五十六謀星もっちぃ
大学進学のために上京。老舗占い館にて占い師デビュー。
一瞬の迷いの後、安定の誘惑を振り捨てて、就職をせずに占いの道に専念。電話占い師として活動開始。
電話占い新人採用試験の審査員を担当、著書『はじめよう電話占い師』を刊行するなど、以後、講師としても多方面に活動。
幸せがイメージできる商品と販売導線
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相性の良さ
幸せになりたい?
もちろん。
へぇ~。そんな発想で考えたことなかったですね。だけど「必要だから買う」っていうケースもあるじゃないですか。薬みたいな必需品とか。
それも同じだと思います。薬という商品は選びようがない場合もあるんですが。薬そのものが欲しいわけじゃなく、薬を飲んで健康な体になって、幸せになりたいから買うわけですよ。
お客さんがどんな状態になるのが幸せかってことを理解する。たとえば副作用とか。すると薬の選択肢のなかから選べるものが決まってくる。
確かに。
いちばん効くものを選べばいいわけじゃなくて、人によっては副作用がどんなものかによって選んであげる。
人によって幸せのカタチは違うと。
授業の1日目は「あなたから買う理由を見つける」というテーマになってます。これも幸せと関係するんですか。
はい。その人の個性というか、どんな経歴を歩んできて、どんなキャラクターや能力を持っている人か。ここを見せないことには、お客さんから選ばれません。
なぜその人の商品がいいと信じられるのか。人柄にスポットを当てて、「この人の商品だったらきっといい商品だろう」と感じてもらえること。それが第一歩ですね。
とくに自分自身が商品になっているような場合は重要ですよね。
「できること・できないこと」を明確にして、選びやすくした方がいいと、私は思ってまして。
「幸せになりたい」って話ですけど。誰もが結婚して幸せになる相手なんていないと思うんですよ。
はい。だからこそ「この人と私は相性がいいよな」と感じてもらうことが大事なんです。
りんごの売り方
プロフィールをきちんと書いて、響く人だけが来てくれればいいってことですね。
おお。
お客さんが求めている幸せの形によってカスタマイズする。
両方とも大事だと思います。
いい営業マンは同じ商品を売りに行っても、A社に売るかB社に売るかで、「この商品はここがいいんです」という売り方を変えています。
それと同じです。切り口をいくつか用意して、商品はほとんど同じなんだけど、切り口が違うサブ商品みたいなものをつくる。
それは別の話です。いちばん売りたい商品があったとして、そこに行き着くためのサブ商材を作ろうという話。
集客のための「入口商材」みたいなことですか。
そうです。すいません、ちょっと紛らわしかったですね。
いえいえ、ぜんぜん紛らわしくないです。つまり、商品そのものの工夫と、それから集客の工夫というところで、そのふたつを考えようということですね。
占い師の方がプロとして食っていく場合も、同じ構造ですか。
なるほど。定期的な占いがメイン商材ってことですね。
そうです。
今回のクラスでは、自分の商品ページをつくるところまで手伝ってもらえるんですか。
一人ひとりに合わせて作っていくと。
第4話「そこに愛はあるんか?」へ続く