こんにちは。安田佳生のゲリラマーケティング。ナビゲーターの栃尾江美です。
私の血はおいしいという定評があります。金子亜佑美です。
安田佳生です。
え、誰か味見したの?
誰よりも蚊に刺されるんです。
あ、そういうことか。蚊にとっては「おいしい」ってことね。
はい。すいません。
うちの次男と一緒ですね。
あ~一緒。
えーと、今回は20代・美容師の方からご質問をいただいております。いつもポッドキャストを聴かせていただき勉強になっています。ありがとうございます。私は都内で雇われ店長をしている美容師、27歳、子持ちです。今後、美容業一筋でいくのかについて不安を抱えています。レイヤーとして先輩方を見ていると、40歳で現役で働いてる方がとても少なく、現役年数が短い職業だと感じています。何か他に個人でできることがないかと、YouTube、インスタグラムで集客を行ったりしていますが、月に2・3人ほどの力です。毎日読書、ラジオ、アイデアを探す毎日で、何かアクションをいまだ起こせていないです。質問ですが、この職業を安田さんが選択していた場合、何か他に知恵を出すとすると、何を想像されますか。何か知恵をいただければ幸いです。ということでーす。
なるほど。じゃあ、「安田さんが」って指名されてますけれども、ここはあえて金子さんにいってみましょうか、じゃあ。
(笑)
(笑)
金子さんが美容師になっていたら。
いや、私の友だちというか、もう10年来の付き合いがある同い年の、今年で37になる女の美容師がいるんですけど、今年10月の頭に自分で開業して、表参道に店を持つことになりまして、それで、プレーヤーとして今後もずっと現役で活動するっていうことで店を持ったんですけど、選択次第なのかとは思いますけどね。プレーヤーとして、ずっとそれでやっていくんだったら、「店を絶対持つ」って決めて動くのか、それ以外で考えるのかって。たぶんそれ以外で考えてるのかなと、ちょっと勝手に思ってみました。はい、以上です!
(笑)。はい、じゃあ、栃尾さんがもし美容師だったら。
えーと、私自身のニーズなんですけども、いま、髪の毛のこととかメイクのこととかに困ったなっていうときに、買わなくてもアドバイスくれるところがあったらいいなと思うんですよね。
おぉ。
ふーん。
たとえばスタイリングも、私、いまZoomで「髪伸びましたね」って安田さんに言われましたけど、髪下ろしてるんですけど、スタイリングをどうしようとか、そういうのは切ったタイミングでしかプロの方に教われなくて、たとえば「伸びてきたけど、いま、この伸び伸びの状態でどうやってスタイリングしたらかわいいですか?」とか「どうやって結べばいいですか?」みたいなやつを教えてもらいたいんですよね。
おぉー。
一生懸命YouTubeで調べるんですけど、実際テクニックとか細かいところはわからなかったりするので、そういうのを教えてくれるような、ちょっと、こう、アットホームなスクールみたいな、最近のサステナブル的な、何かを買うんじゃなくて自分のスタイルをアップするみたいな、そういう感じだったら、ちょっと行ってみたいなあと思いました。
なるほど。
おぉ。
まあ、美容師さん全体に対して、「美容師さんってこうやったらいいよ」みたいなアドバイスは私にはないんですけど。ないっていうか、そういうものがあんまり意味がない時代なんですよね。コンサルティング的な、「こうやったら集客できます」とか「こういう見せ方がいいよ」とかって。ひとつには、あっという間に情報がまねされて、似たような店になっちゃうっていうのもありますし、そもそも顧客がそういうものを求めてないんじゃないのかなって気がしますね。僕が「もし美容師だったら」ってこの人はお聞きになってますけど、「自分が美容師じゃなかったら」って考えたほうがいいと思うんですよね。
あ~、うんうん。
ほぉ、なるほど。
僕は正直いって、もし美容師だったとしても境目研究家はやってると思います。なぜかというと、それが好きで、自分の特性が生かせることだと思ってるんで。で、境目研究と美容師をどうやってくっつけるかっていうのは、たぶん考えるんじゃないですかね。結局、「40代で現役終わっていく」って書いてますけど、終わっていかない人だっていっぱいいるわけですよね。
うん。
はい。
なんか、ちょっと…業界とか職業として捉えすぎだと思うんですよね。
うーん。
うんうん。
「美容師」である前に、まず「私」なんで。だから、「そもそも私はどんな人で、どういうことが得意で、誰に対してどういうことをやってあげると人に喜ばれるんだろうか」っていうことを考えないといけないと思うんですね。
うん。
で、「インスタとかで集客やってる」っておっしゃってますけど、そもそも、やっぱり広報する前に商品が必要で、商品っていうのは「私はどういう人で、どういう人にとっての価値があるのか」っていうところを、ちゃんと整理しないといけないですね。
うん。
それをつくり上げるっていうか、まあ、「つくる」っていうよりは「整理する」っていうほうが近いんですけど、「私という人間はどういう商品なのか」ってことですよね。
うんうん。
うんうん。
だから僕の場合は、経営者だろうが、いまだったらブランディングをやったり商品開発したり、まあ、たぶん美容師やっても酒屋さんやっても境目研究はやってると思いますし、「どうやったら集客できるか」って考える前に、まず「何をやったら自分が楽しいのか」って考えたほうがいいと思うんですよね。
うん。
で、それをどうやったら商品にできるかを考えればいいんで。「どういうものが売れるのか」じゃなく。
うん。
なるほど。
仕事とか妻子持ちとかを1回全部抜きにして、いったん自分がマジでしたいこととかを考えるとよさそうですね。
そうですね。もちろん法律があるんで違法なことはできないんですけどね、たとえば勝手に外科手術したりとかしたら怒られちゃうわけですけど、だけど、べつに美容師さんが人生相談にのったっていいし、絵を描いたっていいし、境目研究したっていいわけですよ。
うん。
「美容師はこういう職業である」って決めてるのは自分自身なので。お客さんだって、何もわからなかったら、世の中のたくさんある美容師の中から「カットが上手な人」とか「安い店」とかって選ぶけど、こっちがアピールしていけば、「あ、そういう美容室があるんだ」ってことで、行きたい人はきっといると思うんですよね。
うんうん。
だから、お客さんを絞るのもありだと思いますしね。僕は個人的に事業をやってる経営者さんとか好きなんで、経営者に絞るかもしれませんけど、そこで事業アイデアを出しながら髪切るとか、カットめっちゃ高くて5万円ぐらいするんだけど、事業アイデアがもらえるとか、そういうのもありだと思うし。
うんうん。
ああ、いいですね(笑)。じゃあ、この方はまず、自分の得意とか好きなこととかをしっかり見つけるなりして、売りとか商品をつくるというところからやったほうがいいってことですかね。
いま、お金を稼いでるのは美容師という仕事だと思うんですけれども、お金を稼いでるから仕事だとは限らなくて、「私」っていう、この方がどういう特性があって、どういうことを人にやってあげたら価値を感じてもらえるのかっていうのを、もうちょっと、ちゃんと考えたほうがいいと思うんですよね。
うんうんうん。
たとえば饅頭屋さんってお饅頭を売るのが仕事です。でも、誰がつくった饅頭を買うかっていうのは、単に味とか見た目だけじゃなくて、やっぱり、つくってる人の売り方とか、その人との会話とか、お店の雰囲気とか、いろんなものが商品になってるわけですよ。
うん。
だから、「私」っていうものと「仕事」をあんまり切り離さないで、もうちょい、くっつけたほうがいいと思います。
うんうんうん。
美容師っていう仕事を限定しすぎだと思いますけどね。
はい。たしかに。なんでもできるってことですね。
何やったっていいんですから。掛けても、足しても、引いても、割っても自由なんで。
うんうん。
そこでおいしいコーヒー出してコーヒーでお金もらったっていいし、本の朗読してあげたっていいし、何だっていいんですよ。釣りを教えてあげるのだっていいし。
うん。
たしかに。
何でもいいんですよ。
はい。
ということで、おまとめ。先生。
はい(笑)。美容師という職業にもしかしたらとらわれすぎなのかもしれないです、ということで、限定せずに「何でもできる」と考えてみて、自分の得意なこととか役に立てることとか、いまはお金につながらなくても、そういうこととつなげて考えてみてはいかがでしょうか、って感じですかね。
んん!
はい。ということで、本日は以上です。ありがとうございました。
ありがとうございました。
ありがとうございました。
*本ぺージは、2020年11月11日、ポッドキャスト「安田佳生のゲリラマーケティング」において配信された内容です。音声はこちらから
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