コミュ障経営者のギモン その36「僕が開眼した話」

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なぜこんなツマラナイものにこだわるのだろう。そういう「ちょっと変わった人」っていますよね。市川さんはまさにそういう人。でもそういう人が今の時代にはとても大事。なぜなら一見ビジネスになんの関係もなさそうな、絶対にお金にならなそうなものが、価値を生み出す時代だから。凝り固まった自分の頭をほぐすために、ぜひ一度(騙されたと思って)市川ワールドへ足を踏み入れてみてください。

僕が開眼した話

僕、空手と柔道や柔術が合体したような格闘技『空道(大道塾)』というのをやってるんです。
このメディアでもちょくちょく話題にしていますけどね。
以前、エントリーしていた試合がコロナで中止になって、不謹慎にも「本当に良かった!」と思ってしまったんですよね。
稽古中に両肩をひどく痛めてしまって、その後半年以上全く力が入らず不自由な日常をおくる羽目になったり、貴重な体験はできましたけども・・・

ところがですよ。

先日、酔った勢いもあって、「試合に出ます」なんて言ってしまったんですよね・・・
お酒って怖いですよ。

で、先日、先輩に「試合っていつなんですか?」って聞いたんですよね。
まぁ、日程も知らずに「出る」ってよく言ったなって思いますけども・・・

先輩A:試合は、1ヶ月後です。
僕:えー!!無理無理!準備とか(主に心の)全くできないですよッ!
先輩A:無理して出て怪我してもあれなんで。でなくても良いですよ。俺も出るって言ったけど、よく考えたら体重が落ちないわ。一回よく考えてみて。
僕:そんなの僕も出ないですよッ!今すぐ熟考した結果、出ません!
(以下、心の声)
先輩が「出る」って言って、ジッとこちらを見て無言のプレッシャーをかけてきたんじゃないですか!
先輩B:試合、頑張ってくださいね。応援してまーす。
僕:いやいや、もうね、出ません、僕。
先輩B:またまたぁ。

・・・僕は一体どうなるんだろうか。

例えば、仕事とかでも勝ちパターンってあるじゃないですか?
結果につながる得意なやり方っていうのかな。
アレの空道版をずっと探してたんですよ。

そのヒントが先月の審査組手で見つかったんです!
僕、殴られるのとか嫌だから、その審査組手ではずっと逃げ回ってたんですよ。
そこで、閃いたんです・・・

ずっと逃げてれば殴られない!
キタ━(゚∀゚)━!

・・・ってね。
奥義開眼ッ!

・・・

・・・

「何言ってるんだ、こいつは!?」って思う方もいらっしゃるでしょう。
だってね、怖んだもん。

「怖いのにやるなよ!」って思う方もいらっしゃるでしょう。
だってね、好きなんだもん。

「怖いのに好きってなんなの!?」って思う方もいらっしゃるでしょう。
例えばですよ、女性と話すのが苦手で怖くても、女性が好きな男性ってたくさんいるでしょう?
それと同じですよ。

組手について、先輩方がよくおっしゃるのは・・・

「相手の嫌がることをやる」

・・・ってことなんです。
「だから、強い人って性格悪いよーw」って言うんですよね。
ところが、僕なんて「相手が嫌がることをやっちゃ駄目」って育てられてきたから、そんなことしちゃ駄目って思っちゃうんですよ。
三つ子の魂百までってやつですね。

一方で・・・

「相手がやりたいことをやらせない」

・・・という考え方もあるんです。
これは僕が厚かましくも世界チャンピオンにDMして、聞いたんですけどね。
で、「やりたいことをやらせない」って程度の意地悪なら僕にもできるんじゃないか!?って思ったんです。

相手が「殴りたい」って思っているところを、殴らせない!→逃げる
相手が「掴んで投げたい」って思っているところを、掴ませない!→逃げる

・・・という見事な開眼です!(ドヤっ)
世界チャンピオンのアドバイスをこんな極端なカタチで昇華した人はいないと思うんですよね。
なお、世界チャンピオン直伝のこの戦略で動くには、「自分からいかないと駄目だよ!自分からッ!」という先輩方の声援は全て無視する強い心が必要です。

ところで、こういうの、仕事でもありますよね?
特に競合がいるコンペなんかは分かりやすいかもしれませんね。
例えば・・・

◯「相手が嫌がることをする」をコンペに活かす

・競合が苦手とするような分野の重要性を説き、その提案をあえて多めにする
・競合より自社の規模が大きければ、規模の安心感を積極的に打ち出す(帝国データバンクの情報を貼り付けるとか)
・「こんな会社には要注意」とお客様に情報提供しつつ、しれっと競合が当てはまるような内容にする

◯「相手のやりたいことをやらせない」をコンペに活かす

・競合が提案しそうな内容を予測し、その手の提案は今回は妥当性が低いことを伝える
・競合の見積もりが自社を下回ると予想されるとき、安かろう悪かろうの印象操作をする(もし下回る自信があるなら、「競合の見積もりを持ってきてくれたら自動的に下回ります」と伝える)
・競合が使いそうなカッコいい専門用語は避け、「こういう用語を使われると分かりづらいですよね」とか言ってみる

・・・などの嫌がらせができますよね。
僕も意識してることですから、一定の成果はあると思います。
こういうのって仕事では皆さん、結構意識的にやってません?

まぁ、僕が先日開眼した「逃げる」ってのは仕事で使いづらいですけども・・・

「やっぱ、試合に出るのやめます」って言いたいのですが、よく考えたら自社の日報で

今まで選んだことのない選択肢を選ぶことで違う結果が得られるんや!
だから僕も試合に出ることにした!
新しい何かを得るためにはとにかく行動や!

・・・とかって全社員が見てる場で偉そうにコメントしちゃったんですよね。
あれだけドヤって、今更「やっぱ、怖いからやめたわ、テヘッ」って言えない・・・

 

著者/市川 厚(いちかわ あつし)

株式会社ライオンハート 代表取締役会長
https://www.lionheart.co.jp/

LH&creatives Inc.(フィリピン法人) CEO
https://lionheart.asia/

<経歴>
三重県の陶芸家の家に生まれる。
(僕が継がなかったので、父の代で終焉を迎えることになる…)
大学時代、遅めの中二病を発症。経済学部に入ったのに、何を思ったか「ファッションデザイナーになるんや!」と思い立ち、大学を中退。アパレル企業に就職。
ところが、現実は甘くなく、全く使えない僕に業を煮やした社長から、「Webサイト作れないとクビだからな!」と言われ、泣く(T_T)パソコンの電源の付け方も知らなかったけど、気合でWebサイト制作を習得。しかし、実際のところは、言い訳ばかりで全く成長できず・・・怒られて、毎日泣く(T_T)そんな頃、「デザインにも色々ある」と改めて気づいて、広告業界へ転職、広告制作会社のデザイナーとしてのキャリアをスタート。
「今度は言い訳をしない!」と決めて仕事に没頭し、四六時中仕事していたら、黒目がめくれ上がってきて、眼科医から「失明するよ」と言われ、ビビる。2004年勤務先で出会った同僚や友人を誘って起業、有限会社ライオンハートを設立(現 株式会社ライオンハート)。ところが、創業メンバーとあっさり分裂、人間不信に。残ったメンバーと再スタート。
2014年、設立10周年を機に、創業メンバーで唯一残っていた人間を日本法人の社長にし、自身は会長になり動きやすい状態を創る。この頃からブランディングエージェンシーを名乗り始める。
2016年、フィリピン(マニラ)にITアウトソーシング企業(LH&creatives Inc.)を設立。設立準備期間から家族とともに移り住み、フィリピンで3年半を過ごす。
フィリピン人マネジメントを通して、猜疑心の塊になり、性悪説に変わる。
2019年6月、日本に帰国し、日本法人のマネジメントに復帰。社内コミュニケーションを充実させるために席替えしたり、誰も掃除しない椅子をきれいにしたり、「眠いときはしゃべった方が良いよねッ」ってスタッフに話しかけながら仕事をするなど、独自のインナー・ブランディングの理論を実験していたところ、会社の調子が上がった。そもそもブランディングってなんだ?と思っていたところに、BFIの安田さんと出会い、勝手にご縁を感じてコンサルを受けてみる。そしたら安田さんに誘われ、2020年、anote konoteに参加することに。

安田佳生とおこなう「スイッチミーティング」

「広告費を削減したい」「競争に巻き込まれない商品を手に入れたい」という経営者のみなさま。発想をスイッチして、「新しい商品」と「新しい顧客を」つくってみませんか?

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