「東京に来た関西人の境目を教えてください」【読むPodcast | ゲリラマーケティング】

第492回「東京に来た関西人の境目を教えてください」
という弁護士さんからのご質問。
安田的には2種類の関西人しかいないそうです。

栃尾

こんにちは。安田佳生のゲリラマーケティング。ナビゲーターの栃尾江美です。

金子

イライラしたら、ヘム鉄のサプリをとってくださーい!金子亜佑美です。

安田

安田佳生です。

栃尾

カルシウムじゃないんだ、最近は。鉄と言われている?

金子

そうなんですよ。最近はもう鉄ですね。

栃尾

へぇ~。

金子

特に女性は鉄不足。

栃尾

鉄不足、言うよねえ。

金子

そうなんですよ。

安田

うちの奥さんも鉄が不足してるらしいですね。

栃尾

ふーん。

金子

あっ、そう?いやあ、女性はね、多いみたいですよ。

安田

へぇ~。

金子

せんざい…潜在性、けつぼー…けんご、てつ……

栃尾

がんばれ(笑)

安田

(笑)

金子

やばい、これから読むのに大丈夫かな(笑)

栃尾

(笑)

金子

いいですか?じゃあ。

栃尾

お願いしまーす。

安田

はーい。

金子

読んでいきまーす。えー、40代・弁護士の方からいただいてます。関西出身の人でも東京に来ると、
1.まったく関西弁を話さなくなる人
2.すべて関西弁で話す人
3.標準語だけどもイントネーションが関西人の…関西弁の人
4.時と場合、により、かん…標準語と関西弁を使い分ける人
など、いろいろだと思います。これからの…これらの人のきょう…境目はなんなのでしょうか?関西出身を誇りに思うか・思わないかのちがいだけではない気がしますが、いまいち境目がわかりません。関西出身の安田さん、ぜひ教えてください。ということです。すいません、かんじゃった。

安田

はい。弁護士さんが書く文章は、読むのがむずかしいかもしれないですね。

栃尾

うんうん。

金子

……なるほど(笑)

栃尾

(笑)

安田

関西弁をまったく話さなくなる人と、すべて関西弁。よく言われてるのは、明石家さんまさんが変えたって言われてますよね。

栃尾

あ~、東京で関西弁をしゃべってもいいっていうことですか?

金子

へぇ~。

安田

ドラマで、関西弁でドラマの役をやり切っちゃって、「男女7人夏物語」っていうね。

栃尾

うんうん。

安田

それで常識が変わったっていうか。

栃尾

なるほど。

安田

それまではやっぱりね、いち方言、方言ってなんか恥ずかしいっていうのがあって、関西弁でしゃべると白い目で見られるとか、恥ずかしいみたいな、まあ、関西で標準語でしゃべると「かっこつけやがって」みたいなのと一緒ですよね。

栃尾

はいはい。

安田

だから、たぶん、みんな関西弁を話さないようにしてたんだと思うんですけど。

栃尾

うん。

金子

ほおほお。

安田

だけど、さんまさん筆頭に吉本の人がブレイクし、関西弁が受け入れられ、特に「面白い」とか言われるようになって、しゃべる人が増えていったっていう、これが正しい流れだと思うんですね。

金子

お、なるほど。

栃尾

「関西弁」ってくくってますけど、うちの夫が安田さんと同じ出身なんですけど……

安田

同じ出身?大阪ってこと?

栃尾

堺市。

安田

ああ、堺市、はいはい。

栃尾

はいはい。でも、「大阪の人しか、東京でも同じ方言をしゃべる人はいないんじゃないか」って言ってました。

安田

うーん。

栃尾

つまり大阪以外の人は、意外とちゃんと標準語に変える。

安田

そんなことないんじゃないんですかね。

栃尾

あ、そうなんだ。

安田

たとえば福岡の人とかは博多弁でしゃべる人多いですよ。

栃尾

あ、そうですか!?

安田

はい。博多弁。

金子

人気ですよね、博多女子。

栃尾

へぇ~。そっかそっか。じゃあ、そんなことないんですね。

金子

いいなあ、方言。

安田

まあ、僕が思うに、基本的に“アフター明石家さんま”さんで、「俺は関西人だし誇りもってるから、関西弁でいくんだ」みたいな人はいるとは思うんですけど、たぶん昔は、なかなかそんな勇気がみんななくてですね、みんな、まったく関西弁を話さなくなる、つまり、関西出身であることを隠して生活するっていうのが普通だったと思うんですけど、いま現在でいうと、おそらく関西出身であることを隠して、出身地をわかんないようにしゃべろうっていう人と、「でも、完全に俺は関西人なんだから、変える必要ない」っていう人、だいたい2種類だと思うんですよ、この弁護士さんは4種類に分けてるけど。

金子

おお。

栃尾

なんか混ざる人いませんか?

安田

混ざるのは、自分は関西弁を話してないつもりだけど、出ちゃう。

栃尾

そうそうそう。

安田

これは僕もそうですけどね。

金子

えーっ。

安田

やっぱり出ますよ。

栃尾

どっちとか意識しないでしゃべってる、みたいな?

安田

いや、してると思います。しないと絶対に生まれ育った言葉が出ますから。

金子

あ~。

栃尾

あ~。移りませんか?

安田

え?移る?

栃尾

しゃべってる人のが。

安田

移るのは移るけど、移ると、ほとんど関西弁だけど、どこか1か所が標準語ってことでしょ。それはおそらくね、首都圏の人が聞いてもわかんないです。関西人が聞いたらば、「あ、そこ関西弁じゃないね」っていうのはわかるけど。

金子

あ~。

栃尾

はいはいはいはい。そうですね。

安田

だから、多くの人が聞いてるイントネーションだけ標準語っていうのは、標準語を話そうとしてるんだけど、どうしても訛りが出るっていうのが「3」で。

栃尾

あ、そっか。それが「混ざってる」みたいなことですね。

安田

これはつまり、分類的には「1」なわけですね。

金子

ほー。

栃尾

……ああ。

金子

むずかしい(笑)

安田

時と場合によって標準語を使い分けるっていうのは、僕は、実は、講演では意識的に関西弁を使うようにしてますけど。

栃尾

お~、戦略的。

安田

それは受けがいいんでそうやってるだけで。

金子

へぇ~。そうなんだ。

安田

だけど、あんまいないと思いますね。

栃尾

うん。

安田

で、「場合によって」っていうのは、たとえば関西人どうしだったらば関西弁になるとか、それはあります。

栃尾

うんうん。

金子

いいなあ。

安田

クセっていうのもありますけど、相手のが移っちゃうっていうのもあるけど、関西人どうしで標準語をしゃべるなんていうのが、関西人どうしにとってはすごい恥ずかしくて。

栃尾

あ~、なるほど。

金子

えっ!?そうなんだ。

安田

そうなんです。

金子

へぇ~。

栃尾

日本人どうしなのに英語しゃべってる、みたいな感じなんでしょうかね。

安田

そんなふうになるんじゃないんですかね。

金子

ふーん。

栃尾

安田さんは東京に出てきてすぐ変えたんですか?標準語に。

安田

僕は関西人であることがバレないようにですね、一生懸命、「田園調布で生まれ育った」ぐらいに見えるように。

栃尾

あはははははははは(笑)

金子

おしゃれな(笑)

安田

でも、やっぱ無理みたいですね。僕、英語も苦手だったんですけど、やっぱりね、完璧にしゃべる人はすごい上手ですよ。芸人さんとか、役者さんとかはそうですけど、なかなか、あれはできないですね。

栃尾

バレちゃうんですね。

安田

バレちゃう。

栃尾

あ~、なるほどなるほど。

安田

途中であきらめました、それで。なぜかというとですね、完璧に「関西人じゃない」っていう生き方をしながら、関西弁のイントネーションがポロッと出るというのは、なかなか恥ずかしいんでですね。

金子

(笑)

栃尾

なるほど。

安田

「100パーじゃないんだったらば、できるふうにしないほうがいいぞ」ということに気づきまして。

栃尾

はいはい。

金子

ああ。

安田

「自分には100パーセントは無理だ」と。まわりに関西人も多かったし、みんな私が大阪出身だって知ってるし。

金子

知ってるし(笑)

安田

はい。もう、でもね、長いんで、東京が僕は。

栃尾

はい。

金子

うん。

安田

だから、なんか、すごい中途半端かもしれませんね。

栃尾

ふーん。

金子

誇りに思ってるとか、そういう問題じゃない感じですかね。

安田

関西出身を誇りに思うっていうのはまったくないんですけど、僕は。だけど、関西弁がしゃべれるっていうことに関しては、得だなあとは思います。

栃尾

ああ、たしかに。

金子

たしかに。

安田

さんまさん以来、なんていうんですかね、バイリンガルみたいな感じで、特に、たとえばイベントとか、いろんなとこで100パーセントの関西弁でしゃべってあげると、やっぱ、なんか、いままでの僕と印象が変わって、楽しんでもらえるというか。

栃尾

親しみがもてる感じしますね。

安田

はい。

金子

イベント行きたくなりました。

安田

あ、そうですか。

栃尾

イベント特典だね。

金子

ね。そうですよね。

栃尾

うん。たしかに。

安田

なんか、ちょっと厚かましいところもあるんですけど、関西弁って。だけど、親しみやすいとこもあるんで。

栃尾

はいはい。

金子

うん。

安田

講演のときとかは、すごく向いてると思いますね。

栃尾

うんうん。なんか、なれなれしくしても嫌じゃない感じしますよね。

金子

うんうんうんうん。そうだそうだ。

安田

そうそう。笑いを取りやすい言語なんですよ、たぶん。

栃尾

なるほどなるほど。

安田

だから講演のときは、僕の場合は笑いを取って、笑いを取ると筋肉が緩まるんでですね、話が入ってきやすくなるわけですね。うかつにも私の話を、うっかり聞き入れてしまうと。

金子

うかつにも(笑)

栃尾

(笑)

安田

油断させるために、ちょっと関西弁でやったりはしますね。

金子

へぇ~。

栃尾

へぇ~。極力?

安田

極力っていうほどでもないですけどね。

金子

いいですね。見れるなら見たい。

安田

ええ。事例とかを話すときに関西弁でやったりとかしますね。

栃尾

セリフのところとか?

安田

はい。

栃尾

ああ、面白そう。

金子

ね。いいなあ。

安田

ということで、おまとめを、先生。

栃尾

境目の話、しましたっけ?

金子

(笑)

安田

境目の話しかしなかったじゃないですか。

栃尾

あれ?境目はなんなんでしたっけ?(笑)

安田

えっ?えーと、だから、関西出身を誇りに思うかどうかではなく、境目は、関西弁を話したい人と、まったく話したくない人の間にしかないと、こういうことですよ。

栃尾

うんうんうん、なるほど。

安田

それ以外は……はい。

金子

ない?

安田

ということで。

金子

(笑)

栃尾

おまとめありがとうございます(笑)

安田

はーい。ありがとうございました。

栃尾

ありがとうございましたー。

金子

ありがとうございましたー。


*本ぺージは、2022年3月2日、ポッドキャスト「安田佳生のゲリラマーケティング」において配信された内容です。音声はこちらから

*Spotify、Google Podcasts、Apple Podcast、iTunes、Amazon Musicでも配信中!


ポッドキャスト番組「安田佳生のゲリラマーケティング」は毎週水曜日配信中。

安田佳生
境目研究家

 

 

 

栃尾江美
emitochio.net

 

 

 

金子亜祐美
プロフィールはこちらから

 

感想・著者への質問はこちらから