小さなブルーオーシャンに出会う旅 第12回「企業理念は『がんばるぞ』」

このコラムについて

小さなブルーオーシャン?
何だかよく分からないよ。ホントにそんなので商売が成り立つの?

と思っている方は多いのではないでしょうか。何を隠そう私もそのひとりでした。私は人一倍疑り深い人間なのです。そこで・・・私は徹底的に調べてみることにしました。小さなブルーオーシャンなんて本当にあるのか。どこに行けば見られるのか。どんな業種なら可能なのか。本当に儲かっているのか。小さなブルーオーシャン探求の中で私が見つけた答えらしきもの。それはきっとみなさんにとっても「何かのヒント」になるはずです。

第12回「企業理念は『がんばるぞ』」


小さなブルーオーシャンにはさまざまな切り口があると思います。面白い商品やサービスもあれば、ターゲットを絞っているというのもあれば、こだわりが強いというのもあります。今回、紹介したい会社は、一見すると「ふざけているんじゃないか?」と思われると思います。

企業理念は「がんばるぞ」。求める人材像は「靴という漢字と鞄という漢字を区別できる人」。

事業内容は至って普通。
WEBコンテンツや映像制作など、いわゆる「制作会社」です。
取引先も、名だたる大手企業。

しかし、サービスコンセプトは面白い。というよりも、ふざけているの?という感じです。いや、本当に真面目にふざけている、でもちゃんと成立しているんです。
その会社は「株式会社バーグハンバーグバーグ」さん。もう、会社名から気になりますよね(笑)。
Webメディア「オモコロ」を運営していたシモダテツヤ氏が、2010年に設立した会社です。(現在、シモダテツヤ氏は社長を現社長に譲って辞めてしまいました(笑))
「分かりすぎて困る!頭の悪い人向けの保険入門」や「インド人完全無視カレー」など、有名になったプロモーションがあるので、ご存知の方も多いと思います。

株式会社バーグハンバーグバーグさんは、サービスコンセプトだけでなく、企業のあり方も面白いのです。

企業理念は「がんばるぞ」

アルバイトの求める人材像は「炎の洞窟の奥に住む爆炎の魔神かつやる気のある人」
新卒の求める人物像は「靴という漢字と鞄という漢字を区別できる人」
中途採用の求める人物像は「1回のジャンプ中にキックとパンチを120発以上撃てる人」

これだけだと何のことかわかりませんが、ちゃんと理由が伝えられています。
興味がある人は、株式会社バーグハンバーグバーグさんのホームページを見てみてください。

小さなブルーオーシャンを生み出しているものは何なのか?

前述した通り、株式会社バーグハンバーグバーグさんは名だたる大手企業と仕事をしています。

ホームページには“ソーシャルメディアを中心に話題になるコンテンツの企画が得意な会社です”として、“メディアで話題化する”ことを得意としています。
と謳っています。

逆に、こうも謳っています。

“すでに決まっている企画に制作から参加するのは苦手です。 デザインのみ、プログラムのみの制作依頼はお請けしていません。企画から制作に携わっております。”

ここまではっきり言われれば、ユニークでとがったコンテンツの制作やプロモーションであれば、株式会社バーグハンバーグバーグさんに頼もうと考えるでしょう。しかし、ある程度決まっているものは他に頼もうとなるでしょう。

株式会社バーグハンバーグバーグさんは、企業にも求職者にも、おもしろ、おかしく、ふざけているようで、実ははっきりとその意思を伝えています。
考えて、仕掛けているからこそ、なんかやってくれそう、やれそうを生み出しているのだと思います。

 


佐藤洋介(さとう ようすけ)
株式会社グロウスブレイン 代表取締役

大学(日本史専攻)を卒業後、人材コンサルティング会社に16年間勤務。ソフトウェア開発会社、採用業務アウトソーシング会社、フリーランスを経て、起業。
中小企業の人材採用、研修に携わる一方で、大学での講義、求職者向けイベント等での講演実績も多数。人間の本質、行動動機に興味関心が強い。
国家資格キャリアコンサルタント、エニアグラムファシリテーター、日本酒ナビゲーター。

 

ブルー・オーシャン戦略は、未知の新大陸を探しだす作業ではありません。
新たなブルー・オーシャンは今いるレッド・オーシャンの中に無数に存在するのです。

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