この対談について
住宅業界(新築・リフォーム・不動産)の「課題何でも解決屋」として20年以上のキャリアを持つ株式会社ランリグが、その過程で出会った優秀な人材を他社に活用してもらう新サービス『その道のプロ』をスタートしました。2000名以上のスペシャリストと繋がる渡邉社長に、『その道のプロ』の活用方法を伺う対談企画。
第6回 マッチングのコツ
第6回 マッチングのコツ
プロ人材と一言で言っても、ビジネスモデルとの相性が重要ですよね。その調整はどうされているんですか?
弊社では、必ず人間が間に立ってマッチングさせるようにしてます。言うなれば「目利き」をするわけです。
なるほど。ちなみに最近は、「プロに仕事を頼めるサービス」っていろいろあるじゃないですか。他のサービスはどんな感じなんでしょう。
こういうサービスは大きく分けて3種類あります。1つ目が「プラットフォーム型」。フリーランスと企業が直接やり取りするようなサービスです。
「人材のポータルサイト」みたいなイメージですか?
そうですそうです。2つ目は「人材紹介型」。間にコーディネーターが入って、紹介を行ってくれるサービスです。
担当の人がマッチングをしてくれて、それに対してフィーを払うということですね。
ええ。そして3つ目が「準委任型業務委託」。弊社の『その道のプロ』事業もこれに当てはまります。
「準委任型業務委託」と言うと?
「人材紹介型」の場合、契約自体はプロ人材と企業が結ぶことになります。それに対し「準委任型業務委託」は、プロ人材と企業の間にウチのようなサービス会社が入り、双方と契約を結ぶんです。
ああ、なるほど。つまりランリグさんから企業にプロ人材を派遣するような形だと。
そういうことです。とは言え一般的な派遣社員と違い、期間ではなくプロジェクトごとの契約になることが多いですけどね。
へえ、それはなぜなんでしょう。確かに一般的な派遣さんとプロ人材は志向が違いそうですけど。
ええ、プロ人材は自分の得意分野がハッキリしていますから。無期限にいつづけるというより、課題が解決されたら次の企業に移動してまた働く。そんなタイプが多いんですよね。
なるほど。ちなみに、「プロ人材を使いたい」と企業が思ったとき、先ほどの3種類の中ではどれがオススメなんですか?
外部のプロ人材を使い慣れてる会社の場合は、「プラットフォーム型」がいいでしょうね。やってもらいたいことがハッキリしていて、それをプロ人材に上手に伝えることができるなら、一番便利です。
なるほど。つまり、プロ人材活用の「上級者向け」っていうことですかね。
そうですね。「プロ人材の活用は今回が初めて」というような企業さんだと、ピッタリのプロ人材を見つけるのはなかなか難しいと思いますね。
仕組みとしては便利だけど、発注する企業にもテクニックが求められるということですね。
ええ。そういう意味でいうと、「人材紹介型」は中級者用です。コーディネーターがプロ人材を探してくれるので、すべて自分たちでやる「プラットフォーム型」よりは安心です。
確かにそうでしょうね。ちなみに紹介料はいくらぐらいするんですか?
安くて50万ぐらい、高いと100万〜200万するものもありますね。平均で80万円くらいのイメージでしょうか。
なるほど。なかなか高いんですね。ちなみにランリグさんの「その道のプロ」の場合はいくらかかるんですか?
ウチの「その道のプロ」は35万円なんですが、いま立ち上げのキャンペーン中で、先着50社までは無料にさせていただいています。また、紹介後の稼働期間中は、プロ人材の稼働費を毎月いただいていますね。
そういうことなんですね。つまり「紹介して終わり」じゃないと。
そういうことです。プロ人材の活用に慣れていない会社さんも多いので、私たちが間に入ってあれこれサポートを行っています。ですから先ほどの上級者、中級者というような話で言えば、初心者向けなんです。
確かに、稼働期間中もしっかりサポートしてくれるのは安心ですね。逆にランリグさんの立場からすれば、プロ人材が活躍できず1ヶ月とかで契約打ち切になっちゃうと、全然儲からない。
そうなんです(笑)。だからちゃんと成果を出してもらうために、僕たちも一緒になって頑張りますっていうスタンスなんです。場合によってはチェンジみたいなことも(笑)承ってます。
成果が出ない場合に、別の人に変えてくれるってことですか?
成果ももちろんですけど、やっぱり人と人なので、そもそも相性が合わないこともあるんですよね。そういう場合も特に費用をいただかずに対応してますね。
依頼する側としては、リスクを負わなくて済むと。
そうなります。ですから外部人材を使ったことのない会社さんにもオススメできるんです。
なるほど。ちなみにどうやって依頼すればいいんですか?「こういうプロを探してるんだけどいないかな」って問い合わせればいいんでしょうか。
もちろんそれでもいいですし、「どういうプロに頼めばいいかわからない」という状態でも構いません。じっくりお話をお聞きしながらこちらで課題抽出し、「それならこういうプロが最適だと思いますよ」と提案しますので。
ああ、そういう意味では、「人材を割り当てること」が目的ではないんですね。
そうなんですよ。経営者さんが感じている課題を解決したり、やりたいことを実現するのが目的です。そのためにどんなプロ人材が必要で、どんなプロジェクトを立ててどれくらい稼働してもらえばいいのかを考えて、さらには実際に動かすところまでサポートするという感じですね。
すごいですね。つまりランリグさんへの相談は、「新規事業を作りたい」とか「全く違う営業手法をゼロから考えたい」とか、そういうものでもいいんですね。
もちろん大歓迎です。それがどうやったら実現できるかを一緒に考えさせていただきますよ。
なるほど。そうなるともう、人材の斡旋というより「プロジェクトマネージメント」っていう感じですね。
そうかもしれませんね。僕らはよく「映画監督」に例えるんですけどね。
ああ、確かに。脚本に合わせて役者さん揃え、演出を考えて、最終的に1本の映画に仕上げるという。
そうそう。なんなら集客までやりますから(笑)。
それは心強い。
時代の波は「外部人材」です。ですからプロ人材を使ったことのない会社さんにこそ、その波に乗り遅れないよう機会を提供していきたいですね。
対談している二人
渡邉 昇一(わたなべ しょういち)
株式会社ランリグ 代表取締役
1975年、大阪市に生まれる。大学卒業後、採用コンサルティング会社ワイキューブに入社。同社の営業、マーケティングのマネージャー、社長室長及び、福岡などの支店立上げを担当し、同社の売上40億達成に貢献した。29歳の年に株式会社ラン・リグを設立し、今期20期目。述べ900社以上の住宅会社のマーケティング、人材コンサルティング支援と並行し、500店舗以上が加盟するボランタリーチェーン「センリョク」など、VC、FC構築にも多数携わる。また、自身が司会を務め、住宅業界の経営者をゲストに招き送る自社のラジオ番組は、6年間で、延べ300回以上の配信を経て、毎月2万人以上の業界関係者が視聴する番組に成長した。今年5月には、2000人以上のプロ人材とのネットワークを生かした~社長の右腕派遣サービス~【その道のプロ】を本格リリース。
安田 佳生(やすだ よしお)
境目研究家
1965年生まれ、大阪府出身。2011年に40億円の負債を抱えて株式会社ワイキューブを民事再生。自己破産。1年間の放浪生活の後、境目研究家を名乗り社会復帰。安田佳生事務所、株式会社ブランドファーマーズ・インク(BFI)代表。