日曜日には、ネーミングを掘る ♯060

今週は!

ネーミングライターとして、いろいろなお仕事をやらせていただいていますが、なかでも起業する際の社名にはちょっと特別なものがありますね。

社名は、ブランディングの最も大きな柱となるものであり、経営者自身が考えるケースが多く、そうそう頻繁に依頼があるわけではありませんが、ときどき「いや、私はそういうセンスがさっぱりで」と仰る経営者がいらっしゃいます。

先週、知人から紹介されてお会いしたTさん(29歳)も、どうやらそんなタイプのようでした。有名国立大卒で、大手企業に幹部候補生として採用されたというTさんは、5分も話せば頭と人柄の良さが伝わってくる青年。社名も自分で考えようと思えばできたでしょうに、知人からの紹介とはいえ頼ってくれたことに感謝と好意を感じたのでした。

社名には無数の切り口があり、フリーハンドで考えるととっ散らかって収支がつかなくなってしまうので、まずは候補を絞り込んでいく手掛かりを得る必要があります。事業内容や起業のきっかけはもちろん、家族や幼少時代のこと、興味や関心の対象、性格についてなどさまざまな方向から質問をしていきます。

ひと通り終わったあと、私のノートにはこんなメモが残されていました。

Tさんのこと

・引っ越しが多かった少年期
・つかず離れずの人間関係
・本との対話
・哲学への興味
・ユングへの傾倒
・ドットに埋め尽くされる夢
・アメリカンフットボールのキャプテン
・結果がすべての鉄拳主義(意外!)
・最後の試合での忸怩たる思い
・一人で40億の予算
・転職した大手IT企業を1か月半で退職
・デジタルマーケティング
・マイクロファージ的
・コミュニティ化していく社会
・ビョーク「フロスティ」
・草間彌生
・ノンカテゴライズ

いまはこれらの言葉を頭のなかで攪拌させ、イメージとして発酵させているところ。どんな社名が生まれてくるかわかりませんが、1週間後には提案の約束をしていますので、決まったら、そのとき、このブログにタイトルを入れてみようと思っています。

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