【読むPodcast | ゲリラマーケティング】「人は何を基準にお金を払うのか」2018年12月12日配信

第324回「人は何を基準にお金を払うのか」
というご質問。
お金を払う境目は2つあるという安田。私たちは何を超えた時に、お金を払う決心をするのか。
栃尾

こんにちは。安田佳生のゲリラマーケティング。ナビゲーターの栃尾江美です。

金子

安田さん江美さんが死んでしまう前にゲリラ質問をします!やる気を起こす前に、どんなことを思ってやる気を出すのか教えてください。金子亜佑美です。

安田

安田佳生です。やる気が出ないときですか?

金子

やる気がでないときに。

安田

マンガを読む。

栃尾

やる気出るんですか?

安田

いや、あんま出ないですね。僕、基本的にやる気出ないときは何もやんないですもん。

栃尾

(笑)

金子

なるほどね。

栃尾

私はちょっとやる。

金子

ちょっとやるとやる気が出てくる?

栃尾

やりたくなるっていうことが結構あります。

金子

あー、なるほど。

安田

でも、たしかに山登りも最初はしんどいけど、登ってるうちに慣れてきますもんね。

金子

そうですか。

栃尾

「5分でいいや」みたいな気持ちでやると、いつの間にか30分経っちゃった!みたいなことが結構あります。

金子

へぇ~。

安田

なるほど。

栃尾

使える。

金子

ありがとうございました。・・・。

栃尾

質問(笑)

金子

すいません(笑)

栃尾

ボーッとしてた?(笑)

金子

ボーッとしてた。寝てない。

栃尾

「ミッションコンプリート!」みたい(笑)

金子

すいません。30代・会社員の方からご質問いただいてます。はじめまして。いつも楽しく拝聴しております。先日、カフェで隣の席の人が「すごーい!それ、お金もらえるレベルだよ」という会話をしていました。これを聞いて「お金をもらえる・もらえない」の境目があるのかと気になりました。ぜひ、境目研究家の安田先生のご意見をうかがいたく思いメールをしました。人がお金を払う・払わないを決める境目はどこなんでしょうか?ということです。

安田

なるほど。まず、じゃあ金子さんからお願いします。

金子

(笑)いや、でも私もすごくよくわかる。私もカフェとか行くと隣の席の人の会話が耳に入ってきちゃうんで。

栃尾

その部分がわかるわけ?(笑)

金子

そうそう。

安田

盗み聞き?

金子

盗み聞きじゃなくて、勝手に入ってきちゃうんですよ。

安田

そういうのを盗み聞きっていうんじゃないの?

金子

違うよ(笑)

安田

あ、違うんですか?

金子

聞きたくない話とかも入ってきちゃうからイヤホンしてるんですけど。お金がもらえるレベルってどうなんでしょうね。相手による気がしますけど。

安田

相手による?どっち?売る相手?

金子

売られる相手が欲しいものであれば……

安田

売られる相手?売ってる人ってことですかね。お客さんの側?

金子

お客さん側が払いたいと思えばそこが境目だし、人によって違う気が。価値が違うから違う気がしますけど。わかんねーな。

栃尾

……はい。

安田

はい。

栃尾

私?(笑)私もわかんないです。この方「はじめまして」って書いてあるので、はじめて送ってくれたっていうのがちょっと嬉しいなと思いました。

金子

ああ、そこ(笑)

栃尾

(笑)ありがとうございます。

金子

わかるわかる。

栃尾

で、私、これ、ちょっと気になったのが、「お金もらえるレベルだよ」っていうのがすごい他人事だなと思ったんです。

安田

ほぉ。

金子

おぉ!

栃尾

「それ売って」って言われたら、それは境目越えてんなと思ったんです。

金子

ああ、そういうことね。

安田

なるほど。単なる社交辞令と。

栃尾

社交辞令かわかんないけど。

安田

「じゃあおまえが買えよ」っていう。

栃尾

そうそう。「あなたは買わないけど、誰か買うんじゃない?」みたいな、そういう意図ですよねって思ったから。

金子

えぇ~、でも、これよく言いますよ。よく聞くというか。

栃尾

すごい他人事じゃない?でも。

金子

まあ、そうか。

栃尾

だから、「私は欲しい」っていう人がいたっていうのが、亜佑美ちゃんと結局同じ答えになるけど、お金を払って「私は欲しいです」っていう人がいたら……っていう境目だと思うんですよね。上手い下手じゃなくて、下手でもお金が払う人がいたら、それはもうもらってますし。

安田

じゃあ、今回はそういうことで。

金子

決まった!(笑)

栃尾

どうなんですかね。

金子

言葉って難しいなぁ。

安田

たとえばね、家でいれるコーヒーと喫茶店で飲むコーヒーあるじゃないですか。めちゃくちゃコーヒーに凝ってる人もいるし、必ずしも喫茶店のコーヒーのほうが美味しいとは限んないですよね。だけど、器がカッコイイのか、場所がゆったりしてんのか、時間が潰せるからなのか、お金払う人はいると。いない喫茶店もありますけど。なんで個人の家のコーヒーにはお金払わないんでしょうね。めっちゃコーヒー好きで、めっちゃ美味しいかもしんないじゃないですか。そういうときに言うんじゃないですか、「これ、お金払うレベルだよ」みたいな。

栃尾

あ~。

金子

あぁ、金は払わないけど、飲むけど、美味しいね、ってことですかね。

安田

でも、「じゃあ200円」って言ったらきっと払わないんですよね。栃尾さん理論でいくと。

栃尾

その場ではね、たしかに。「え、タダじゃなかったの!?」みたいに思うかもしれない(笑)「さっきお菓子もってきたし」みたいになるかもしれないですね。

金子

あー、なるほどね。

安田

単なるほめ言葉なんですかね。

栃尾

どうなんでしょう。ほめ言葉のひとつではありますよね。

金子

でも、ほめ言葉だったらほめ言葉で捉えたら……

安田

まあでも、お金払うかどうかでいくと、基本的には、マジメな話しますと、世の中には必需品というもんと、それから嗜好品みたいなもんがありまして、さっきの「欲しいか、欲しくないか」っていうとこでいくと、べつに切羽詰まってないんだけど、たとえばトイレットペーパーとかだったら絶対買わざるをえないじゃないですか。

栃尾

はい。

安田

ね。電気とか、今だったら携帯電話とか。そうなってくると、機能と価格のバランスなんですよね。トイレットペーパー絶対必要だけども、1万円は出せないなと思っても、いちばん安いのが1万円だったら買うかもしんないし、他の商品とのバランス、自分がどれほど必要か、いくら出せるかというとこのバランスってことですよね。

栃尾

はい。

金子

それを考えてるっていうことは、必需品ってことですか?

安田

そうですね。だから、なくては困るもの、絶対に買うものっていうのは何が境目かっていうと、それと同じ機能をもったものがいくらで売ってるかってことですね。だから、それより安ければ売れるってことですよ。

金子

なるほど。

栃尾

相場っていうことですね。

安田

払うか払わないかの境目は、だから競合商品との価格・機能の差っていうことですね。だけど嗜好品になるとそうじゃなくて、盆栽とか、いらない人にとってはいらないし、でも、欲しい人にとってはいくら出しても欲しいっていうもんがあるかもしれないし、それはまさに相手によるんですよね。さっき栃尾さんは「おまえ、金払う気ないくせに」っておっしゃってましたけど……

栃尾

そんな言い方しましたっけ?(笑)いつも改訳される気がする(笑)

安田

(笑)

金子

いじられてるなぁ(笑)

安田

そういうふうに私は感じたんですが。まあでも、もしかしたら、そういう人は多いんですけど、本当に「お金出しても欲しい」っていう人いるかもしれないですよね。僕も「境目アート」なるものを売ってますけど、蝦名さんのイラストがあって、私が境目日記なるものを書いてて、それを和紙みたいなやつに印刷して色つけてもらうんですけど、ひとつ3万円ほどするわけですが、いろんな人に言われたんですよ、「これはお金出しても買いたい」「オレだったら買うよ」と。たしかに栃尾さんがさっき怒っていらっしゃったように……

金子

怒ってたんですか?(笑)

栃尾

(笑)

安田

バカにされてたように。

栃尾

してませんよ(笑)

金子

してない(笑)

安田

多くの人は言うだけで買わないけど、実際に買ってくれる人もいるわけで、実際いっぱい売れてるんですよね。だいたい商品つくると7割ぐらいすぐ売れちゃうんですけど、そう考えると、やっぱり一定の人は3万円以上の価値があると思って、それを払ってでも欲しいと思ってくれれば買ってくれるわけなんで。その人が、でも、お金もってないと買えないんで、その人が出せる金額分の「欲しい」っていう思いが、その金額を超えるかどうかでしょうね、だから。欲しくないと買わないっていうのは事実なんですけど、じゃあ欲しかったら買うかっていうと、たとえば「100万円」って言われたら欲しいけども買えない人もいるわけじゃん。

金子

はい。買えない。

安田

だから、欲しくて、なおかつその人が払える金額だったら買う。だから、どういうシーンでお金出すのかっていうことをこの方は聞いてるんで、マジメに答えるならそういうことかなあと。

金子

あ、なんかわかってきた。ってことは、売り手も買う側の相手の人を考えて値段設定をしないと、どんなにいいものでも売れないよっていうこと?

安田

もちろんです。嗜好品でも、お金持ち向け……まあ、だいたいお金持ち向けなんですけどね、すごい子ども向けのベイブレードみたいなやつで「700万」とか言われても買えないじゃないですか。

金子

買えないなぁ。

栃尾

よく知ってますね、ベイブレード(笑)

安田

ベイブレード知ってますよ、はい。

栃尾

うちにいっぱいありますけど。

安田

私もむかし買いましたんで(笑)

金子

そうか(笑)

栃尾

そうなんですか。すごい。

安田

ということで、先生のまとめを。

金子

お願いします。

栃尾

必需品と嗜好品に分かれますってことですよね、まず。で、必需品なら必要な度合いと競合との価格で売れる・売れないが決まりますけれど……

安田

必需品って必ず同じような商品があるんですよ。なかったら爆発的に売れるんで。でも、絶対競合が出てきますよね。なぜかというと、必ず売れるからなんですよ。

栃尾

嗜好品の場合には、欲しい気持ちが出せる金額より上回ったら売れるでしょうっていう、ここが境目であるってことですね。

安田

そういうことです。

金子

えー、でも、◎△$♪×……

安田

なんですか?

栃尾

やめた?(笑)

金子

いや、必需品と嗜好品の境目はじゃあ何なんだろう、っていう話をこんど教えてください。

栃尾

(笑)

安田

はい。わかりました。では、本日は以上です。ありがとうございました。

栃尾

ありがとうございました。

金子

ありがとうございました。


*本ぺージは、2018年12月12日、ポッドキャスト「安田佳生のゲリラマーケティング」において配信された内容です。音声はこちらから


ポッドキャスト番組「安田佳生のゲリラマーケティング」は毎週水曜日配信中。

安田佳生
境目研究家

 

 

 

栃尾江美
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金子亜祐美
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