社長こそ副業をするべきである。
なぜならすべての仕事には終わりがあるから。
会社は倒産するかもしれない。
倒産しないまでも廃業するかもしれない。
あるいはM&Aという出口もあるだろう。
マイナスを背負ってやめるか。
プラマイゼロか。それともプラスなのか。
もちろんプラスに越したことはない。
だが今回の論点はそこではない。
終わりがあるということを前提に
働くべきだと言いたいのである。
これは社員に限った話ではない。
どこかの正社員になれば人生安泰という時代は終わった。
大企業でさえも悲鳴が上がりはじめている。
同じ会社、同じ仕事、同じポジションで、
生涯を終えることなどもはや不可能なのだ。
ではそうなったときに最も苦労するのは誰か。
それは社長である。
会社から追い出されたら食べていけない。
転職の限界は35歳と言われている。
次の仕事が見つからなければどうやって食べていくのだ。
巷にはこのようなサラリーマンの嘆きが溢れている。
だがサラリーマンはまだいい。
最も苦労するのは社長なのである。
社長ほど潰しの効かない職歴はない。
とくに現場から離れてしまった社長。
社員に指示するだけで成り立っているポジション。
そんな人材を必要としている会社はどこにもない。
社長にとって社員は手堅い株のようなものだった。
リスクはあるが損益分岐点を超えたら
確実に配当をもたらしてくれる存在。
だがそのような時代はもう終わった。
配当どころか給料を払うために
借り入れしているような状態だ。
借り入れし、給料を払い、
なんとか自分の食い扶持も確保する。
だが借金は減らない。むしろ増えていく。
自分の食い扶持を確保するための自転車操業。
それが社長業の実態だ。
なぜこんなことになってしまったのか。
それは社員がいなければ食い扶持を
確保できないという、弱点を抱えているから。
採用や育成にコストと時間を費やしても人は辞めていく。
だが採用を止めるわけにはいかない。
社員なくして稼げない自分になってしまったのだ。
今こそ副業を始めよう。
まだ利益が出ているうちに。
プラスで終わりを迎えられるうちに。
じつは社長というポジションはとても副業に向いている。
人脈もあるし、お金の使い方も知っている。
社長同士でコラボすることも可能だ。
ちょっと想像してみて欲しい。
社員に依存しない副収入が、
自分にどれほどの自由をもたらすのか。
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1件のコメントがあります
1人起業で経営している会社が複数あり、コラムのような感じを実践、実感します。