第102回「Z世代に注目される小さなブルーオーシャン」

このコラムについて

小さなブルーオーシャン?
何だかよく分からないよ。ホントにそんなので商売が成り立つの?

と思っている方は多いのではないでしょうか。何を隠そう私もそのひとりでした。私は人一倍疑り深い人間なのです。そこで・・・私は徹底的に調べてみることにしました。小さなブルーオーシャンなんて本当にあるのか。どこに行けば見られるのか。どんな業種なら可能なのか。本当に儲かっているのか。小さなブルーオーシャン探求の中で私が見つけた答えらしきもの。それはきっとみなさんにとっても「何かのヒント」になるはずです。

「Z世代に注目される小さなブルーオーシャン」


「値段をつけて売るのではなく、物々交換にこだわる」

「エシカルファッション」ってご存知ですか?

直訳すると「倫理的・道徳的なファッション」。
簡単に言えば、「人と地球にやさしいファッション」
ということで、地球環境への配慮、
サステナビリティの取り組みといった流れから、
日本も含め、世界中のZ世代間の
トレンド・キーワードとなっています。

このエシカルファッションを
日本で広めている「CLOSET to CLOSET」
という取り組みが、
小さなブルーオーシャンです。

具体的に、何をしているかというと、
古着の物々交換です。

デザインは気に入っている。
しかしサイズが合わなくてもう着ない。
捨てるのは嫌だけど、
売れそうもない。
そんな服がクローゼットにある、
という人はたくさんいます。

そんな服を3着持って行くと、
展示されている好きな服を
3着を持って帰ることが出来る、
というものです。

しかし、これでは
ビジネスとは言えません。

チャリティーやバザー
の類になってしまいます。

Carla BurkeによるPixabayからの画像

どのようにしているのかというと、
ポップアップストアに特化し、
イベント型にしているのです。

そのイベントの参加費として、
3000円でチケットを事前購入し、
3着の服を持っていくという
システムとなっています。

ポップアップストアに特化することにより、
在庫管理のコストが低い。
物々交換にすることにより、
流行に左右されることはない。

とても考えられたビジネスモデルですね。

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CLOSETtoCLOSET
https://closet2closet.studio.site/

運営:energy closet
代表者:三和 沙友里 氏
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佐藤 洋介(さとう ようすけ)
株式会社グロウスブレイン 代表取締役

大学(日本史専攻)を卒業後、人材コンサルティング会社に16年間勤務。ソフトウェア開発会社、採用業務アウトソーシング会社、フリーランスを経て、起業。中小企業の人材採用、研修に携わる一方で、大学での講義、求職者向けイベント等での講演実績も多数。人間の本質、行動動機に興味関心が強い。
国家資格キャリアコンサルタント、エニアグラムファシリテーター、日本酒ナビゲーター。

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