第82回「激化する業界でキラリと光る小さなブルーオーシャン」

このコラムについて

小さなブルーオーシャン?
何だかよく分からないよ。ホントにそんなので商売が成り立つの?

と思っている方は多いのではないでしょうか。何を隠そう私もそのひとりでした。私は人一倍疑り深い人間なのです。そこで・・・私は徹底的に調べてみることにしました。小さなブルーオーシャンなんて本当にあるのか。どこに行けば見られるのか。どんな業種なら可能なのか。本当に儲かっているのか。小さなブルーオーシャン探求の中で私が見つけた答えらしきもの。それはきっとみなさんにとっても「何かのヒント」になるはずです。

「激化する業界でキラリと光る小さなブルーオーシャン」


「本領を発揮するのはランチタイムではありません」

近年、中食というカテゴリーの元、
お弁当の需要が増加していました。
少子高齢化・核家族化、
さらに、共働き世帯の増加が
大きな要因とされています。

昔は商店街にある個人店が、
惣菜というものを売り出し、
そこから徐々に弁当を専門にした、
お弁当屋さんが生まれます。
その後、企業化して外食市場に参入した
企業もあれば、チェーン店化していった
企業もあります。
そして、コンビニエンスストアの登場により、
お弁当はどこでも買えるようになりました。
そう言えば、企業に向けた
宅配弁当、仕出し弁当などもありますね。

市場は成長しているとは言え、
レッドオーシャンです。
更には、このコロナ渦で、
多くの飲食店がお弁当を始めて、
市場に参入してきています。

そんなお弁当の業界ですが、
オフィス向けのお弁当で、
売上を伸ばしているサービスがあります。

株式会社OKANが展開する「オフィスおかん」です。

もちろん、企業向けの弁当ビジネスは結構あります。

では、何が違うのでしょうか?

jun yangによるPixabayからの画像

このサービスは、
予め設置された専用ボックスに、
惣菜やご飯、ドリンクなどが
毎月定期的に供給。
社員は別に置かれた「料金BOX」に
お金を入れて利用します。
100円のお惣菜から購入が可能です。
そして24時間利用することができるため、
社員はいつでも食べることができます。

ここに小さなブルーオーシャンがあると思うのです。

オフィス弁当=ランチタイム

という固定概念を覆し、

オフィス弁当=いつでも食べられるもの

にしたということです。
どういうことかというと、
仕事をしていて、お弁当を食べるのは、
ランチタイムに限ったことではありません。

ランチタイム以外、
特に残業時間となるとその本領を発揮します。
コンビニ弁当やファーストフードくらいしかありません。
ファミレスなどへ出かければ、高くなることもあります。

こうしたランチタイム以外でも、
利用されるというのが、
レッドオーシャンであるお弁当市場で、
成功している要因なのではないでしょうか?

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名称:オフィスおかん
運営会社:株式会社OKAN
URL:https://office.okan.jp/
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佐藤 洋介(さとう ようすけ)
株式会社グロウスブレイン 代表取締役

大学(日本史専攻)を卒業後、人材コンサルティング会社に16年間勤務。ソフトウェア開発会社、採用業務アウトソーシング会社、フリーランスを経て、起業。中小企業の人材採用、研修に携わる一方で、大学での講義、求職者向けイベント等での講演実績も多数。人間の本質、行動動機に興味関心が強い。
国家資格キャリアコンサルタント、エニアグラムファシリテーター、日本酒ナビゲーター。

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