安田佳生です。誕生日？

何歳になったんですか？金子さんは。

まだ30代なんだ。いいなあ。

39歳は僕がね、「人生ここで年齢止めるとしたら、この年齢」って決めてるのが、39なんですね。

生きやすいってことかなあ。体もまだ若いし。

やっぱ日本社会って、20代はなかなか生きづらいし。

40になったらオッサンじゃないですか。

30代でビジネスで成功したら「若い経営者」って感じなんで。

そうそうそう。

金子さんはね、人生のピークですよ。人生のピーク。

え、それで、誕生日を機に、なにしたんでしたっけ？

すばらしいですね。

（笑）

人生ってやっぱね、不真面目に捉えてる人のほうが、うまくいくんですよねえ。

不真面目っていうのは、なんていうんですかね、「昼まで寝て、なにもせず家にいて」っていうのは、これは不真面目じゃないですね。

なんていうんでしょうねえ、これは単なる手抜きって感じで。

「真剣に不真面目にやる」っていうことが大事で、子どもみたいな感じですよね。

真剣に遊ぶとうまくいきますよね、人生ってね。

うん。

だから、真剣におちゃらけるのがいいと思いますよ。

はい。

なるほど。

60代以上の方にとったらね、やっぱ手塚治虫の世界ですよ。クルマがピューンと飛んでいくっていう。

僕も、でも、つねづねですね、ヘリコプターは「飛んでる」という、一応、なんでしょう、えー、許可……いや、許可は僕がするもんじゃないか（笑）

認識、うん、認めてるんですが、飛行機は「飛んでる」とは、私は認めてませんで。

枯れ葉が木からヒラヒラって落ちてくるでしょ？

あれってストンと落ちないじゃないですか、石ころみたいに。

ゆっくりヒラヒラって落ちてくるでしょ。あれが「飛んでる」とは言わないじゃないですか。

あんな感じだと思うんですね、飛行機って。

鳥はねえ、飛んでますね。

ありますあります。

あれも飛んでますね。あの状態になるために自力でね、なんか、こう、やってるんで。

はい。鳥と飛行機は、だいぶ僕のなかでは違うんですが。

ヘリはやっぱね、空中でストップできるじゃないですか。

あれがやっぱ、なんか、いちばん飛んでる感があるといいますか。

ドローンも飛んでる感満載ですよね。

タケコプターのことは、ちょっと、よく知らないんですが（笑）

あれ、空中に止まれるんですか？

ふーん。

で、ドローンをでかくしたようなやつが、いま、空飛ぶクルマということで。

はい。

バイクみたいなのもあるんですよ。

バイクみたいな感じなんだけど、まわりにでっかいドローンの上にバイクがついてて、これを「空飛ぶバイク」とか「空飛ぶクルマ」って言えるのか？ってことだと思うんですね。

「手塚治虫のマンガでは、こんなんじゃなかったぞ」ってことだと思うんですよ。

そうそう、クルマがビューンとね。

……どうなんでしょうか。まあ、ヘリ…ヘリじゃないや、クルマと、えー、なんの境目が知りたいんでしたっけ？

飛行機でしたっけ？

飛行機ってよりは、ヘリに近い気がしますけどね、いまの空飛ぶクルマっていうのは。1回浮き上がってピューンって進むんで。

境目はどこかっていうと、かなりあいまいだと言わざるをえませんよね。つまり、タイヤがついてるかどうかでいったら、ヘリとか飛行機にもタイヤついてるじゃないですか。

だから、「飛行機を四輪にしたらクルマになるのか？」ってことになりますし。

エンジンがジェットエンジンだとかいったって、いま、クルマも電気自動車みたいになってきて、飛行機も電気になっちゃうかもしれないし。

それでいうと、クルマとして使えるヘリみたいなのがあるとしてね、「ヘリコプターなんだけど翼を折りたたんで、そのまんま道路を走れます」っていうヘリがあるとするじゃないですか。

それと、「クルマなんだけど翼を広げて、そのままヘリみたいに飛べます」っていうのがあった場合ね、ほとんど同じじゃないかなって気がするんですよ。

つまり、「クルマとしても使えるヘリ」と「ヘリとしても使えるクルマ」。

ね。

この方はその境目が知りたいってことですけど、境目はたぶんね、僕は、ないんじゃないかと思うんですよ、厳密には。

なんで「空飛ぶクルマ」って言ってるかっていうと、これはもう単純明快で、「走れるヘリ」じゃ売れないからですよ。

マーケティング的に考えてね、「道路も走れるヘリ」って「そんなの買うか？」っていう感じじゃないですか。同じもんなんですよ、同じ商品なんだけど。だけど、「空飛ぶクルマ」って言われたら、やっぱ欲しくなるんで。

だから、売るんだったら、単純に「空飛ぶクルマ」って名乗るべきで。

そのマーケットを取りにきてるっていう、単純にそういうことで、「じゃあ、なにをもってクルマなんだ？」って言う人が一定数いると思うんで、よりクルマっぽい、「“よりクルマっぽい”とはなんぞや」みたいなのを追求した空飛ぶクルマも、いずれ出てくるでしょうね、だからね。

僕はそう思いますけどね。

よく、クルマでも翼を出して、「ついに空飛ぶクルマが」って、よく出てくるんですよ。ドローンみたいなやつもあるけど、飛行機みたいなタイプもあって。

翼が出てきて、そのままビューンって飛ぶんですけど、僕もそれ見て思いましたもん、「いや、これは飛行機だろ」って（笑）

「飛行機をクルマの形で走れるようにしただけだろ」と。

所有……まあ、個人はべつに飛行機も所有できるんでしょうけど。

道路が走れるってことなんじゃないですか、4輪にして。

だから、たぶんね、明確な基準って、ないんじゃないのかなって気がしますね。ただ、法律が「クルマ」と認知するか「飛行機」かによって、免許とか使える条件とか、いろいろ違ってくるんでしょうね。

まあ、だけど僕は単純に、「空飛ぶクルマ」というものはいずれできて、それがクルマであろうがなかろうが、みんなが「これが空飛ぶクルマだ」って認知すれば売れていくんで。

そこをみんなが単純に取りにきてるんだろうなって感じはしますけど、まだまだ違和感があるんで、まだ「これ」って感じじゃないんでしょうね。

ね。

運転は、もう、ぜんぶ自動になるんじゃないんですかね、ドローンみたいに。

行き先をポーンと入れたら、あと、ピューって行くようになるんじゃないんですか。

だって、ドローンで荷物が運べるんだから、人間も運べるに決まってるわけでね。

そうなんですよ。

ということで、栃尾さん！

おまとめを。

じゃないかなあと。どちらから見るかによって境目は変わるよな、ということで。

はい。本日は以上です。ありがとうございました。