原因はいつも後付け 第1回「お客さんが来ない原因はどこに?」

// 本コラム「原因はいつも後付け」の紹介 //
原因と結果の法則などと言いますが、先に原因が分かれば誰も苦労はしません。人生も商売もまずやってみて、結果が出たら振り返って、原因を分析しながら一歩ずつ前進する。それ以外に方法はないのです。28店舗の外食店経営の中で、私自身がどのように過去を分析して現在に至っているのか。過去のエピソードを交えながらお話ししたいと思います。

《第一回》お客さんが来ない原因はどこに?

「お客さんが来ないので、値段を下げようかと思ってるんです。」
こんな相談をお店の経営をされているオーナーさんからされる事があります。

「お店にお客さんが来ないのは、お店の商品の値段が高いからだと思う。だから街の競合店より安くすれば、お客さんが増えるはず。」という話。

「お客さんが来ない」という結果を招いているのは、「値段が高い」という原因があるからだ、という訳です。

一見、筋が通っているようにも思える、この原因と結果の関係。
本当に値下げをすればお客さんは来てくれるのだろうか?

価格勝負の先に待っているもの

「値段を下げたい」この気持ち、実は私にもよく分かります。
なぜなら私自身も16年前に1店舗目のバーを創業した時、価格勝負を仕掛けた経験者だから。

当時の私の頭の中はこうでした。

地域で一番安い商品ラインナップを用意して、地域の方に訴求する。
そして来店された方に満足してもらえる接客をする。
低価格と接客力で高リピートを実現する。
結果として、地域No.1の人気店になる。

「これでうまくいかない訳がない。」
当時は、そう確信していました。

でも、結果は私の期待通りとはなってくれませんでした。

低価格を訴求してもお客さんは来てくれない。
せっかく来てくれてもリピートされない。
低価格なので、全く儲からない。

これが現実でした。

さらに、創業前の予想とは全く異なる状況に戸惑っている私に、さらに追い打ちをかける事が起きます。他のお店が値段を下げてきたのです。

一番の売りだった「低価格」を他のお店に潰されて、私のお店は一気に「売りのない店」となってしまいました。
自分で価格勝負を仕掛けて、価格勝負に負ける。
これが、価格勝負を仕掛けた私の結果だったのです。

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