【読むPodcast | ゲリラマーケティング】「新しいファミリービジネスの幕開け」2020年7月29日配信

第409回 新しいファミリービジネスの幕開け
ポストコロナはこれまでとまったく違う、新しいファミリービジネスの時代が始まるのです。
栃尾

こんにちは。安田佳生のゲリラマーケティング。ナビゲーターの栃尾江美です。

金子

自分が正しいと思うことは挑戦します!金子亜佑美です。

安田

安田佳生です。

栃尾

はい、今日のお話のテーマは何でしょうか?

安田

今日はですね、新しい形のファミリービジネスについて語り合いたいなと。

栃尾

はい。

金子

ええっ。

安田

いまは会社員時代じゃないですか。だんなが会社員で稼いできて、奥さんが家事全般やるみたいな。まあ、その時代はもう終わりかけてますけど、ちょっと前までは家庭の中の役割分担とは「だんなが出稼ぎ、奥さんが家のこと」っていう、こういうモデルだったんですね。

金子

うんうんうん。

安田

その前は家業っていって、みんなでたとえば畑をやるとか、みんなでハンコ屋さんやるとか、家族みんなで仕事もやりながら家のこともやりながら、っていうのを分担してたんですね。

金子

うんうん。

安田

そういう時代にまた戻るんじゃないのかなと思ってまして。

栃尾

はい。

安田

というのは、私、ひとりでいま安田事務所っていう株式会社をやってるんですが、社員が誰もいないんですね。最近、うちの奥さんとかに仕事を手伝ってもらったりするんですけど。

金子

えーっ、そうなんだ。

安田

はい。仕事と家庭を分けたかったんで、奥さんに会社を手伝ってもらうなんてすごく嫌だったんです、前は。(電話の着信音)……誰ですか?電話鳴らしてるの。

金子

あ、いや、すいませんです。スタジオの電話が鳴りました。

安田

電話は…(謎の音)……

金子

(笑)

栃尾

すいません(笑)。事故が多いですね。

金子

事故が多い(笑)

安田

で、社員がいるときには、やっぱり会社って社員とみんなでつくっていくものなんで、そこに家族っていう、ぜんぜん違う、プライベートな名刺を放り込んじゃうっていうのは、すごくしっくりこなかったんですよ。友達連れてくるとか、家族連れてくるとかね。社員とみんなでつくった「財産」みたいなものなんで、社長のものじゃないんで。だけど、ひとりなんで、いまは。べつにぜんぜん誰にも迷惑かけないし、いいかなと思って。で、奥さんに手伝ってもらいながらやってると、なかなかこれが楽しいわけですよ。

金子

えーっ。

栃尾

でも、いいですね。

安田

はい。いままでは仕事のことで話す機会とかなかったけど、いろいろ仕事のことも考えて。そうするとですね、実は奥さんのほうが向いてることとかって、いっぱいあるんですよね。

金子

えっ。

栃尾

うん、あるでしょうね。

安田

同じように、いま、まだ子どもはちっちゃいんですが、まだ6か月ぐらいなんですけど、もうちょいたったら、いろいろ仕事を手伝ってもらおうと思って。

金子

えーっ、すごい!

安田

はい。手伝えること、いっぱいあるんで。「じゃあ、こんな商品つくろうか」とか言いながら、旅行しながらそんなことを考えるのもいいし、社員旅行と家族旅行が一緒にできちゃうし。いまは特にネットなんで、すごい商売が始めやすいじゃないですか。

金子

うん。

栃尾

はい。

安田

だから、家族でやってると、人を雇うと「ブラック」とかも言われたりもしますけど、残業手当を払うとか払わないとか、そういうのもなくなるし、仕事をやりながら、仕事も子育ても家事も全部ひっくるめて、得意な人が分担していくっていうような。で、家族の誰も得意な人がいないものは外注するみたいな感じでやっていったら、新しい家庭像っていうか、そういうのができるんじゃなかろうかと思ってるんですけど、人生の先輩として栃尾さんの意見を聞きたかったんですが。

栃尾

私もライターなので、子どもが大きくなったらテープ起こしとか手伝ってくれないかなとは思ってました。

金子

おわ!

栃尾

あと、YouTubeの編集とかできるかもしれないですよね。

安田

うん。

栃尾

あとは、いま、あんまり外に頻繁に出れないとか人に会えないとかいう中で、家族の中にデザイナーと俳優と脚本家がいたら、それでドラマつくれるのにって思ってました。

金子

おお、やばい!

安田

そうなんですよね。

栃尾

はい。

安田

だから、発信するのがすごい上手な家族がいたりとか、情報を集めるのがすごい上手な人がいたりとか、デザインできて商品企画できるとか、名前を考えるのが得意とか、いろいろいると思うんですよね。で、家族の中だけで収まらないんだったら、たとえば苦手なことをやってもらうと外注費がいるんで、かわりに隣の家で誰もできないことをやってあげるとかっていうのもあるし、そういう新しい形のファミリービジネスをやる家庭が増えていくんじゃなかろうか、っていうことなんですけど。

金子

なんか「村」って感じですね。ファミリーが核にあって、そのまわりも巻き込めるんだったら、なんか、「安田村」とかつくれそうですね。

安田

安田村?

栃尾

でも、私、安田さんの知り合いの方とかで一緒にお仕事やられているのを見て、「安田ファミリーだな」って思って見てましたけど。

安田

そうですか。

栃尾

うん。

金子

うんうん。

安田

まあ、なんか、それって「誰が中心になって集まってるか」ってことですかね。

栃尾

そうですね。安田さんが思う、ファミリーなのと、あと、安田さんはよく「縁のある人とお仕事をしたい」っておっしゃっているから、そのお友達とか知り合いの人にお仕事をお願いしたりして一緒にやるっていうのと、何か違いはありますか?

安田

うーん、知り合いがスキルが高いとは限らないんで、仕事の場合だったら最もスキルの高い人に頼みたいっていうのはありますね。自分のホームページをつくるとかだったら友達に頼んでもいいんですけど、お客さんの仕事として受ける場合は、やっぱり「仲いいか、仲悪いか」では頼まないですね。費用対効果が最も高く出せる人にやっぱり頼むのが自分の責任かなと思ってるんで。

栃尾

そのへんがちょっとファミリーと違う考え方っていう感じですかね。

安田

「ファミリー」っていう感覚はないです、僕は。お互いのスキルを認め合ってるから一緒に仕事してるだけで、仲いいから一緒にやってるっていう人は……まあ、仲悪かったらやらないんでしょうけど、「仲いい」っていう理由だけで一緒にやることはあり得ないですね。

栃尾

もちろん、それでスキルが合わなかったらできないですもんね。

安田

だけど家族は違うんですよね。

栃尾

なるほど。

安田

好きで、仲いいから家族をやってるわけじゃないですか。まあ、仲いいから親子というか、もう、そこで産まれてきたら親子なんですけど。だから、まず人ありきで、じゃあ、この家族でそれぞれ性格の向き・不向きとか特徴があるんで、「俺たち3人とか俺たち4人の特徴を生かして、何か面白い商売やってみようよ」みたいな感じですよ。

金子

ふーん。

安田

商売とか金儲けとかを家の中に持ち込んだほうが、これからの時代はうまくいくんじゃないのかなって気がするんですよね。

金子

うん。

安田

やっぱり、せっかく家族で過ごしてるのに、まあ、オンとオフでいえば、オフのプライベートな時間を家族と過ごしてるわけでしょ、いままでの常識でいくと。

栃尾

はい。

安田

やっぱり、仕事してお金稼ぐとか商品つくるとか社員旅行いくとかっていうのも楽しいんで、そこを家族でやらないのはもったいなさすぎるんじゃないかなと思うんですよ。

金子

あ~、いいですねぇ。うん。

栃尾

それって、「いまの時代」っておっしゃってるのは、ちょっと前の時代といまの時代で何が違うからそうなんだと思いますか?

安田

お金を稼ぐ手段が、たとえばお客さんを集める手段とか商品をリリースする手段とかが、インターネットができたんで、みんなスマホを持ってますんで、すごくハードルが低くなったってことですね。

栃尾

なるほど。「会社である必要もないし」ってことなわけですね。

安田

いままでだったら、モノをつくるとしたら工場を建てるとか、仕入れるとか、サービス業をやるとしても、お店をつくらなくちゃいけなかったんですけど、そんな先行投資とかリスクを背負わなくても、本当に、たとえば「家にあるものをちょっとみんなで改造して売ってみよう」みたいな、メルカリ的な仕事でもいいし、何でもできちゃうわけなんで。まったく新しい、いままでとは違うファミリービジネスみたいな、「小学生ぐらいの子が商品開発のアイデア出して、すげえ儲かっちゃった」みたいなことがあり得るんじゃないかってことなんですよ。

金子

うんうん。

栃尾

はい。

安田

もうちょっと議論したかったけど、もう時間になっちゃったんで、栃尾先生におまとめをお願いします。

栃尾

はい。いまの時代、いろいろ商売をする手段がインターネットによって増えてきて、ファミリービジネスもちっちゃく始められるので、家族でやるのはなかなか時代に合ってるんじゃないでしょうか、という感じですかね。

金子

お~、すご~い!パチパチパチパチ。

安田

ということで、本日は以上です。ありがとうございました。

栃尾

ありがとうございました。

金子

ありがとうございました。


*本ぺージは、2020年7月27日、ポッドキャスト「安田佳生のゲリラマーケティング」において配信された内容です。音声はこちらから


ポッドキャスト番組「安田佳生のゲリラマーケティング」は毎週水曜日配信中。

安田佳生
境目研究家

 

 

 

栃尾江美
emitochio.net

 

 

 

金子亜祐美
プロフィールはこちらから

 

 

2件のコメントがあります

  1. 安田さん、金子さん、栃尾さんこんにちは。
    お三方に以前から聞いてみたかったことを質問します。

    一番成功するのはGIVERだけれど、最も失敗するもGIVERである。
    そうなんです。
    書籍(「GIVE&TAKE 与える人こそ成功する時代」アダム・グラントだったと思う)に、
    明確に書かれているというのを知って衝撃を受けました。

    成功の定義が問題になるとは思いますが、今ここでは経済的な成功で大丈夫です。
    食べていくのは大事だし、「何を食べるのかを選択できる自由」は幸せにつながるので、やはり経済は大事です。

    私は失敗するGIVERの傾向があるように思います。
    見返りを求めてGIVEするわけではないのですが、
    結果を相手に軽くしか受け取ってもらえず、自己犠牲的になってしまう。
    (他の人が同じことをやってもそうはならないのに、私は無料の人・安い人みたいな扱い)
    つらいので幸せなGIVERになりたいです。

    お三方はGIVEの実験室なるものをされていますが、
    このあたり、返ってくるGIVEと返ってこないGIVEの違い、
    何かお感じになることありませんか?
    どうすれば幸せなGIVERになれるでしょう?

  2. ご質問ありがとうございます。回答はポッドキャストにてさせていただきます。

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