【読むPodcast | ゲリラマーケティング】「明るく長く勤めてくれる方を求めています」2020年1月15日配信

第381回 「明るく長く勤めてくれる方を求めています」
という質問者さん。
採用で人を見極める前にやることがある、 と主張する安田の意図とは何か。
栃尾

こんにちは。安田佳生のゲリラマーケティング。ナビゲーターの栃尾江美です。

金子

チョコはカカオ86パーセントが好きです。金子亜佑美でーす。

安田

安田佳生です。

栃尾

カカオ多いやつね。

金子

カカオ多いやつ。苦いやつ。

栃尾

今回は40代・経営者の方からご質問をいただいております。安田さん、栃尾さん、金子さん、こんにちは。

安田

こんにちは。

栃尾

こんにちは。

金子

こんにちはー。

栃尾

以前、訪問介護ステーションの立ち上げで質問をした者です。教えていただいたとおり少し条件を絞り、数名の看護師さんに来てもらい、無事ステーション開設に至りました。今度は人材紹介で看護師を採用しようと動いています。私たちは明るくて長く勤めている方を求めています。採用時の人の見極めについて、どのようなことに注意すればよいでしょうか?

安田

「長く勤めてくれる方」ですね。

栃尾

何て言いました?私。

安田

「長く勤めてる方」。

栃尾

あ、失礼しました。勤めてくれる方。ありがとうございます。

安田

「明るくて長く勤めてくれる人に来てほしい」と。

栃尾

はい。

安田

こんな質問、前来ましたっけ?

栃尾

……来たような。

金子

うんうん。

安田

訪問介護ステーションの立ち上げで、じゃあ、看護師さん採れなかったけど、われわれのアドバイスによって採れたってことですね。

栃尾

そうですね。

安田

まだお礼の品は届いておりませんが。

金子

やばい(笑)

栃尾

催促が(笑)

安田

採用時の見極めについて、どうですか?ビシッと。

金子

私ですか?(笑)人の見極め……うーん。でも、前に言ってたじゃないですか。「顔でわかる」みたいな。

安田

顔でわかる??

金子

「顔で人の性格がわかるか否か」みたいな話があったときに、どんな話しましたっけ?

栃尾

安田さんは「顔を見れば悪人かどうかわかる」と。

安田

そんなこと言いました?(笑)

栃尾

言ってたと思います(笑)

安田

そのときの僕はちょっと傲慢でしたね(笑)すいませんでした。

金子

めっちゃ謝って(笑)

栃尾

変わった(笑)

金子

外見でしか見れないもんですもんね、採用って。

栃尾

うーん。

金子

そんなことないっすか?

栃尾

しゃべったり……

安田

外見でしか見れないこともないですけどね。質問して会話で。

栃尾

そうね。

金子

なんか、でも、ほら、会話って繕える部分もあるじゃないですか。

安田

繕えますかね。

金子

うーん、上手な人は。

安田

なるほど。

金子

話を振ったときにどうやって見極めたらいいですか?

安田

じゃあ、どんなに会話してよさげな人でも、顔が悪人だったら「おまえは悪人だ」と。そういうことを金子さんは言ってるわけですね。

栃尾

極端化した(笑)……って言いたいわけですね。

安田

なかなかひどい人ですね。

金子

(笑)まあまあ、うんうん。

安田

……はい。じゃあ顔で決めろと。つまり、「明るそうで長く勤めてくれそうな人を顔で見極めろ」ってことですね。

金子

はい。

安田

「質問しても意味なし」と。

金子

うーん、やばい(笑)

栃尾

なるほどねえ。

安田

じゃあ、栃尾先生のほうから。

金子

お願いします。

栃尾

はい。私、どういう人がいいかっていうのは見極めるの難しいなと思ってたんですけど、最近わかるようになってきたんですよ。

安田

ほぉ。

金子

えっ。

栃尾

で、なんでかなと思ったら、「子どもが懐きそうかどうか」っていう観点で見るとすごいよくわかるんですよ。

安田

へぇ~。

金子

へぇ~。

栃尾

最初からこの人は心がオープンっていうか、開いてくれてるなとか、取り繕わないなとか、あと、同じ目線でしゃべってくれる、上からしゃべらないとか、下手に出すぎないとか、そういう基準ができてくるんですよね。「子どもが好きになりそうだな」っていう観点で見ると。

安田

なるほど。

栃尾

なので、「明るく長く勤めてくれる」っていうのはたぶんばっくりしすぎで、もしかしたら、訪問介護ステーションですから、介護される方がうまくやれそうな人とかっていう目で見ると結構わかるのかな、なんて自分に当てはめると思いました。

安田

なるほど。「子ども」っていいかもしれませんね。

金子

うん。

栃尾

そう。「子どもに好かれる人はいい人だろう」って、なんか勝手に思ってて。

安田

栃尾さんのお子さんを「子ども店長」として派遣しましょう。

栃尾

あ、そうですか(笑)

金子

ああ、それいい!

安田

面接に同席してもらう。

栃尾

見極めるために?(笑)

安田

ええ。

金子

採用面接でね。

栃尾

懐くかどうか?

金子

うん。

安田

ええ。1時間4,000円でお引き受けいたします。

栃尾

なるほど。ご依頼ください(笑)

安田

はい。じゃあ、本日は……(笑)

金子

(笑)

栃尾

まだまだ時間ありますけど(笑)安田さんはいかがですか?

安田

うーん、「採用時の人の見極めについて」ということなんですけど……うーん、これ、言っていいのかなぁ。あの……

栃尾

えっ?

金子

えーっ?

安田

正直いうと見極める以前の問題じゃないかという、質問をしてくれた人に悪いなと思うんで、あんまり言いにくいんですが、そもそも、どんな人か見極める前に、その人が入ってくれないと意味ないですよね。入社してくれないと。

栃尾

うん。

安田

そもそも「面接の90パーセントぐらいは入ってもらうための会話だ」っていうことがわかってるのかなっていう気がいたします。

栃尾

逆だと。考え方が。

金子

へぇ~。

安田

はい。見極められてると。

栃尾

こちらが選ばれて?

安田

ええ。見極めようなんてずうずうしいと。

栃尾

おこがましいと(笑)

安田

おこがましいと(笑)はい。

金子

お~すごい。なるほど。

栃尾

なるほどね。でも、そういうのはなんとなく聞いたことありますね、たしかに。

安田

だいたいですね……「だいたい」とか言っちゃった(笑)「明るくて長く勤めてくれる人」って書いてあるでしょ。明るいかどうかなんて、24時間明るい人なんていないんですよ。

栃尾

なるほど。

金子

そうだろうなあ。

安田

明るいかどうかは、その職場が楽しいかどうかによるわけですよ。

栃尾

たしかに。

金子

うん。

安田

で、長く勤めるかどうかだって、同じ人間だとしても、長く勤めたい職場もあれば、今日やめたい職場もあるわけですよ。

栃尾

ホントですね。

金子

うん。

安田

それなのに「明るく長く勤めてくれる方を」みたいな、完全に相手依存じゃないですか。

栃尾

「どんな職場でも明るく長く勤めてくれる人なんていない」と。

安田

「どんな人が来てもうちは明るくなるし、長く勤めたくなっちゃうよ」っていうのが本来あるべき姿で。

金子

うわあ、すごい!そうだ!

栃尾

すばらしい。

安田

ええ。もう、この人たぶん二度と質問してくれないと思うんですけど(笑)こんなこと言っちゃっていいんですかね。まあ、お二人が促してるんで、そういうふうに。

金子

おぉ、やべえ。

栃尾

安田さんは言わされていると(笑)

安田

って僕は思っちゃったんですけど、どうですか?

栃尾

おっしゃるとおり。

金子

たしかに。「たしかに」と思いましたね。たしかにですね。

安田

能力とか、たとえば「英語ができるかどうかを見極めたい」とか「仕事の適性見極めたい」とかだったらわかるんですけど、「明るい」とか「長く勤めてくれる」っていうのは見極める要素じゃない気がしますね。

栃尾

あ~、なるほどなるほど。そうですよね。

安田

もっと言うならばですね、さっきは「どんな人が来ても」って言いましたけど、ちょっと言い過ぎましたということで、そんな職場もないんですよ。そんな人もいないように、そんな職場もなくて。つまり、「どんな人が来てくれたら、うちは明るく長く勤めたくなるのか」っていうことを考えないといけないんですね。

栃尾

なるほど。「合うか合わないか」みたいなことですか?

安田

そう。合うか合わないか。どんな人にも合う職場とか合わない職場ってあるんで。つまり、自分のところの職場の話をここには書いてませんけど、たぶん、それも会社とかじゃなくて、その人が勤めるポジションによると思うんですよ。「まわりにどんな人がいて、どういう仕事で、お客さんがどういう方で、じゃあ、こういうことを大事にしてる、こういう性格の人だったら、きっと長く勤まるんじゃないかな」とか「きっと楽しんでもらえるんじゃないかな」とかいうことを想像して、「そういう方に向いてる職場なんで、そういう方はぜひ来てください」っていう求人を、そういうふうに出さないといけないんですね。

栃尾

なるほど。じゃあ、「自分の職場をまずよく知らないと」とか、「細かく言語化しないと」みたいなことなんですかね。

安田

そりゃそうじゃないですか。たとえば結婚するときに、「明るくて、長く結婚してくれる人を求めてます」とか言ったら「おまえふざけてんのか?」っていう感じじゃないですか(笑)

金子

(笑)

栃尾

(笑)でも、「明るい人が好き」とか、よく言いますよね。

安田

でも、まあ、相手次第じゃないですか。

栃尾

そうですよね。

金子

自分次第だったりもしますしね。

安田

自分次第ですよ。

栃尾

「楽しませてあげれば、その人は明るくなるし」ってことですね。

安田

そうなんですよ。

金子

おぉ、すごい!

栃尾

たしかに。

安田

あとは、「どういう人だったら自分と一緒にいたら楽しいと思ってもらえるのかな」とかって考えないといけないですよね。もしくは「どんな人でも楽しませますよ」みたいな、さんまさんみたいな人なんだったらそれでもいいでしょうし。なので、やっぱり採用の手順っていうか、まず、「どういう方が来てくれればハッピーなのか」っていうのを考えてみてはいかがでしょうかと。

金子

おぉ~。

栃尾

ホントですね。

安田

それを見極めるべきじゃないかと。来た方を見極めるんじゃなくて、自分たちの職場をまず見極めるってことですね。

栃尾

なるほど。それに合った募集をしっかりかけると。

安田

かけようということを金子さんは言いたいんじゃないかと。

金子

そのとーりでございます!

栃尾

(笑)

安田

じゃあ、おまとめを。

栃尾

相手を見極めるというより、まずはこちらが見極められているという気持ちで臨んでほしいということと、明るく長く勤めるのは職場によるので、その職場に合う方を言葉にして募集をかけたらよいのではないでしょうか。ということですかね。

安田

そう。

金子

わかりやすい。

安田

「“どういう人だったら長く続くのか”っていうことをちゃんと考えましょう」っていうことです。ということで、本日は以上です。ありがとうございました。

栃尾

ありがとうございました。

金子

ありがとうございました。


*本ぺージは、2020年1月15日、ポッドキャスト「安田佳生のゲリラマーケティング」において配信された内容です。音声はこちらから


ポッドキャスト番組「安田佳生のゲリラマーケティング」は毎週水曜日配信中。

安田佳生
境目研究家

 

 

 

栃尾江美
emitochio.net

 

 

 

金子亜祐美
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