「ひとりで考える効果・誰かと考える効果」【読むPodcast | ゲリラマーケティング】

第520回「ひとりで考える効果・誰かと考える効果」
時には人の力を借りることで、自分の脳みそから想定外のものが飛び出してくるのです。
栃尾

こんにちは。安田佳生のゲリラマーケティング。ナビゲーターの栃尾江美です。

金子

いま、いちばん欲しいものはなんですかあ?私は電動自転車です!金子亜佑美でーす。

安田

安田佳生でーす。

栃尾

欲しいな、それ、私も。

金子

あ、江美さんも欲しい?

安田

欲しいものがあるって、いいことですね。

金子

ないんですか?

安田

僕なんか、ほんと欲しいもん、ないですもんね。

金子

ないんですかあ!?

安田

うん、ないですねえ。

栃尾

ふーん。

金子

それはすごいですね。

安田

ないのか、ないと思い込もうとしてるのかすらわからないような(笑)

栃尾

(笑)

金子

(笑)

安田

なんか、「どこかに行きたい」とか、そういうのもないんですよね。

栃尾

ふーん。

金子

ああ、そうなんですね。

安田

うーん、困ったもんですよ。

栃尾

ふーん。そうですか。

金子

……はい。

安田

……はい。

金子

……(笑)

安田

ということで、今日は私の愚痴を言う日じゃなくて……(笑)

金子

いやいや(笑)

栃尾

じゃなくて(笑)

安田

はい。

金子

はい。

栃尾

私から、ちょっと質問をさせていただいてよろしいでしょうか?

安田

はい。

栃尾

なんか、いろいろ人の話を聞いてるとですね、「壁打ちして考える」とか「誰かと話してると考えが進む」とか言う人がいて、私は割とそういうことはあんまなくて、考えたいことはひとりで考えることが多いんですけど、でも、たしかに、誰かと考えると進むこともあるなって実感していて、安田さんとか亜佑美ちゃんとかは、「ひとりで考える」っていうのと「誰かと考える」っていうのを使い分けているのか、使い分けているとしたら、どうやって使い分けてるのかなっていうのを、ちょっとお伺いしたいです。

安田

なるほど。

金子

おえーっ、考えたことなかった。

栃尾

おえーっ?(笑)

金子

(笑)

安田

(笑)

金子

考えたことなかったですけど。私はたぶん使い分けてない気がしてて、そのときにいた人に話を聞いてもらって解決する、みたいなことが多い気がします。

栃尾

ひとりではあんま考えない?

金子

うーん、ひとりで考えます。

栃尾

そのときどきで?

金子

そうそう。そのときどきで、ひとりなのか、2人なのか、そこにいた人なのかどうだっていう感じです、たぶん。

栃尾

行き当たりばったり的なね。

金子

うんうんうんうん、そうかも。

栃尾

ふーん。

金子

考えたことなかったなあ。安田さんはどうですか?

安田

僕は完全に使い分けてますね。

栃尾

お~。

金子

おぉ。聞きたい!

安田

あのー、なんでしょうね、自分ひとりじゃないと、整理しながら思考するってできないんですね。

栃尾

ふーん。

金子

うん。

安田

もちろん、アイデアをふくらませたりもするんだけど、ある程度の秩序をもってふくらませていくっていうのが、自分でやる思考ですね。

栃尾

うーん、わかる気がします。

金子

うん。

安田

人とやるときは、もっとグチャグチャにするイメージですね。

栃尾

うーん、はいはいはい。

金子

ふーん。

安田

自分の思考を1回グチャグチャにして異質なものを混ぜて、より面白いアイデアを出すとか、そういうときですね。

金子

おお。

栃尾

うん。

安田

最終的にものをつくるとか、たとえば「こういうランディングページをつくりましょうよ」みたいなミーティングをみんなでやって、いろんなアイデアを出すっていうのは、それはみんなでやってもOKなんですね。

栃尾

うんうん。

金子

うん。

安田

だけど、そこで出たアイデアをある程度整理して練り上げていって面白いLPにするっていうのは、これはひとりじゃないと無理だと思いますね。

金子

ふーん。

栃尾

うんうんうん。なるほどお。すごいわかります

安田

だから、頭の使い方がちがう感じですね。

栃尾

うんうんうん。人がいるほうが意外なものが出てきたりとか、どんどん発散したりとか、寄り道がいい方向に行ったりとか、まあ、そういうことはたしかにありますもんね。

安田

人からもちろんアイデアが出てくるっていうこともあるんですけど、自分以外の人間が投げかけてくれた情報によって、自分のなかから引き出されるっていうことが大きいですよね。

金子

ふーん。

栃尾

あ~、なるほどなるほど。自分から引き出される、はいはい。たまに「あ~、話してて整理できたわあ」みたいな人もいますよね。

安田

それもありますね。

金子

へぇ~。

安田

それはですね、相手が整理してくれるっていう場合もあると思うんですけど、僕の場合は、話しながら相手に伝えようと思って整理していたら、「ああ、なるほど。こういうことだったのか」っていう。

栃尾

うんうんうん。

安田

相手がいることによって、自分で整理できちゃうっていうのはあります。

金子

お~。

栃尾

まあ、そうですよね。

安田

はい。

金子

いいですね。なるほど。

栃尾

ふーん。じゃあ、そのときに、「いまはこういう考えを進めたいんだ」みたいな感じで人と話すっていう機会を設けたりとか、そういうふうにわざわざしてるっていう感じですか?

安田

めったにないですけど、そういうことは。「今日はこのテーマでブレストしましょう」っていう、仕事としてやるときは、自分のアイデアにいい刺激を与えてくれるチームをつくってブレストをやるっていうことはやりますけど、友だちと飲みに行くっていうときに、あんまりそれは意識しないんですが、結果的にそこで整理されたり、すごい面白いアイデアがひらめいたりっていうことはありますね。

金子

うんうんうん。

栃尾

うんうん、なるほど。それは、意識してというよりは、結果的にそうなった?

安田

はい、偶然そうなるっていう。だから、意識してそういう時間をつくってるということもありますし、偶然というのもありますね。

金子

ふーん。

栃尾

ふーん。ひとりで考える時間のほうが長いですか?やっぱり。

安田

圧倒的に長いですね。

栃尾

まあ、そうですよね。

安田

ひとりで考え、ひとりで整理し、そして僕の場合は発信したりするんですけど、自分なりに何回も何回も何回も考えてツイッターの140文字とか書くんですけど、それが人と話してるときに、「あ、こういうふうに言えば良かったんだ」みたいなことはありますね。

栃尾

うんうんうん。

金子

お~。

安田

「わかりにくいなあ」って思ってたのが、「あ、そうか、こういうふうに言えばよかったんだ」みたいな。

栃尾

たしかにたしかに。

安田

つまり、なかなか通じないんで、いろいろ言い方を換えてるうちに「ああ、なるほどね」みたいなことがあって。

栃尾

あ~。

金子

うんうんうん。

安田

あとは、相性みたいなものはありますね。「この人といたら、自分からいいアイデアが出てくる」みたいな人もいたりとか。

金子

へぇ~。

栃尾

ふーん。

安田

「この人を相手に話すと整理しやすいなあ」みたいな人とか。相手が聞き上手っていうのもあるんでしょうけど、相性はあると思うな。

金子

相性か。

栃尾

そうですね。「どういうタイプの人が合う」とかはあるんですか?

安田

えーと、思考の種類とか方向性が近くて、だけど、性格とか価値観はちょっとちがうっていう。

栃尾

うんうん。

安田

……いや、逆かな。

栃尾

(笑)

金子

(笑)

安田

価値観は近いけど思考のパターンがちがう人かな。

栃尾

あ~、たしかに面白そうですね、それだと。

安田

やっぱね、ぜんぜんかすりもしない人って、会話自体が弾まないんで、どうしようもないんですけど。

栃尾

そうですよね。

安田

はい。

金子

うん。

安田

で、思考の浅い深いっていうのもあるじゃないですか。ある程度、同じぐらいの深さじゃないと、なかなか深掘りしようがないっていうのはありますね。

金子

えーっ。

栃尾

そうですね。

金子

なるほど。

栃尾

なるほど。

安田

だけど、子どもと話しててひらめくこともあるんで。

金子

うーん。

栃尾

ああ、あります。

安田

子どもはやっぱりいいですよねえ。

栃尾

子どもはいいですね。いま何歳ぐらいでしたっけ?

安田

2歳半なんですけど、子どもが落書きした絵を撮ってたりするんですよ、iPadに保存してね。

金子

へぇ~。

栃尾

あ、写真を?

安田

はい。やっぱ大人って、落書きできなくなるじゃないですか。

栃尾

はいはい。意味を求めて(笑)

安田

意味、求めちゃうでしょ?

栃尾

はいはい(笑)

安田

丸描いたり三角描いたりとか、なにかの形になったりバランスを整えたりしちゃうじゃないですか。

栃尾

はい。

金子

うん。

安田

子どもが描いて、「いい感じに今回なってきたな」みたいなところを、そこからグチャグチャにしたりするわけですよ。

栃尾

しますね(笑)

安田

ええ。「せっかく、さっきはいい作品になってたのに」みたいな感じなんですけど。

栃尾

うんうん。

金子

(笑)

安田

まあ、そこが、だから子どものよさというか。

栃尾

そうですね。

安田

はい。先入観がないというかね。

栃尾

はいはい。

金子

へぇ~。ああ、すげえ。

栃尾

うちの子も、絵を描いてるのに、その場のライブで、物語でどんどん上に付け足しちゃうんですよね。

安田

うん。

栃尾

最初から見てればすごく物語になってるんだけど、動画で撮ってるわけじゃないから、私たちは絵というものを時間が止まってるものとして勝手に思い込んじゃってるなっていう、彼はそれを時間軸で捉えてるんだなっていうことをすごいなと思ったことはありますね、そういえば。

安田

うん。

金子

へぇ~、面白いですねえ。

栃尾

描く自体が楽しい。

安田

ピカソとかもそうじゃないですか。いろんな角度から見た顔を平面に合わせて表現してるというか。

栃尾

はいはい。

安田

はい。面白いですよ。

金子

ふーん。思考が深いんですかね、いちばん、人類の……

安田

すごく素直なんですよね。

栃尾

うん。

金子

素直か。

安田

素直。だから、どうそれを捉えるかっていうのを先入観なく見れないんですよね、大人になってくると。

栃尾

うんうんうん。

金子

うーん、たしかに。

安田

子どもはそれができるから、大人に見えないものが見えたりとかしますよね。

金子

うーん。

栃尾

そうですよね、うん。毎回じゃないけど、何回のうち1回はハッとする、みたいな感じですよね。

安田

そんな感じですね。

栃尾

はいはいはい。

安田

なんか、だいぶテーマからずれちゃいましたが。

栃尾

いえいえ。でも、そうですね。ありがとうございます。

安田

栃尾さんはどうなんですか、ひとりで考える時間が多いんですか?

栃尾

私もひとりのほうが多いんですよね、やっぱり。自分で、それこそ安田さんのように秩序をもって考えたいけど、「ひとりで考える気がないな」みたいなところでは人がいたほうが、その時間を確保するんで、考えられるかもっていうのはありますね。

金子

ふーん。

栃尾

考えたいやつは、やっぱ、ひとりで考えちゃいますね。

安田

なるほど。ということで、じゃあ、おまとめしてください、おまとめ。

栃尾

おまとめしますか?えーと、安田さんは整理しながら、秩序をもって考えるときはひとりでという。で、逆にグチャグチャにしたり、人になにか刺激をもらって自分から引き出すときには誰かと話す、ということでよろしいですか?あと、子どもからインスピレーションを多大に受けるということですね。

安田

はい。

栃尾

はい(笑)

金子

(笑)

安田

ありがとうございました。

栃尾

はい。ありがとうございました(笑)

金子

はい。ありがとうございましたー(笑)


*本ぺージは、2022年9月14日、ポッドキャスト「安田佳生のゲリラマーケティング」において配信された内容です。音声はこちらから

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安田佳生
境目研究家

 

 

 

栃尾江美
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