど、栃尾さんの意見でちょっと挫折してしまいました。
*本ぺージは、2019年10月30日、ポッドキャスト「安田佳生のゲリラマーケティング」において配信された内容です。音声はこちらからhttp://yasudayoshio.com/podcast/#/top
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