「子どもは定額お小遣いではなく、手伝いの報酬にしたほうがいい」【読むPodcast | ゲリラマーケティング】

第545回「子どもは定額お小遣いではなく、手伝いの報酬にしたほうがいい」
という安田の意見。
Twitterでは様々な賛否両論があったそうです。
皆さんはどう思いますか。
栃尾

こんにちは。安田佳生のゲリラマーケティング。ナビゲーターの栃尾江美です。

金子

えー、睡眠分析アプリのデータによると、30代平均睡眠時間は5時間という事実にびっくりしています!金子亜佑美です!

栃尾

少ない!

安田

安田佳生でーす。

栃尾

うそじゃない?

金子

えっ、うそですか!?(笑)

栃尾

若い人のほうがよく寝てるはず。

金子

うーん。

安田

いろんな説がありますよね。「睡眠時間短いと早く死ぬ」って言われたり、人によってちがうんで、5時間でスッキリする人は5時間でいいとか。

金子

ああ、たしかにたしかに。それはありますね。

安田

はい。私はもう、できることならね、1日20時間ぐらい寝たいんですけど。

金子

ネコより?(笑)

栃尾

残りが少ない(笑)

安田

ええ。でもね、ベッドには9時間10時間ぐらいいますよ、いま。

栃尾

おっしゃってましたよね。

安田

はい。えー、ちょっと今日は私から相談がありまして。

栃尾

はい。

金子

オヨ、オヨヨ。

安田

僕はね、「子どもに、小学生になったら商売を教える」って言ってたじゃないですか。

栃尾

はい。

金子

うんうん。

安田

まずは家のなかで商売を教えようと思ってね。

栃尾

うんうん。

金子

うん。

安田

基本的に仕事っていうのは人の役に立って喜ばれると「ありがとう」ってお礼を言われたり、そのお礼の一部が報酬でお金だったりすると僕は思ってますんで、お小遣いっていうのは、あんまよくないんじゃないかなと思ってね。なにもせずに、いきなりお金が振り込まれるっていう。

栃尾

あ~。

金子

うーん。

安田

で、なんか仕事を、たとえばコーヒーを毎朝いれるんですが、「これをいれてくれたらいくら」とかね、「掃除機やってくれたらいくら」とか。

栃尾

うんうん。

金子

うんうん。

安田

だから、自分のことをやってもお小遣いは当然発生しないんですが、僕が出したものを片付けてくれるとかいうと、ありがたいわけじゃないですか。

栃尾

うんうん。

金子

うん。

安田

「そうやってやっていくのがいいと思いますよ」ってツイッターに書いたらね、すごい、超否定されたメッセージが来ましてね。

栃尾

へぇ~。

金子

うーん。

安田

「なにかするたびに“金!金!”っていう、さもしい子どもに育つに決まってる!この自己破産者め!」みたいな。

栃尾

うそでしょ、それ(笑)

金子

(笑)

安田

いや、ほんとほんと(笑)ほんとなんですよ。

栃尾

ほんとですか?

安田

ええ。

金子

まじっすか!?えーっ!

栃尾

えーっ!そうなんだ。

安田

「そんなことより、おまえのような金の亡者にならないように教育しろ」みたいに書かれてたんですよ。

金子

えーっ!

栃尾

へぇ~。アンチっぽいですね。

安田

いや、ほんとに、ええ。なかなかショックでね。

金子

うん、ショックだ。

安田

僕は自己破産もしてるんで、会社とか立場にあんまり甘えずに稼ぐスキルをつけたほうがいいんじゃないかなと思ってるんですけど。

栃尾

はいはい。

金子

うーん。

安田

まあ、でも、たしかに言われてみたら、なんかやるたびに「30円」とか「40円」とかって言う子どももいまいちだと思うし、どうなのかなと思って。

栃尾

うちは「月額いくら」っていうのもすごい小額であって、「さらにお手伝いをするたびに50円」みたいな感じにしてます。

金子

おお。

安田

とすると、お手伝いするたびにお金を要求してきたり、「お金もらえないんだったらやらない」みたいになったりはしませんか?

金子

おお。

栃尾

それで、やってみてわかったことなんですけど、嫌なことは50円ごときでやらないんですよ。

安田

なるほど。

栃尾

「1,000円ぐらいもらってもやりたくない」みたいなことがいっぱいあるわけですよ、家庭のなかって(笑)

安田

おお、すばらしい。

金子

たしかに(笑)

栃尾

ほんとに好きなことしかやれないんです、結局。

安田

なるほどー。

栃尾

だから、下の子はお料理が好きで、「お料理だったらいくらでも手伝える」って感じで手伝いをしてて、今日このテーマをやるって聞いたんで子どもに聞いてみたんですけど。

安田

うん。

金子

おお。

栃尾

「料理はお金もらえなくても楽しいからやるけど、それでもちょっと、10円でも20円でももらえたほうがうれしいな」って言ってて。

安田

おお、すばらしい。

金子

お~。

栃尾

「いやぁ、それはね、将来の仕事もそうであるべきだよね」みたいな話をして、「そういう仕事を選べるといいね」みたいな話をして。だから、すごいいい経験だと思います。「同じ金額、同じ時間かかっても、やりたい仕事とやりたくない仕事がある。これだったら、ちょっとしかもらえなくてもやりたい!」みたいなことが自分でわかってくるので。

安田

うん。

金子

なるほどー。

栃尾

お金と仕事だけで片付けないというか、そんなに子どもは単純じゃないと思いましたね(笑)

安田

なるほど。本質的なとこですね、生きてるというか。

栃尾

そうなんですよ、そうなんです、そう思いました。

金子

へぇ~。

安田

でもね、うちの子どもも、自分の子どもの声が聞こえるのかもしれないですけど、まだ3歳なんですけど。

栃尾

(笑)

安田

「僕はこう思う」っていうんじゃなくて、自分の名前をね、「○○ちゃんはこう言ってるよ」とか言うんですよ。

栃尾

えーっ、大人っぽいっていうか。

安田

「こうしたいって言ってる」って。

栃尾

えーっ、すごい!

金子

かわいい。

安田

だから、やっぱ子どもって自分の気持ちに素直なんだなあと思って。

栃尾

うんうんうん。で、お金のために嫌々やるほどの高額なおこづかい料金、設定できないじゃないですか。

安田

たしかに。

金子

うん。

栃尾

結局、何十円とか100円とかになっちゃうので。

安田

ちょっと試してみてくださいよ。「5,000円でトイレ掃除」みたいな。

栃尾

(笑)

金子

ええっ!?

栃尾

あ、でも、安田さんがお仕事くださったりとかしてますよね。そういうのは結構高額になるので、あれは楽しいのもあると思うんですが、中身を知らずに「それならやる」みたいな感じなので、高額ならやると思うんですよ。

安田

なるほど。そういう、なんていうんですかね、家のなかで稼ぐのと“外貨”を稼ぐって、ちょっとちがうじゃないですか。

栃尾

ああ、なるほどなるほど。はい。

安田

家のなかの場合、教育というのもあるし、なんていうんでしょう、「どうせだったら、これ、この子にやってもらってお金払おう」っていうのがあるけど、もうちょっと一般社会って公平なので。

栃尾

なるほど。

安田

まず、自分の好きなこととか得意なことで人に喜んでもらうっていうのは同じだと思うんですけど、外部の人って喜んでくれない場合もあるし。相手のためを思ってやっても。

栃尾

ああ、たしかに。

安田

で、喜んでくれても、それが報酬とかお金になんないことも多いじゃないですか。

栃尾

はい。

安田

そういうところから学んでいくんじゃないかと思って、家のなかである程度バランスが整ったら、僕は外部でお手伝いして稼ぐというのをやってみようかなあって思うんですよね。

栃尾

なるほどなるほど。たしかに。あともうひとつ、ちょっと、お金払うまでもないお手伝いってあるじゃないですか。「ちょっと、その食器片付けてくれない?」とか、「ゴミ袋セットしておいてくれない?」みたいなことは、やってくれるようになりましたよ。

安田

へぇ~。それは、そのたびに「10円!」とかは言われませんか?

栃尾

言わないで。前は「お金もらえないんでしょ?」みたいなことを言ってたんですけど、いまは気が向いたらやってくれます。

安田

すばらしい。

栃尾

気が向かないと「やだ」って言う。

金子

ふーん。

安田

なんか、やっぱね、お金払うと「お金!お金!」ってなるんじゃないかっていう気もちょっとしたんですけど、でも、やっぱりね、お金をちょっと特別視しすぎなのかなっていう気もするんですよね、そういうのって。

栃尾

そうですね。

金子

ああ、なるほど。

安田

なんかやってもらったら、お金払う・払わないに関わらず、ちゃんとお礼言うと、やってもらったことに。

栃尾

あ、そうですね。

安田

「金払う側がえらい」みたいな変な風潮があるんで。

栃尾

うんうん。

金子

うん。

安田

お礼のなかのひとつの種類だと思うんですよね。

栃尾

ああ、でも、ほんとそんな感じですよね、うん。

金子

うん。

安田

個人で友だちに仕事頼んでも、「友だちだからお金払わなくていい」みたいなのも、それも根っこは一緒じゃないかな、みたいな気がして。

栃尾

うんうんうんうん。

金子

お~。

安田

だから、やっぱりちゃんとした感謝で、昔だったら言葉だけじゃなくて、「いつもやってもらうから、リンゴがうちにあるから差し上げよう」とかね。

栃尾

はいはいはい。

金子

うんうんうんうん。

安田

やってもらったときは、逆に自分が返せるものをちゃんと返そうっていう気持ちが大事なわけで。

栃尾

うん。

金子

うん。ですね。

安田

それのひとつがお金なんだと思うんで。だから、ギブ&テイクのバランスも大事だし、ちゃんとお金払うとかってね、大事なんじゃないのかなって気がしますね、僕は。

栃尾

そうですね。

金子

うん。

栃尾

「お金の力でやらせよう」とか、親がそういう考え方になると、子どもも「もらえないならやんない」みたいになるんじゃないかなあ、みたいな気がちょっとしますね。

安田

そうですね。動かすのはだめですよね。

栃尾

うん。

安田

だから、なんていうんでしょう、「勉強して小遣いいくら」みたいなのは非常によくないと思うんですね。

栃尾

たしかに(笑)

金子

うん。

安田

自分のためにやることだし。

金子

ああ、たしかに。

安田

それを使って動かすっていうんじゃなくて、「単純に本来自分がやるべきこととか困ってることを解決してくれたら、世の中っていうのはお礼とか報酬とかいうのをもらって、そういう連鎖で成り立ってるんだよ」っていうのを学ぶにはいいかなあと。

栃尾

そうですね。

金子

ああ。

安田

金子さんはどうですか?子どもの立場で。

金子

いやいやいや、うちはもうなんか、お金は、欲しいものがあるときに「これぐらいのものが欲しいんだ」っつって、親がジャッジするっていう感じだったんで、お小遣いはあんまりもらってなくて。

栃尾

へぇ~。

金子

で、家事はやるもんだと思ってまして、なんていうかな、うちは掃除とか洗濯物をたたまないと外に出してもらえないっていうような、ちょっと変わった家だったので、なんか、お二人の話を聞いて、ちょっとうらやましいなと思いました(笑)

栃尾

(笑)

安田

まあ、親が当然、子どもの面倒をいろんな意味で見てるんですけど。

金子

うんうん。

安田

だけど、基本的には対等な立場でね、親とはいえ、自分が出したものは自分で片付けるべきだし、自分が食べたいものは自分でつくるべきだし、本来。

金子

うん。いいっすね。

安田

ね。

金子

うんうん。

安田

どこかでバランスが崩れると、たぶんうまくいかなくなるんでしょうね、家族がね。

金子

うん。

栃尾

うん。なるほどなるほど。

金子

なるほど。いい子どもに育ちそうだ!(笑)

栃尾

うん!(笑)

安田

どうでしょうねえ。

栃尾

育つ育つ!(笑)

安田

「金!金!」言う子どもになってしまうかも(笑)

金子

いやいやいや、そんなことないでしょ。と思いましたけど、どうでしょうね。

安田

じゃあ、おまとめを江美さんにお願いします。

金子

おまとめ(笑)

栃尾

おまとめ?いや、なんでしょう、まあ、人に役立つことをして、そのお礼のひとつとして、言葉もそうだけど、お金をもらうということでバランス感覚を養うのはよいことなんじゃないでしょうか。

安田

はい。

金子

はい。

栃尾

はい(笑)

金子

すばらしい!

安田

ということで、本日は以上です。ありがとうございました。

栃尾

ありがとうございました。

金子

ありがとうございました。

*本ぺージは、2023年3月8日、ポッドキャスト「安田佳生のゲリラマーケティング」において配信された内容です。音声はこちらから
*Spotify、Google Podcasts、Apple Podcast、iTunes、Amazon Musicでも配信中!


ポッドキャスト番組「安田佳生のゲリラマーケティング」は毎週水曜日配信中。

安田佳生
境目研究家

 

 

 

栃尾江美
emitochio.net

 

 

 

金子亜祐美
プロフィールはこちらから

 

 

 

感想・著者への質問はこちらから