安田佳生でーす。

なるほど。人の役に立つ基盤みたいなところがね、たぶん「私」なんだと思うんですけど、金子さんは。

「私」がスタート地点で、そこから役に立とうとしてるんだと思うんですけどね。

もうちょい広げたらいいんじゃないのかなって気がしますね、そこを。

たとえば、介護関係のお仕事されてるじゃないですか。

それで、「自分はすごく忙しいときに呼ばれて行ったら、すごくお手伝いできるんだけど、もっといろいろ役に立ちたいな」と思ってるわけでしょ？

なんかよく言ってたじゃないですか、「介護業界がもっと働きやすく」とか、「来てくれる人にも、もっと快適に」とか、「夢のようにならないだろうか」とか。

それってたぶん、金子さんが「私がやるべき仕事」のなかに入れてないから、そこの思考がスタートしないんだと思うんですけどね。

でも、それを考えて、たとえば仕事現場でそういう人のお話を聞くとかね、一緒に働いてる人の話を聞くとか、「“こんなことが起こったら夢のような職場になる”みたいなことを教えてください」とかですね。

あるいは、「こうしたらいいのに」と思ってる人どうしのネットワークをつくっちゃってですね、いま、業界すごい人足りないじゃないですか。

なんか、金子さんが一声かければ、「チーム金子」でゴソッとチームが来てくれるとかですね、「そのかわりに、こことここをちゃんと働きやすく、こういうふうにしてくれないとだめですよ」っていう条件交渉をしてくるとかね。

それか、交渉上手な人を仲間にしちゃってもいいと思うし。

普通、経営者が、介護ってビジネスとして「おいしいぞ」とか「儲かるかも」とか思いながらみんなやると思うんですけど、なんか、もうそういう時代じゃなくて、経営センスも必要なんですけど、やっぱり現場の切実な思いみたいなところからスタートしたほうが、現代のビジネスはうまくいくんじゃないかって気がしてて。

だから、「チーム金子」をまず結成することを私は提案しますね。

ひとりじゃなくて、自分のまわりにいる人もひっくるめた「私」。「私」をちょっと拡大解釈しちゃうっていう。

なんか、ほら、音楽とかのときはどうなんですか？「音楽好きで、自分はこの楽器はできるけど、これだけじゃできること限られてるし」みたいな。呼ばれて「ギターやって」みたいに言われて、「じゃあギターやろうか」みたいなことってあんまないんで、もうちょい能動的に動き出すと思うんですよね。

音楽好きな人どうしと「私はこんなの好きなんだよね」みたいな。

似てると思います、はい、人とのチームつくるのと。

私は誘われたことないですけど、チーム金子に。

きっと誘われたら、「ああ、楽しそう」って思ったら、やると思いますね。

そんなことないんじゃないんですか。言い出しっぺが必ずしもぜんぶやらないといけないわけじゃなくて。

僕もそうでした。前、会社つくるときにね、いろいろやってみたい事業とか会社経営とかは興味あったんですけど、「リーダーシップはかけらもないし、人と話するの嫌だし、営業できないし」みたいなとこで、リーダーシップある人とか、経理ができる人とか、人とのコミュニケーションが苦にならない人とかを仲間として口説いていって、「あ、これでチームで、俺めっちゃ楽じゃん」みたいなことで。

商品開発だけをやりたかったですね、僕は。

ゆるいチームがいいと思いますよ。

たとえばね、現場で働いてる人たちって、「もっと役に立ちたい」と思ってたりとか、「もっと快適な職場で働きたい」とか、「もっとこういうふうにしてあげたら、お客さんが喜ぶ」とか、いろいろ思いがあると思うんですね。

それに近しい人を集めてきて、「いままでの延長では解決できないなんか、やりましょうよ」みたいなのをやったらいいんじゃないですか？

楽しいですよ、ビジネスは。

いろんな会社回ってみて、「あ、この会社はここがすばらしい」とかいうのを見てもいいし、勉強して。で、そこで働いてる人と友だちになるじゃないですか。

ネットワークつくっていって、介護職のネットワークが何百人ってあったら、すごい存在だと思いますよ。

いや、いいと思いますけど。音楽とかと合体させてもいいと思うし。

僕は音楽のセンスぜんぜんないんでわかんないんですけど、なんとなく、絵を描くとか曲つくるとかと、商品つくるとかビジネスを考えるって、似てる気がしますけどね。

「どんな音楽をつくりたいのか」とかから考えるんですかね。

ちょっと自分が思ったこととか、気がついたこととか、ひらめいたこととかから、たぶん始まるんだと思うんですよ。

それじゃないですかね。

どうですか？栃尾先生は。どうやったら金子さんが人の役に立つかを、ビシッと。

基本的に仕事ってね、すべての仕事は人の役に立たないとなかなか成立しないんで、いろんな仕事がありますけど。

誰かの、なんらかの役に立っているんだと思うんですけど、人の役に立つ以上に楽しいこと、ないと思いますけどね、僕。

僕、だから仕事が好きなんですけど。

うん。だけど、やっぱり多くの人は、「この役の立ち方で、ここでこれをやってください。いくら払います」みたいなことをやっちゃってるんで、もうちょい自分発で、人の役に勝手に立っちゃって、お金になるかどうかは、ほんとどっちでもよくて。

だって結局、稼いだ金で楽しいことをやるわけじゃないですか。

なにが楽しいかってことを考えたら、やっぱり人に感謝されることほど楽しいこと、なかなかないと思うんですけど。

なにかを考えるときは、やっぱり、いまの延長線上にならないようにですね、「とんでもなく」とか「とてつもなく」とかっていうようなことを考えるといいと思いますよ。

もうほんとに、いまよりちょっといい介護の仕事とかじゃなくて、桁ちがいの、夢のような、「日本のなかで人気企業ランキング1位になる介護会社をつくる」とかいうことを考えると、だいぶちがう発想が出てくるっていう。

ぜひ、がんばってみてください。

あのー、せっかくなんで、私はチーム金子を募集したらいいと思うんですけど、もし金子さんと一緒に、なんか、その……

ええ、役に立てる、介護でもいいし、ちがうところでもいいんですけど。

興味ある人がいたら、ぜひ、お問い合わせしてください。

質問と同じところに「金子さんチームに入りたい！」って書いてくれたら、私がつなげます。

ということで、本日は以上です。