この記事について 税金や、助成金、労働法など。法律や規制は、いつの間にか変わっていきます。でもそれは社会的要請などではないのです。そこには明確な意図があります。誰が、どのような意図を持って、ルールを書き換えようとしているのか。意図を読み解けば、未来が見えてきます。
第283回「雇用保険から見る終身雇用の終焉」

20年ルールというのがありまして。在職20年を超えると退職所得控除の額がどんと上がるんです。昔はとにかく国が社員をやめさせないようにしていたので。「20年以上勤めるのは素晴らしいよ、だから税金も安くするよ」っていう。

給料プラスアルファで積み立ててます。給料を増やしても手取りが全然増えない時代なので。それよりも確定拠出年金の積立を増やしてあげる。退職金っていくら貰えるかわからないけど、こちらは金額が決まってるし次の会社にも持っていけるから。

これをやることで定着率も採用力も上がります。中小企業は初任給を上げるばかりじゃなく、こういう部分に力を入れた方がいいです。1万円ぐらい昇給してもみんなすぐに忘れてしまうし。でもほとんどの経営者は知らないですね。
久野勝也 (くの まさや) 社会保険労務士法人とうかい 代表 人事労務の専門家として、未来の組織を中小企業経営者と一緒に描き成長を支援している。拠点は愛知県名古屋市。 事務所HP https://www.tokai-sr.jp/
安田佳生 (やすだ よしお) 1965年生まれ、大阪府出身。2011年に40億円の負債を抱えて株式会社ワイキューブを民事再生。自己破産。1年間の放浪生活の後、境目研究家を名乗り社会復帰。