
で、つづかないことが多くて、ちょっと嫌になっちゃう、次の企画も嫌になっちゃうみたいなこともあって。サークルとかコミュニティとか、なんとか会みたいなやつですね。「つづくもの」と「途中でフェードアウトしてしまうもの」って、なにが決定的に違うのかなっていうのを、ちょっとお伺いしたいなと思ったんですけど。

僕も数々いろんなコミュニティとか、事業とか会社とか、いろいろやりましたけど、まあ、僕のなかでは実は明確なんですよね。「これがないんだったら、もうやめたほうがいいな」っていう、「つづかないだろうな」っていう。

リーダーっていうのは、べつに組織のトップじゃなくてもいいんですよ。末端の事務員でもいいんですけど、絶対に月1の集会とかね、オンラインの集会とかを、なにがあってもある程度の人数を集めて、なにがあっても継続していくっていう、そういう「これは俺の仕事なんだ!」っていう意識を持った人が、ひとりいるかどうか。

「事務局兼責任者」みたいなのを自分が引き受けないといけないんで、最近参加してない人にこまめに連絡したりとか、人が集まってくるような議題を考えたりとか、つづかない理由を深掘りしていったりとか、いろいろやらないといけないんですけど。

基本的に人を雇わないっていう前提で僕はやってるんで、これからの人生を。人を雇わずにやっていくんだったら、そんなに資金需要とか必要なくなってくるんで、人を雇わない、借り入れしないっていう前提でいくと、まあ、最初に出し合ったお金、資本金がほとんどすべてというか、あとは自分たちの時間を出していくことになるんですね。

で、途中で事業をやって、会社にお金が残って会社が大きくなっていくと、持ってる株が売ったときに、いくらかのお金になるわけですけど。途中でやった仕事に対してもちゃんと、やった人が報酬を受け取るっていうルールでやってますね。

弱いですね、はい。ちゃんと最初に決めたルールに則って、「これやってください」とか「これを動かしてください」っていうことをやっていかないといけないっていう。だから、僕が最初に声をかける場合は、だいたい自分でやる覚悟でやってますね。

うーん、なるほど。私も、「みんなでやろうよ」って言って、コミュニティでポッドキャスト番組をやって、5年ぐらいやったことがあるんですけど、たしかにそれは、「まあ、ひとりになっても私がいればいっか」みたいな気持ちでやってて、つづきましたね。よくみんなに「よくつづいてるね。なんでつづいてるの?」とか言われて、よくわかってなかったんですけど(笑)。でも、そういうこと、ってことですね。

まあ、リーダーは絶対必要不可欠ですけど、他のメンバーも、主体性を持ってくれる人を選ぶってことも大事ですよね。なので僕は会社制にしてるんですよ。ボランティアとかだと、どんな人でもウェルカムになっちゃうんで。そうすると、ほんとに参加してるだけで、あんまり当事者意識がない人とか増えちゃうんで。

まあ、この会もね、もともとちがうメンバーでポッドキャストを僕がやってて、メンバーが1回抜けたときに「やめる」という選択肢もあったけど、僕はやめようという気がなかったんで、また募集して、お二人が来てくれて。だから、いま2人は当事者意識を持ってくれてるんで、こんなに長くつづいてるんだと思うんです。
*本ぺージは、2023年7月26日、ポッドキャスト「安田佳生のゲリラマーケティング」において配信された内容です。音声はこちらから
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