第89回「新しいカタチの出版?という小さなブルーオーシャン」

このコラムについて

小さなブルーオーシャン?
何だかよく分からないよ。ホントにそんなので商売が成り立つの?

と思っている方は多いのではないでしょうか。何を隠そう私もそのひとりでした。私は人一倍疑り深い人間なのです。そこで・・・私は徹底的に調べてみることにしました。小さなブルーオーシャンなんて本当にあるのか。どこに行けば見られるのか。どんな業種なら可能なのか。本当に儲かっているのか。小さなブルーオーシャン探求の中で私が見つけた答えらしきもの。それはきっとみなさんにとっても「何かのヒント」になるはずです。

「新しいカタチの出版?という小さなブルーオーシャン」


「24時間年中無休の『卓球ジム』」

JR山手線「大塚」駅のホームから
ちらっと見える看板があります。

外国人女性が、卓球ラケットを持って、
じーっとこちらを見ているのです。
そこには、打ちたい時に好きなだけ!とも。

「スター卓球ジム24」

とても気になってしまい、
調べてみました。

簡単に言えば、
24時間年中無休の会員制「卓球ジム」です。

これだけだと、なんだか存在しそうなのですが…。
24時間年中無休で卓球ができるところ、だとすると、
例えば、ボーリング場やダーツ、ビリヤード場などが
併設されている「アミューズメントパーク」のような
ものが思い浮かびます。

一方で、会員制の「卓球ジム」、だとすると、
本格的に卓球を習いたい、
オリンピックで日本初の金メダルを取った、
あのペアのようになりたい、
という人たちが行くような場が思い浮かびます。

しかし、この「スター卓球ジム24」は、
その両方を兼ね備えているような施設。

本格的に卓球をしたい人が、
一人で練習したい…
マシンを打って練習したい…
自分のペースで練習したい…
という理由で使うのでしょう。

また、卓球をこよなく愛する人が、
卓球仲間を増やしたい…
自宅や職場の近くに練習場がほしい
忙しくて練習時間が取れない
いろんな人と試合をしたい
という理由で使うのでしょう。

卓球が共通の趣味という家族や仲間であれば、
家族や仲間とで卓球する場所がほしい…
という理由で使うのでしょう。

調べていて、
「卓球がコンビニみたいだな」と思いました。

さらに言うと、この「スター卓球ジム24」、
運営している会社は、なんと「出版社」

株式会社夜間飛行

という出版社が運営しているのです。
ホームページによると

“24時間年中無休、会員制の「卓球ジム」という
新しい「場」をプロデュースする、
新しい形の「出版」と位置づけ、運営しています。“

と記載されています。

紙からデジタルになりつつある出版業ですが、
「場」自体も出版物としていく。
違う視点から見れば、何でも出版物になりうる
ということなのかもしれません。

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名称:スター卓球ジム24
URL:https://star-tt24.com/
運営会社:株式会社夜間飛行
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佐藤 洋介(さとう ようすけ)
株式会社グロウスブレイン 代表取締役

大学(日本史専攻)を卒業後、人材コンサルティング会社に16年間勤務。ソフトウェア開発会社、採用業務アウトソーシング会社、フリーランスを経て、起業。中小企業の人材採用、研修に携わる一方で、大学での講義、求職者向けイベント等での講演実績も多数。人間の本質、行動動機に興味関心が強い。
国家資格キャリアコンサルタント、エニアグラムファシリテーター、日本酒ナビゲーター。

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