「10年限定で結婚する夫婦について」【読むPodcast | ゲリラマーケティング】

第617回「10年限定で結婚する夫婦について」
終わりがあるからこそ人生は素晴らしい。夫婦も同じじゃないのか?と問いかける安田。
2人の女性の回答やいかに。
栃尾

こんにちは。安田佳生のゲリラマーケティング  ナビゲーターの栃尾江美です。

金子

幸せとは何かについてよく考えます。金子あゆみです。

安田

安田佳生です。

栃尾

愛することだよ。私が今まで生きてきた答えがこれです。

金子

めっちゃ素敵じゃないですか。

安田

金子さんが休んでいる時に2人でこのテーマをやりまして。盛り上がったんですけどリスナーさん曰く生臭かったらしいです。

金子

いやいや、引きずる引きずる。

栃尾

はい。で、今日は安田さんからテーマをお願いします。

安田

じつは最近、採用のお手伝いが多いんですけど。新卒で入った人が退職代行会社を使ってすぐ辞めちゃったりするわけです。

栃尾

ニュースで見ました。

安田

すぐに辞めない人でも2〜3年ぐらいで、ある程度仕事を覚えたら辞めちゃうケースが多いんです。

栃尾

そうですよね。はい。

安田

もう基本的にひとつの会社で一生働こうと思っている人の方が少なくて。その会社が生涯自分の面倒見てくれるなんて信じてないわけですよ。

金子

うん。

安田

今は「70歳ぐらいまで働かなくちゃいけない」と言われてるので、自分で自分のスキルを上げていかなくちゃいけない。だから「もうこの会社から学ぶものはないな」と思った時点で辞められる。つまり仕事が普通にこなせるようになったら辞めちゃう。

栃尾

そうですよね。

安田

だけど雇う側からしたら、何にもできない時から給料を払って育ててきて、ようやく一人前になったら辞めちゃうわけですよ。これでは元が取れない。

金子

そうだよな。

安田

働く側からしたら「もうここにいる必要はない」と思っているのに、ご奉公する意味がない。

栃尾

ご奉公。はい。

金子

それはそう。

安田

どっちの立場もよくわかる。だから僕が提案しているのは「5年限定採用」という新卒採用でして。

金子

ほお。

安田

「転職したら年収が飛躍的にアップするスキル」を5年で身につけさせます。その代わり5年は働いてください。5年経ったら喜んで送り出します。そのまま継続したければ働き続けるのも自由です。という制度。

栃尾

すごい。継続してもいいんですね。

安田

そこは自由に選べます。中小企業がいい人材を採用して定着させるには、これしかないと思っていて。

栃尾

なるほど。

安田

「せっかく育てた社員を5年で辞めさせてどうすんだ?」って皆さん言うんですけど。終わりが決まってるから5年間は辞めないわけですよ。

栃尾

ほんとですよね。

安田

終わりを決めないからすぐに辞めてしまう。で、今日話したかったのは新卒採用ではなく夫婦について。

栃尾

夫婦も終わりを決めるんですか。

安田

そうそう。夫婦も10年限定にする。10年で1回終了。契約満了。

栃尾

はいはい。

安田

もちろんお互いが続けたいなら続ければいい。また新たな10年契約を結べばいいわけです。1〜2年様子見たければ、それもいいし。

金子

おお。

安田

一生添い遂げる前提だから歪な関係になってしまうわけですよ。もう2度と会いたくないという別れ方をしたり。でも10年と決まってたら7年目ぐらいに考えるじゃないですか。続けたいと思ってる側は努力するだろうし、別れたい人はあと少し我慢すればいいし。

栃尾

なるほど。

安田

すごいストレスを抱えながら結婚生活を続ける必要もないし、終わりが決まっていれば綺麗に終われる。もちろん続けたい人たちは続けりゃいいし。

金子

うんうん。

安田

これがいいんじゃないかと思うんですけど、どうですか。

栃尾

いいように聞こえますけど、自分だったらそんな勇気ないな。

安田

永久就職の方がいいですか。

栃尾

そうですね。

金子

結婚って「老後誰と過ごすか」みたいな感じだと思うんですけど。1人で生きていけないから寄り添える誰かがいるとすごくいい。で、それは法律で守られてるから離れられないっていうか、ある意味で拘束する手段が結婚みたいなイメージがあって。

栃尾

10年契約だと、そういうイメージの目的に即してないっていうことね。

金子

そう。

安田

また別の人と結婚すりゃいいじゃないですか。お互いが望むなら続けりゃいいし。法律で別れられないから続けるっていうのが、すごく無理がある気がするんです。

栃尾

会社の雇用契約と違うのは、会社からは絶対断らないってことですよね。基本的には。

安田

会社からは解雇できません。

栃尾

そうですよね。

安田

選択肢は労働者にある。でも本当は両方に権利があった方がいいと思うんですけど。日本は労働法的に解雇できませんけど。

栃尾

でも夫婦の場合は基本対等なので、どっちが別れを告げてもいいみたいになるじゃないですか。で、私は結構いじっぱりなので、10年経って向こうから嫌って言われるぐらいなら、私から言うわって言いそうな気がするんですよ。

安田

別れ話を切り出されそうになったら自分から先に言うと。

栃尾

もしくは数年前からいつ言われてもいいように覚悟しとく。もう愛情も薄くして。そういうわけわかんない奇行に走りそうな気がする。

金子

でも。そしたら幸せじゃないじゃないですか。

栃尾

そうでしょ。だからなんか難しい。考えにくいですね。10年って。そんなにドライに割り切れない。

安田

今をベースに考えるからそう思うだけですよ。5年が普通だったとしたら10年に延長することになる。

栃尾

確かに。

金子

なるほど。考えようだ。

安田

みなさん、これまでの常識を刷り込まれているだけで。

栃尾

そうですね。

安田

10年一区切りの方が絶対に幸せな夫婦が増えると思う。結果的に離婚も減ると思うし。

栃尾

そうかも。あぐらかいてるようなひどい態度の人とか多そうですもんね。

金子

でも結婚したタイミングが遅いと、例えば40歳で結婚して10年後って50歳で、50歳からまた相手見つけるのってめっちゃむずくないすか。

栃尾

みんなが10年契約してたらシングルの人も各世代で増えるでしょ。

金子

そういうこと?

栃尾

そういうことそういうこと。

安田

50歳から一緒にいたい人は、また違うタイプかもしれないし。

金子

なるほど。

栃尾

みんなパーンって市場に出るわけだから、毎年毎年かなりシングルが増えるってことだ。

安田

10年ごとに全員がリセットするわけですからね。

栃尾

だから選びやすい。今は「いい人はもう既婚者だ」って言われるけど、一定数離婚するから選びやすいんだ。そうなったらちょっといいかもしんないですね。

金子

じゃ、それは安田さんに1票だな。

栃尾

そうだよ。あゆみちゃんも相手が増えるんだから。

安田

そういう話じゃないんですけど(笑)

栃尾

いや、それも同時に起こらないと。今のように探しにくいままで自分が離婚するかもってなったら不安ですよ。

金子

いや、しんどいっすよ。だってやっぱいい人は結婚してますからね。

安田

僕は一度離婚してるじゃないですか。

栃尾

はい。

安田

相手が「別れたい」って言ってくるなんて考えたこともなかったわけですよ。

栃尾

うんうんうん。

安田

だけど、今はそういうものだと思っていて。こっちも努力してようやく成り立つんだということがわかった。その前提でやる方がやっぱりうまくいくわけですよ。結婚したら「これは奥さんの役割だろう」みたいになりがちじゃないですか。

栃尾

はい。

金子

うんうん。

安田

相手から「別れたくない」と思われるような人は、たぶんギブが多い人だと思う。だからマーケットに出たら大人気かもしれない。

栃尾

そっかそっかそっか。

金子

なるほどな。そしたら、じゃあ、離婚代行とかも出てきそうですね。

安田

出てくるかも。

栃尾

確かにね。

安田

2度目3度目になるとギブ割合が同じくらいの人同士がくっつくと思うんです。ギブしない人はギブしてくれない人にしか選ばれなくなっていく。

栃尾

そういう実績が積み重なっていくってことですね。

安田

いくんじゃないかな。

栃尾

なるほど。10年ごとに。そういう小説とかあったら面白そうだな。

安田

ということで、おまとめを。

栃尾

10年ごとに契約したら、もうちょっと緊張感が生まれて、相手を思う気持ちが増えそうな気がちょっとしてきました。

安田

ということで本日は以上でした。ありがとうございます。

栃尾

ありがとうございました。

金子

ありがとうございました。

栃尾

みなさんからの質問をお待ちしています。質問がある方は境目研究家安田佳生のホームページ(安田佳生ドットコム)からお申し込みください。


*本ぺージは、2024年7月24
日、ポッドキャスト「安田佳生のゲリラマーケティング」において配信された内容です。音声はこちらから
*Spotify、Google Podcasts、Apple Podcast、iTunes、Amazon Musicでも配信中!


ポッドキャスト番組「安田佳生のゲリラマーケティング」は毎週水曜日配信中。

安田佳生
境目研究家

 

 

 

栃尾江美
emitochio.net

 

 

 

金子亜祐美
プロフィールはこちらから

 

感想・著者への質問はこちらから