私は何屋さん?

私は何屋さんなのか。
売上も、利益も、集客の困難さも、
最終的にはこの定義によって決まる。

何屋さんと名乗れば、
ターゲットに見つけてもらいやすくなるのか。
欲しいと思ってもらえるのか。
提供する価値が分かりやすく伝わるのか。
これを考え抜かなくてはならない。

そもそも人はなぜ「自分が何屋さんなのか」を
考えなくなってしまうのか。
それは職業というものを勘違いしているからである。
今ある職業の中から選ぶこと。
それが職業選択だと思っている。

たとえばクリーニング屋さんとか。
人材紹介屋さんとか。税理士屋さんとか。
それのどこが悪いのだと反論したくなる人は多いはずだ。
みんなが認識している〇〇屋さんを名乗ったほうが、
分かりやすいじゃないかと。

確かにそうだ。
うどん屋さんと書いてあれば、
そこにうどんがあることは明白だ。
うどんを食べたい人には分かりやすいだろう。
だがそれで集客はできるだろうか。
お店は儲かるだろうか。

そもそも職業とは何なのか。
それは括り(くくり)である。
小麦粉を捏ねて一定の幅と長さを持った麺(というもの)
に加工し、どんぶりに入れて出汁をかけた食べ物。
それがうどんであり、そのうどんを提供する場所を
総称してうどん屋と括っている。
ただそれだけのことだ。

もちろん麺屋という括りもできるし、
和食屋という括りもできるし、
食べ物屋という括りもできる。
讃岐うどん屋という括りも可能だし、
キツネうどん屋という括りも可能だ。
つまりは何でもいいのである。

どこまで広げるか。どこまで狭めるか。
どう広げるか。どう狭めるか。
ここが思案のしどころなのである。
括り方ひとつで魅力的にもなるし、
見向きもされない業種にもなる。

うどん屋というのは数ある括り方のひとつに過ぎない。
その括りは本当に魅力的なのか。
ターゲットに響きやすいのか。
食べたくなるのか、体験したくなるのか。

括りを考えるとき注意しなくてはならないのは、
いきなり狭めないこと。
多くの人はよりニッチで専門的な見せ方を考える。
もちろんそれが悪いわけではない。
ただそれだけでは大きな飛躍は生まれにくい。

カテゴリーを超えた新ビジネスを生み出すために。
まず必要なアプローチは拡張だ。
そもそも食べ物屋とは何なのか。
そもそも人材紹介屋とは何なのか。
定義をどんどん広げ常識の枠を超えていく。
常識の少し外側に名乗るべき職業は眠っている。

 


尚、同日配信のメールマガジンでは、コラムと同じテーマで、より安田の人柄がにじみ出たエッセイ「ところで話は変わりますが…」と、
ミニコラム「本日の境目」を配信しています。安田佳生メールマガジンは、以下よりご登録ください。全て無料でご覧いただけます。
※今すぐ続きを読みたい方は、メールアドレスコラムタイトルをお送りください。
宛先:info●brand-farmers.jp (●を@にご変更ください。)

 

どうすれば企業は生き残っていけるのでしょうか。私は今後、中小企業の経営は二極化していくと予想しています。それは「人を雇い続ける経営」「人を雇わない経営」です。

*私自身の経験を元に相談に乗ります。
*相談は無料(もしくは食事代)です。

感想・著者への質問はこちらから