
いや、リアルのほうです。普通にリアルで人に会いますね。正直いってコロナの件も、もうちょっと…なんていうか、危ないとか、危なくないとか、どの程度だったらいいのかっていうのをひとりひとりが決めなきゃいけないと思うんですけどね。

つまり、仕事できない人を採用して、教えて、仕事ができるようにして雇い続ければ、その分は社員が稼ぎ出す利益で元が取れるからやってたわけなんですけど、教えたことを教えたとおりやって出る利益がどんどん減ってきてるんで。それに、社員にせっかく教えても、すぐ辞めちゃうじゃないですか。

だから「企業は利益回収ができないから教えなくなる」ということなんです。僕が怖いなと思ってるのは、「それじゃあ、新卒とか仕事やったことない人には誰が教えるんだ?この社会はどうなってしまうんだ?」みたいな意見がすごい多いんですよ。

そのとおりだと思います。基本的に日本以外の国ではそれが今でも当たり前。会社が給料を払って、なおかつ教えてくれるなんていうことはなかなかないわけです。僕は変だよなと思うんです。たとえば、この地域のこの時代に、本当に縄文時代に火焔型土器つくってたみたいな、まあ、火焔型土器はもっと長い期間つくってたかもしれませんけど、本当に特殊な状況だったものを当たり前だというふうに信じ込みすぎてるっていうかですね、どう考えてもおかしいと思うんですよね。変だと思わなくなってることが恐ろしいなって思います。

反対に「賢者は歴史に学ぶ」と言われてますけど、人間が生まれてから経験してることなんて本当に断片的なことです。たとえば勉強も、私たちは数学を発明してやっているわけではない。何百年もかけて積み重ねられた英知の続きをやってるわけじゃないですか。

「お金を稼ぐ、仕事をする、仕事を覚える」っていうことも同じです。昔からの長い間の積み重ねでいったら「そんなの教えてくれるわけないよな」っていう方向にたどり着くのが普通な気がするんですけどね。どうなんでしょう。

なんていうか、社会的にこの国の将来を憂いている人が「この国の将来のためにどうやって人を育てていこうか」って考えるんだったらいいんですけど、「基本的に、仕事は会社が教えるものだろう」っていう前提で、あまりにも多くの人がいきすぎというか。

そういう質問することに違和感があんまりないっていうか、「当然育ててくれるんでしょ」っていう前提が、不思議だなっていうことですね。ただ、企業が冷たくなったとか、そういうことではなくて、企業ってもともと損得勘定で人を教えて育てただけなんで、給料を払いながら仕事を教えてでも元が取れるからやってただけであって、元が取れなくなったらやらなくなるよってことです。冷静にいまの社会情勢を観察すると「元が取れなくなってるから、これは企業が人を育てなくなるな」と思ってるんです。なので、みんなもそういう風に思って「自分でやらないといけない」って気づかないのかな、と思ってます。

新卒を採用する理由がなくなってきてると思ってます。基本的に「教えやすい」とか「辞めない」っていうことが大きな魅力だったんですけど、結局辞めちゃうし。「新卒はいいよね」っていうふうに僕は世の中に広めてきた立場ですけど、やっぱりそれって世の中の状況によって変わるわけです。ちゃんと冷静に考えたほうがいいと思いますけどね。

ちゃんと……お……えっ……えーと、そうですねえ、採用ぉ……新卒……卒業するまでに……あの、みんな新卒……というか、その、卒業するまでにちゃんと、あの……し……その、就職先の、あの、勉強をして、あのー、役立てるような、えーと、スキルを身につけておけば大丈夫だよ!ってことですか?
*本ぺージは、2020年9月2日、ポッドキャスト「安田佳生のゲリラマーケティング」において配信された内容です。音声はこちらから
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