学ナシ人間にも必ず“ある”もの|中卒社長クボサトシ「学ナシ経営のススメ」 vol.4

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中卒の僕でも、社長になれた。
裸一貫からのスタートから年商4億円のビジネスを作り上げた「中卒社長・クボサトシ」がゆる〜く語る経営のコツ。既にビジネスを始めている方も、これから始めたいという方も、頭をからっぽにして読んでみてください。

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中卒社長クボサトシ「学ナシ経営のススメ」 vol.4
学ナシ人間にも必ず“ある”もの


“中卒社長”のクボサトシです。

この『学ナシ経営のススメ』では、小さな頃から学校の授業が大嫌いだった私が、どうやって年商4億円のビジネスを立ち上げたのか、その経緯やノウハウについてお伝えしていきたいと思います。

今回も先週に引き続き、私の幼少期のお話を。

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母一人で子ども3人を育てる家庭。高価なファミコンなど買ってもらえるはずがないと悟った私が目をつけたのが、中古パソコンでした。

2000円程度で買える中古パソコンを手に入れて、自分でゲームを作ればいいと思ったのです。

しかし前回書いたように、貧しい我が家に「お小遣い制度」などというものはありませんでした。つまり、待てど暮らせど2000円は貯まらない。

しかし、です。

そんな過酷な状況だからこそ、身につく知恵というものがあります。

中古パソコンを買うぞ!と決意した私はその日から、いつもの“パトロール”を強化しました。

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基本中の基本は、自動販売機です。

私は近所にあったすべての自販機をチェックしました。お釣り受けに手を入れるだけで終わるのは“素人”です。人はそれほど簡単にお釣りを取り忘れたりしません。

一方で、自販機の下に転がり入ってしまった小銭はどうでしょう。地面に這いつくばってまで取り返そうと思う人はそう多くありません。ここに目をつけるのが“プロ”です。

私は持参した商売道具――いい感じに先端が湾曲した棒切れ――を使い、上手にそれらを回収していきました。

もちろん、お祭りが近隣で開催された場合は、次の日の早朝、現場に行くことも忘れません。

前日の夜、客が落とした小銭がそこそこの確率で見つかるからです。

しかし、自販機にしろお祭りにしろ、あまり効率がいいとは言えません。

だから私は考えました。そして、ある場所に向かったのです。

……

それは近所のボウリング場でした。

当時はボウリング場が大流行していて、毎日大勢の客が詰めかけていたのです。

場内の自販機やロッカーに、小銭を落としていく客も少なくなかったのです。

(30年以上前の話とは言え、これ以降は皆さんのご想像にお任せします)

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……

果たして私は2000円を集めることに成功し、念願の中古パソコンを手に入れました。

今思えば、この出来事は「自分で考え、行動し、成功した」初めてのことだったのかもしれません。

授業にまったくついていけず、教室に留まることすらできなかった私が、(決して褒められた方法でないにしろ)自分で“原資”をつくり、必要なものを購入したのですから。

さて、ここで学ナシ経営のススメ。

「学ナシ人間にも、脳みそはある」

せっかく脳みそがあるのですから、考えましょう。「どうせだめだ」と諦めず、必死に方法を見つけましょう。それがきっと、成功の第一歩です。

ということで、また来週。

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