「続くコミュニティーと続かないコミュニティの違い」【読むPodcast | ゲリラマーケティング】

第565回「続くコミュニティーと続かないコミュニティの違い」
それはある人物が存在するかどうかで決まります。
何かを続けたいならこの人のスカウトが必須なのです。
栃尾

こんにちは。安田佳生のゲリラマーケティング。ナビゲーターの栃尾江美です。

金子

姪っ子の夢が、1年前は「プリンセス」だったのに、いまは「恐竜博士」です。金子亜佑美でーす!

安田

安田佳生でーす。恐竜博士!?

金子

「恐竜博士になる」って。

安田

すごいですねー。

栃尾

すごいね。対極にありそうな(笑)

金子

めっちゃ対極なんですけど。もう、なんでも知ってるんですよ。

安田

すごい。

金子

なんか、白亜紀がどうとか大陸がどうとかから始まって、「この恐竜の名前はこうで、こういう特性がある」みたいなのを、ひとつひとつ教えてくれるんです。

安田

恐竜はロマンありますよね。

金子

ありますね。

安田

恐竜の時代って3つの時代にまたがってるんですけど、すっごい長いんですね。

金子

うんうん。

安田

だから、それとくらべると人類なんてたかが数千年とか、ほんとサルみたいなとこから含めても200万年ぐらいしかなくて。向こうは億単位なんで。

栃尾

ふーん。

安田

だからやっぱね、人間なんて、ほんとコケみたいなもんだなと思いますよ。

金子

コケ(笑)

栃尾

バカにしてる(笑)

安田

ということで、本日は栃尾さんから重要テーマがあるということで。

金子

おっ!

栃尾

はい。私が最近疑問に思ってることなんですけれども、いろいろ企画してなにかをスタートするって、割と時代的に気軽になったと思うんですけど。発信もできますし、ものづくりもできますし。

金子

うん。

安田

はい。

栃尾

で、企画して「やろうぜ」みたいになって、つづかないことが多く、でも、たまにつづいてるものがあるみたいな。

安田

うん。

金子

うん。

栃尾

で、つづかないことが多くて、ちょっと嫌になっちゃう、次の企画も嫌になっちゃうみたいなこともあって。サークルとかコミュニティとか、なんとか会みたいなやつですね。「つづくもの」と「途中でフェードアウトしてしまうもの」って、なにが決定的に違うのかなっていうのを、ちょっとお伺いしたいなと思ったんですけど。

安田

はい。私がお伺いしたいですね、ほんとに。

栃尾

ハハハハハ、そうなんですか?(笑)

安田

僕も数々いろんなコミュニティとか、事業とか会社とか、いろいろやりましたけど、まあ、僕のなかでは実は明確なんですよね。「これがないんだったら、もうやめたほうがいいな」っていう、「つづかないだろうな」っていう。

金子

おっ。

安田

まあ、そうじゃないレアケースもあるんですけど、つづくコミュニティにあって、つづかないコミュニティにないものっていうのはですね、やっぱり「リーダー」ですね。

栃尾

ああ、なるほど。

安田

リーダーっていうのは、べつに組織のトップじゃなくてもいいんですよ。末端の事務員でもいいんですけど、絶対に月1の集会とかね、オンラインの集会とかを、なにがあってもある程度の人数を集めて、なにがあっても継続していくっていう、そういう「これは俺の仕事なんだ!」っていう意識を持った人が、ひとりいるかどうか。

栃尾

なるほど。

金子

ふーん。

安田

そこがすべてですね。だから、自分でコミュニティをつくるときは、「自分でその覚悟がなければ、つづかない可能性があるよね」って思いながらやって、ほとんどつづかないですね。

栃尾

(笑)。その覚悟がないけど、始めることもあるってことですか?

安田

自分がやってなくてもつづいてるとしたら、それを誰かがやってるってことですよ。

栃尾

はいはいはいはい。

安田

そういう人を引っ張ってくるっていうことも、まあ大事だとは思いますけど。

栃尾

なるほどー。

安田

基本的に自分がやる気がないんだったら、つづくとは思わないほうがいいかな。

栃尾

なるほどなるほど。

安田

大変ですよ、ほんと、コミュニティを維持しようと思うと。

栃尾

うんうん。

金子

うん。

安田

「事務局兼責任者」みたいなのを自分が引き受けないといけないんで、最近参加してない人にこまめに連絡したりとか、人が集まってくるような議題を考えたりとか、つづかない理由を深掘りしていったりとか、いろいろやらないといけないんですけど。

栃尾

うんうん。

安田

だから、基本的にはつづかないんですよ。誰かがつづける努力をしてるからつづいてるっていう。

栃尾

たしかに(笑)

金子

なるほどー。

栃尾

なんかあれですよね、自分があんまりコミットしていない、ときどき行くみたいなグループだったとしても、「必ずこの人がいる」みたいなグループであれば、すごい安心しますもんね。

安田

そうでしょ?

栃尾

はい。「やっぱりまた行こう」っていう気持ちになる。

安田

やっぱ、そういう人がいるんですよ。

栃尾

はいはいはいはい。そうですよね。

安田

それがないと、まあ、だいたい消えていきますね。

金子

うん。

栃尾

だから、「みんなで仲よくやろうよ。誰かやるでしょ」みたいなことをみんなが思ってると、やっぱフェードアウトするってことですね。

安田

そうですね。

栃尾

あ~、なるほどなるほど。

金子

なるほどー(笑)

安田

だから、僕は最近はもう、なにか新しい取り組みをやるときは、ほぼほぼ会社組織にしてますね。

金子

ふーん。

栃尾

ふーん。社長を据えて?

安田

そんなに大きい資金必要ないんで、みんなで、全員で株を持ち合って。

栃尾

ああ、はい。

安田

基本的に人を雇わないっていう前提で僕はやってるんで、これからの人生を。人を雇わずにやっていくんだったら、そんなに資金需要とか必要なくなってくるんで、人を雇わない、借り入れしないっていう前提でいくと、まあ、最初に出し合ったお金、資本金がほとんどすべてというか、あとは自分たちの時間を出していくことになるんですね。

栃尾

うんうん。

安田

そこでお金を出し合うことによって、みんな本気になって。出口は最初に決めます。「5年後とか7年後に、だいたいこのぐらいの金額で売却しよう。そのために、このぐらいの大きさにしていきましょう」と。

金子

おぉ。

栃尾

なるほど。

安田

で、途中で事業をやって、会社にお金が残って会社が大きくなっていくと、持ってる株が売ったときに、いくらかのお金になるわけですけど。途中でやった仕事に対してもちゃんと、やった人が報酬を受け取るっていうルールでやってますね。

栃尾

その場合もリーダーがやっぱりいるわけですか?

金子

ああ。

安田

リーダー必要ですね、やっぱり。

栃尾

誰かひとり必要?

安田

ひとりは絶対いりますね、社長じゃなくてもいいんで。社長がそれをやってもいいですし。

栃尾

なるほどなるほど。「株を持ってるから責任感がある」だけじゃ、ちょっと弱いってことですね。

安田

弱いですね、はい。ちゃんと最初に決めたルールに則って、「これやってください」とか「これを動かしてください」っていうことをやっていかないといけないっていう。だから、僕が最初に声をかける場合は、だいたい自分でやる覚悟でやってますね。

栃尾

うーん、なるほど。私も、「みんなでやろうよ」って言って、コミュニティでポッドキャスト番組をやって、5年ぐらいやったことがあるんですけど、たしかにそれは、「まあ、ひとりになっても私がいればいっか」みたいな気持ちでやってて、つづきましたね。よくみんなに「よくつづいてるね。なんでつづいてるの?」とか言われて、よくわかってなかったんですけど(笑)。でも、そういうこと、ってことですね。

安田

あとはね、参加してるメンバーの具体性とか責任感っていうのもありますね、やっぱり。

栃尾

そうですね。でも、それはリーダーがあるから醸成されるっていう感じですか?

安田

まあ、リーダーは絶対必要不可欠ですけど、他のメンバーも、主体性を持ってくれる人を選ぶってことも大事ですよね。なので僕は会社制にしてるんですよ。ボランティアとかだと、どんな人でもウェルカムになっちゃうんで。そうすると、ほんとに参加してるだけで、あんまり当事者意識がない人とか増えちゃうんで。

栃尾

うんうんうん、そうですね。

安田

という感じですかね。

栃尾

なるほどー。

安田

まあ、この会もね、もともとちがうメンバーでポッドキャストを僕がやってて、メンバーが1回抜けたときに「やめる」という選択肢もあったけど、僕はやめようという気がなかったんで、また募集して、お二人が来てくれて。だから、いま2人は当事者意識を持ってくれてるんで、こんなに長くつづいてるんだと思うんです。

金子

おお、すごい!

安田

たぶん「私の番組」って思ってくれてると思うんで。

栃尾

私の番組?(笑)

金子

乗っ取った(笑)

安田

はい。あ、そんなことないですか?(笑)

栃尾

どうでしょうか。サブキャラだと思います。

安田

でも、年間に数十万人っていう人が聴いてくれてるわけでですね、延べ。

栃尾

へぇ~。

金子

うわ、すごい。

安田

はい。すごい数なんですよ。

金子

すごい。うん。

栃尾

ありがたいことですよ、はい。

安田

だから、お二人が思ってる以上に、栃尾さんとか金子さんって、一部のある……まあ、数十万人っていったって、年間数十万人ってニッチなコミュニティですけど。

金子

うん。

栃尾

はい。

安田

だけど、そこではやっぱり有名人なわけですよ、お二人は。

栃尾

そうですよね。

金子

くすぐったい。

安田

だから、前も金子さんの商品とかリリースすると、売れていったりするわけです。

栃尾

うんうんうん。

金子

うん。

栃尾

ほんとにリスナーさんとお会いすると、すごく優しく好意的にしていただいて、ほんとにありがたいなっていつも思ってます(笑)

金子

たしかに(笑)

栃尾

ゲタを履かせてもらってるじゃないですけど、「最初からプラスでいいんだろうか?」みたいに、いつも思ってますね。

安田

そんなことないと思いますけどね。

栃尾

あ、そうですか(笑)

安田

はい。それぞれのキャラが、もう……なんか、それぞれのファンがいるんじゃないんですかね。

栃尾

ありがたい。

安田

「安田はもうしゃべんな」と思ってる人もいると思いますよ。

栃尾

そしたら聴かないと思いますよ(笑)。いるかな?(笑)

金子

うんうん(笑)

安田

そうですかね(笑)

栃尾

いや、そうですよね。はい、ありがとうございます。

安田

ということで、コミュニティの話からだいぶズレて……いや、ズレてはいない?

栃尾

はい。すばらしい。

金子

はい。

安田

つづくコミュニティ、つづかないコミュニティは、やっぱり「絶対につづけよう」という意志を持った人間が最低ひとりいないと、つづかないってことなんですね。

栃尾

はい。

金子

うん。

安田

だから、自分がそれをやる決意を持って始めたらいいんじゃないかなあと思いますけど。

金子

おお。

栃尾

はい!ありがとうございます。

安田

でもね、やり始めると、自分以上にそれをやってくれる人がたまたまメンバーのなかにいて、うまくいくこともあるんですよ。

栃尾

うん。

安田

そうなると、すごい楽ですね。

栃尾

ラッキーってことですね。

安田

ラッキーってことです。

金子

なるほど。

安田

ということで、あのー、締めはいいんでしょうか?

栃尾

締め?(笑)

安田

いいですね。

栃尾

はい。おわかりだと思います。

安田

じゃあ、本日は以上です。

栃尾

はい。

安田

はーい。ありがとうございました。

栃尾

ありがとうございました。

金子

ありがとうございました。


*本ぺージは、2023年7月26日、ポッドキャスト「安田佳生のゲリラマーケティング」において配信された内容です。音声はこちらから

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安田佳生
境目研究家

 

 

 

栃尾江美
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金子亜祐美
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