この対談について
株式会社ワイキューブの創業・倒産・自己破産を経て「私、社長ではなくなりました」を著した安田佳生と、岐阜県美濃加茂エリアで老舗の葬祭会社を経営し、60歳で経営から退くことを決めている鈴木哲馬。「イケイケどんどん」から卒業した二人が語る、これからの心地よい生き方。
第84回 葬儀業界に「IT業界」が参入する未来
第84回 葬儀業界に「IT業界」が参入する未来

ここ数年でAIがものすごく進化を遂げていますよね。それで私、思ったんです。AI技術を使った新しいサービスを、ご葬儀に取り入れたらどうだろうって。例えば、葬儀に来た人と故人が会話できる、みたいな。

ディープフェイク動画みたいな感じですか? 動画に手を加えて、本当に喋っているかのような動画にしちゃう、アレ。

それはエンゼルケアとか火葬といった、ご遺体に関わる仕事をどうするかってことですよね?

仰るとおりです。ところが今はそういうことだけを専門でやってくれる会社もいっぱいあるので、全部アウトソーシングできちゃうんですよ。そういうこともあって近年は、葬儀業界への新規参入は続々と増えていますね。IT業界から参入してくる企業があるかはわからないですが。

ひと昔前だったら、IT業界が葬儀業界に参入するなんて、たぶん誰も考えなかったと思います。でも例えば店舗販売が当たり前だったところに、AmazonやZOZOのようにネット販売が参入してきて、今やそちらが主流になっているわけで。

決して可能性は低くないと思いますよ。今後IT企業が「AIを使った今までにないご葬儀」みたいなサービスを引っ提げて、業界に乗り込んでくるかもしれない。そうなったら『のうひ葬祭』さんの競合になるわけじゃないですか。

私が考えたのは、遺影が喋りかけてくれるというサービスで。ご葬儀の時に遺影に向かって手を合わせて話しかけるじゃないですか。その問いかけに「あの時は私もお世話になりました」とか「これからもがんばってくださいね。天国から応援してますので」とか遺影が動いて話してくれるのは、どうかなと。

まあそれもまた面白いじゃないですか(笑)。技術的にはあと1〜2年くらいで実現できると思うんです。だからどこかのIT企業がやりだす前に、ぜひ『のうひ葬祭』さんでやっていただきたいと思ったわけです。

いやぁ〜ぜひ「AI遺影サービス」の開発をしていただきたいですね。そしてこの対談をご覧になって、この新しいサービスに少しでもご興味を持ってくださったIT企業の方は、ぜひこちらまでご連絡ください!
対談している二人
安田 佳生(やすだ よしお)
境目研究家
1965年生まれ、大阪府出身。2011年に40億円の負債を抱えて株式会社ワイキューブを民事再生。自己破産。1年間の放浪生活の後、境目研究家を名乗り社会復帰。安田佳生事務所、株式会社ブランドファーマーズ・インク(BFI)代表。