【読むPodcast | ゲリラマーケティング】「面白いの本質って何ですか?」2020年1月22日配信

第382回 「面白いの本質って何ですか?」
というご質問。
楽しいと面白いの境目について聞きたいという質問者さん。境目研究家の答えやいかに。
栃尾

こんにちは。安田佳生のゲリラマーケティング。ナビゲーターの栃尾江美です。

金子

運命思考が強い私です。金子亜佑美です。

安田

安田佳生です。

金子

まわりが若干がさついてる音がするかもしれませんが、質問にいきたいと思います!

栃尾

(笑)

金子

40代・デザイナーの方からご質問をいただいてます。安田さん、栃尾さん、金子さん、毎回楽しく聴いています。質問がなかったということなので質問します。「面白い」の本質って何ですか?抽象的な質問ですみません。みなさんの意見を聞きたいです。私は「変化→学び→成長」のサイクルかなと考えています。ついでに、「楽しい」と「面白い」の境目についても聞きたいです。「楽しい」と「面白い」は本質的には近いけれど、違うものだと考えてます。以上、よろしくお願いします。ということでーす。

栃尾

難しいですね。

安田

ついでに境目とか聞かれると、ちょっとねえ、境目研究家としては。「ついでかよ」っていうね。

栃尾

面白くないですか(笑)

安田

ええ。もう今日はこのへんで終わりにしたいなあと(笑)

栃尾

早い早い(笑)

金子

(笑)

栃尾

難しいですよね、「面白い」って。

安田

「面白い」の本質ね。じゃあ、まず大先生から。

金子

大先生!

栃尾

これってたぶんゲラゲラ笑う「面白い」は除いてる質問な感じがしたんですけど、いかがですか?

安田

ゲラゲラ笑う質問??

栃尾

違う(笑)「面白い」っていったときに、興味深い的な面白いと、「アハハハハ、面白い」っていう面白いがあるじゃないですか。

安田

「アハハ」と「ガハハ」は違いますか?

栃尾

(笑)

安田

「ケケケ」もね。

金子

まず、じゃあ、そこからいきますか(笑)

栃尾

それはさすがに長くなりそうだから(笑)

安田

それだけで終わっちゃいそうですよね(笑)

栃尾

はい。

安田

でも、やっぱりマンガってよくできてて、「ワハハ」と「ハハハ」と「フフフ」と「ケケケ」とかは微妙な表現の差じゃないですか。「面白い」とそんなに違わないっていうか、誰かがたぶん心の中でウキウキしてたりするんでしょうけど、面白さの種類を表現しわけてるというか、そんな感じしますけど。

栃尾

なるほど。全部「面白い」ってことですね。でも、物語がどんどん進んでいく、べつに効果音にならない面白さもあるじゃないですか。

安田

ありますよね。

栃尾

そうそう。で、この「変化→学び→成長」のサイクルっていうのは、そっちのほうなんじゃないかなって思ったんですけどね。

金子

そうですね。

安田

「変化→学び→成長」って、なんか、ちょっと違和感あるんですけど、僕。

栃尾

順列に並んでることがですか?

金子

そうですね。「最初に変化が来るんだ」と思いました。

安田

成長って変化に近い感じがするんですけどね。

栃尾

そうですよね。変化の中の一部なんですかね。

安田

「行動→学び→成長」って感じなんですかね。つまり、いまとは違う行動をするっていうことを「変化」っていうふうに言ってるのかもしれないですね、この方は。

金子

ああ、なるほどね。

栃尾

たしかに。そっちのほうがわかるかも。

安田

まあ、ついでに解説しておきましたけど。

栃尾

根に持ってる(笑)

安田

根に持ってますけどね(笑)「面白い」の本質って、でも、やっぱ奥深いんですよね、たしかに。

栃尾

そうですよね。「面白い」っていう言葉が意味をたくさん持ってるなと思って。

金子

うんうん。

安田

じゃあ、先に「ついで」のほうを答えましょう。「楽しい」と「面白い」の違い。

栃尾

お願いします(笑)

安田

「楽しい」は心で感じるっていう感じですよね。感情的な。「面白い」は脳みそで感じてる感じ。

金子

へぇ~。なるほど~。

安田

思考が感じ取るというか。だから、小説読んで「面白い」とかもあるんでしょうし。「楽しい」は、さっきの「ワハハ」に近いかもしれませんね。

栃尾

なるほどなるほど。

安田

ちなみに、子どもを無理やりくすぐると「ワハハ」と笑いますけど、あれは楽しいんでしょうかね。

栃尾

あ~。

金子

苦しいんじゃないですか、あれは。

安田

苦しい?

金子

無理やり笑わせると。

安田

あ、そうですか。

栃尾

うん。嫌なときもあるよね。

金子

うん。泣いてるときとか。

栃尾

泣いてるときとかある。

金子

くすぐり終わったあとに、すげえ怒ってるときとかありますよね(笑)

栃尾

あるある(笑)

安田

それでもくすぐってるときは笑うっていうのがね、なかなか人間の悲しい性というか。

栃尾

悲しいか。はいはい。

金子

たしかに。ですね。

栃尾

でも、「面白い」って思うときも、結局感情が動いたときなのかなと思ったんですけど。

安田

「感情と切り離せない」と。

栃尾

そうですね。それをあとから思考で「面白い」っていうのかな、なんて気がしたんですけどね。

安田

たとえば犬は、「面白い」とか「楽しい」っていうのでいくと、楽しそうなときあるじゃないですか。

栃尾

しっぽ振ってたり?

安田

はい。「あ、コイツいま楽しいんだろうな」とか。でも、「コイツいま面白いんだろうな」みたいなのっていうのはあるんですかね。

金子

骨とか隠してるときは面白そうですけどね。なんか、こうやって。

栃尾

あ、かわいい。

安田

見たことないものに好奇心もってフンフンしてるときとかは、なんとなく「面白い」に近い感じがして。

栃尾

たしかに。

金子

うんうん。

安田

好奇心を喚起されるものというか。でも、それってたぶんその人の知能の状態とか知識とか経験によって変わってくると思うんですよね。

栃尾

そうですよね。

金子

本能的なものではないんですか?そうすると。

安田

本能的なものねぇ。本能的なものもあるんじゃないですかね。好奇心を抱くものっていうの。

金子

うん。

栃尾

うんうん。

安田

逆に、だんだんなくなってくる気がしますね。

金子

本能的なものがですか?

安田

本能的な面白さ。逆に経験積まないと面白く感じないものは増えていくんでしょうね。

金子

あ~。そっちのほうが面白そうですけどね。

安田

たとえばスポーツ観戦とかって、そのスポーツのことをよく知らないと面白くないじゃないですか。ルールとか、チームのこととか、選手の人生背景とか知ってると、めっちゃ面白くなるじゃないですか。

栃尾

はい。

金子

あ~、たしかに。

安田

ね。……で、何なんでしょう、本質とは。そろそろ金子さんにビシッと。

金子

なんで私?(笑)いや、さっきサイクルを考えたときに、私もこの方と一緒で、最初に行動があって、そこから考え、そのあとで物事を決めてからもう一度行動に移して考え決めるっていうサイクルなのかなと思ってて。で、そのまわりにはお金が渦巻いてる感じです(笑)

栃尾

ふーん……ん?

金子

お金がまわりにないと行動ができないなと思ってて。わかりますか?

安田

お金がないと行動できない??

金子

行動するためのお金がないと、人って行動できないんじゃないかと思うんですよ。

安田

ゴールにお金が見えないと行動する気がしないってことですか?

金子

違います違います。行動するための資金ですね、資金。

安田

行動資金?

金子

行動資金。交通費、ご飯代、交遊費……お金がないと行動に人は移せないと思うんですけど。

安田

それは間違ってないと思いますよ。移せないというか、かけ算だと思いますね。

金子

かけ算ですか。

安田

お金なくても、ドラクエでいえば素手とかこん棒で殴るみたいな、布の服ぐらいは最初からあるんで行動はできるんですけど、お金があるとかけ算で行動できることが一気に広がるんで。

金子

あー、なるほど。

安田

「お金を稼いだらそれを行動に変えて、さらに体験を積んだら収入が増える」みたいなことをZOZOの前澤社長が言って、「この成金のチビめ!」みたいなことで……

金子

めっちゃ悪口(笑)

栃尾

(笑)

安田

すいません、なんか僕が言ったみたいになってますけど(笑)

栃尾

いま遮ったから、安田さんが言ったみたいにさせられた(笑)

金子

(笑)

安田

……ってネットで言われてる。

金子

あ、ネットで言われてるわけですね。

安田

でも、僕は彼の言ってることはホントそのとおりだなと思ってて、実際「お金がないから行動できない」とかいったって、0円の人ってあんまいないんですよ。あるけど、ないと思い込んで行動に使わないから、行動の幅が広がらないっていうことかなあと。

金子

なるほどねえ。

安田

だいぶ質問の本質とずれちゃってますけど。

金子

ああ、ずれてますね(笑)

栃尾

(笑)

安田

僕は、基本的に「面白い」は、いきなり面白くならないと思うんですよ。

栃尾

へぇ~。

安田

たとえば何かしらの「これは何なんだろう?」っていうクエスチョンマークであったりとか、そういう、よくわからないものがわかった瞬間に「あ、これ面白いや」ってなったりとか。だから、僕の場合は、仕事柄「面白い」を「なるほど」っていうのに近いもんだというふうに認識してて、「ほほう」っていう相づち、「ほほう。そう来ましたか」っていう。

金子

ほほう?

安田

それでいくと、まず最初に立ち止まってもらう違和感をあえて作り出し、その3秒後ぐらいにひざを叩いて「なるほど。面白いね」って言ってもらえることを想定して、いろいろ商品とかサービスをつくってますけどね。たぶん、「面白い」の本質は人によって違うんでしょうね。

栃尾

あ~。

金子

うん。

安田

自分の「面白い」を定義するっていうことが大事なんじゃないですかね。

栃尾

なるほど。

金子

本質を定義する

栃尾

難しい。

安田

ということで、20秒でおまとめをお願いします。

栃尾

20秒で?(笑)

金子

すいませんねぇ。

栃尾

好奇心とか、お金とのかけ算とか、いろいろありましたが、安田さんはクエスチョンとか違和感から「わかった!なるほど!」って進むことが「面白い」ではないかと考えてるということですね。

金子

すげえ。

安田

はい。そして、境目はついでに考えるものじゃないということです。

金子

そっか。

栃尾

(笑)

安田

ということで、本日は以上です。ありがとうございました。

栃尾

ありがとうございました。

金子

ありがとうございました。


*本ぺージは、2020年1月22日、ポッドキャスト「安田佳生のゲリラマーケティング」において配信された内容です。音声はこちらから


ポッドキャスト番組「安田佳生のゲリラマーケティング」は毎週水曜日配信中。

安田佳生
境目研究家

 

 

 

栃尾江美
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金子亜祐美
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