【読むPodcast | ゲリラマーケティング】「どうやったら社員が知り合いを紹介したくなるのか」2020年2月12日配信

第385回「どうやったら社員が知り合いを紹介したくなるのか」
という経営者からのご質問。
この相談には答えることができません。なぜなら・・・
栃尾

こんにちは。安田佳生のゲリラマーケティング。ナビゲーターの栃尾江美です。

金子

鼻声ですが、弾き語り始めました!金子亜佑美です!

安田

安田佳生です。

金子

今回は40代・経営者の方からご質問をいただいてます。安田さん、栃尾さん、金子さん、こんにちは!

栃尾

こんにちは。

安田

こんにちは。

金子

いま、私は人材獲得に向け社内の整備をしているところです。よい職場にして、今いる職員が自信をもって、自分の友達を連れて来れるような体制をとりたいと考えています。給料や休暇を多く取るなどは、まだ小さい会社で限界があります。その他でどのような取り組みをしたらよいでしょうか?ということです。

安田

はい。じゃあ、先生。

金子

早っ!

栃尾

(笑)「友達を連れて来れるような」っていうのは、「友達をスカウトしてこれるような」っていう意味なんでしょうか。

安田

まあ、リファラル。いま流行りの。

栃尾

ああ、そうかそうか。紹介。

安田

「いま働いてる人が人に紹介して、“うちってこんな素敵だよ”と言われるような会社にしたい」ってことなんじゃないですかね。

栃尾

なるほどね。

金子

へぇ~。インスタ映え的な?

安田

インスタ映え??

金子

あ、違った?

安田

うーん、まあ、そういうものもあるかもね。

栃尾

うん。私、前働いていたところはライターの会社だったんですけど、だから、ライターをやりたいっていう人がいたら誘いたいんですけど、すごいハードだったから誘えなかったんです。

金子

あ~、そういうのありますよね。

安田

あ~、なんか社長が性格悪いんでしたっけ?

栃尾

言ってませんよ、そんなこと(笑)言ってない言ってない。

安田

(笑)

金子

恐ろしいな(笑)

栃尾

だから、そういうのじゃないふうにしたいっていうことですよね。その逆にしたいっていうことですよね。

安田

そういうことでしょうね(笑)

金子

そっか、経営者の方だったら。

栃尾

ハードワークだと、あんまお勧めできないなと私は思ってたんですよね。

金子

ふーん。

安田

あの……

金子

頭抱えてますけど。

安田

はい。「久々に丸投げ質問だな」というのが私の感想ですかねぇ。

金子

ほぉほぉ。

安田

40代・経営者さんなんでね、何ていうんでしょう、「給料や休暇を取るのは限界があります。で、どうしたらいいですか?」って、なんか、ひとつぐらいアイデアを先に出してほしいなって感じなんですけど。

栃尾

そっかそっか。

安田

人材獲得に向け、どういう努力をしてるのかにもよるんですよね。

栃尾

ああ、いま現在ですね。たしかに。

安田

そうですよね。たとえば、どんな会社だったら栃尾さんは誘おうと思ったんですか?友達を。給料と休み以外で答えてください。

金子

給料と休み以外ですね。

栃尾

たとえば「めっちゃ楽しい」とか。

安田

ほぉ。

金子

ほぉ。

安田

それは社長が……

栃尾

ディスることになりませんか?これ。言えば言うほど、前の会社を(笑)

金子

たしかに(笑)

安田

それはなりますよね。

栃尾

でも、社員の人が友達のように仲よしだったら、「すごい楽しいからおいでよ」って言うかもしれないですね、たとえば。

安田

でも、まあ、ホントにそのとおりで、栃尾さんの前いた会社の社長がいかにつまんなかったかっていうことは、まあ、ここでは言いませんけど。

金子

そんなこと言ってないですよ。

栃尾

ひどくない?(笑)

安田

まあ、でも、たとえばですよ、「社長が必ず毎日1回社員を笑わせる会社」とかでもありなわけですよ。

栃尾

たしかに。

金子

ああ、いいっすねえ。

栃尾

うん。楽しい。

安田

で、それを聞いて「そんなのぜんぜんどうでもいいよ」っていう人も当然いるわけじゃないですか。

栃尾

はい。

金子

うん。

安田

ね。だけど、「そういう会社っていいなあ」と思う人もいるわけですよね。たとえば野球チームで、みんな真剣に野球やってる会社とかってあるんですけど、結構人がとれたりするんですよ。草野球を本気でやっててね。

金子

楽しそう。

栃尾

うん。

安田

だけど、僕なんかだったら「そんなめんどくせえの嫌だよ。なんで会社に行ってまで野球の話しないといけないの?」っていう気がしますし。

栃尾

(笑)

金子

なるほど。

安田

だから、この方はたぶんですね、いい会社にしたいと思うんですけど、「給与、休み。他わからん」っていうのは、つまり、誰にとってもいい会社にしようと思ってるんだと思うんですよ。

栃尾

なるほど。

金子

あ~。

安田

だって、休みって多いほうがいいし、給料も多いほうがいいに決まってるじゃないですか。

栃尾

うん。

金子

うん。

安田

それでいったら、まあ、当然のことながら、ものすごい競争になるわけですよね。「いかに給料を高くして、いかに休みを多くして、いかに仕事内容をどうするのか」みたいなことになってくるんで、たとえば会社の中に遊園地つくるとか、やっていったらきりがないんですけど。やったことありますけど、私も。

栃尾

(笑)

金子

バーつくったって聞きましたけど。

安田

バーつくりましたねぇ、はい。で、ここまで言えばですね、賢明な金子さんはわかると思うんですが。

金子

ええっ!?

安田

はい、お願いします。鼻が詰まってるんでしたっけ?

金子

若干鼻が詰まってます。

安田

なるほど。

金子

……何でしたっけ?(笑)

栃尾

えーっ(笑)

安田

聞いてないなぁ。

金子

「誰にとってもいい会社っていうのはあり得ない」ってことですよね。

安田

そうそう。たとえばね、お店もそうじゃないですか。僕はすごい静かな雰囲気のバーが好きなんですよ。で、そういうお店って、うるさい客は排除してるから静かなんですよね。

栃尾

はい。なるほど。

金子

えーっ。

安田

だから、4・5人の団体客とか入れたら、席空いてても「すいません、予約でいっぱいです」て言って断るんですよ。

栃尾

へぇ~。

金子

へぇ~!

安田

それが普通です、バーとかだったら。

金子

そうなんだ。

安田

はい。

金子

へぇ~。

安田

バーに5人で来るっていうこと自体が、まあ、バーにもよるんですけど、カフェバーみたいなのだったらいいんですけど、静かな雰囲気を売りにしてるところにとったら、お客さんに対する裏切り行為みたいなもんなんで。

栃尾

ふーん。

金子

そっか。

安田

だって、ちっちゃい店じゃないですか、だいたいバーって、カウンターでね。7・8人のカウンターの5人が仲間内で、5人が頭ごなしに話しちゃうと、他の人が居場所なくなっちゃうんですよね。

栃尾

うんうん。なるほど。

金子

ふーん。

安田

常連さんが来なくなっちゃうんですよ。

金子

そっか。

安田

でも一方で、たとえば居酒屋とかだったら、「静かにしてください」とか言ったら来なくなるじゃないですか、お客さんが。

金子

まあ、たしかに。

安田

だから、騒ぎたくて行く店もあれば、静かに飲みたい店もあるじゃないですか。

金子

うん。

安田

会社も一緒なんですよね。みんなで和気あいあいとしてて、まわりの人とどうでもいいような、ざっくばらんに話できる会社が好きっていう人もいれば、一切ほかの人と会話がないっていう会社がいいっていう人もいるんですよ。

栃尾

たしかに。

金子

うんうん。

安田

だから、そもそも「誰をターゲットにするのか」っていうことを言ってくれないことには、答えようがないんですよ、この質問って。

金子

なるほど。

栃尾

うんうん。

安田

だから、まずそれを決めたほうがいいと思うんですよ。誰にとって、つまり、どういう人にとっての居心地のいい会社にしたいのかってことですよね。

栃尾

そうですね。

安田

はい。まあ、社長の趣味から考えてもいいし、今いる人に「なんでうちで働いてんの?」っていうことを聞いてみてもいいかもしれませんし。

金子

うんうん。

栃尾

うんうん。もしかしたら、いまのままで、よいところを見つけ出して、打ち出すだけでもいいかもしれない。

安田

かもしれないですね。

栃尾

そうですよね。

安田

まあ、そもそも、「まだ給料も休みも増やせない、ちっちゃい会社だ」っておっしゃってるぐらいなんで、言ったら、10人も20人もとるわけじゃないじゃないですか。

金子

そうですね。

安田

知り合いを年に数人、たぶん、来たら、もう十分だと思うんですよね。ということは、つまり1,000人に1人とか5,000人に1人とかが強烈に行きたいと思ってくれれば、それでいいわけじゃないですか。

栃尾

うん。

金子

うんうん。なるほど。

安田

そうですよね。10人いて、そのうちの7人が「いい会社だ」って言ってくれるところを目指すっていうことはなかなか無理があるし、そこを目指すってことは、隣のすっごいお金持ってる会社と競争することになりますよね。

栃尾

はい。

金子

なるほど。

安田

だから、あんまり意味がないというかですね、そもそも誰にとってもいい会社なんてないんで。夢のような会社なんてありませんから。

栃尾

うんうん。

金子

うん。

安田

ということは、どうしたらいいんでしょうか?はい、金子さん。

金子

えーと、会社の中に音楽スタジオをつくったらどうかと思うんですよ。

栃尾

(笑)

安田

あ、いいですねぇ。

金子

そしたら、ほら、タダでスタジオ使えたらいいじゃないですかぁ!

安田

すごくいいと思うんですよ。スタジオをつくって、社長がもし音楽好きだとしたら、とにかく音楽がいま自分のいちばん得意なことだけど、それでは食えてないんだけど、それを仕事にしたいなと思ってる人だけを集めて会社やるとか。

金子

それは楽しい!それは楽しいぞ!

安田

ね。そしたら、ホームページとか、いろんなところに音楽の要素を活かしたものができるかもしれないし、社内放送のスピーカーがすごくいいやつだったりとかね。

金子

すっごくいいやつとかね。いいと思います。じゃ、それで。

栃尾

そうやって個性を出していくっていうか。

安田

まず、だから、誰にとっての働きやすい環境なのかっていうのを……人はやっぱりひとりひとり違うんで。少なくとも100人に1人、普通に考えたら1,000人に1人とか2人までターゲットを絞るっていうことが大事だと思いますけど。

栃尾

なるほどなるほど。で、そういう人に居心地のいい会社にしていくっていうことなんですかね。

安田

はい。だって、どうなったって「うちは夢のような会社だよ」みたいなことを言うわけないじゃないですか、社員が。そんな会社ないんで。

栃尾

はい。

安田

だから、「こういう人にとっては、うちの会社はすごくいいだろうな」っていうのがピンと来れば、そういう人が目の前にいれば、たぶん紹介すると思うんですよね。

栃尾

なるほど。

金子

うんうん。

安田

じゃあ、おまとめを5秒でお願いします。

栃尾

(笑)誰にとって居心地のいい会社にしたいかを明確にして、そのようにしていきましょう、でいいですか?

安田

すばらしい!

金子

5秒だ!

安田

ということで、本日は以上です。ありがとうございました。

栃尾

ありがとうございました。

金子

ありがとうございました。


*本ぺージは、2020年2月12日、ポッドキャスト「安田佳生のゲリラマーケティング」において配信された内容です。音声はこちらから


ポッドキャスト番組「安田佳生のゲリラマーケティング」は毎週水曜日配信中。

安田佳生
境目研究家

 

 

 

栃尾江美
emitochio.net

 

 

 

金子亜祐美
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